トイレのリフォームを検討しているとき、どの程度の予算がかかるのかは気になるところです。本記事ではトイレリフォームの費用相場、活用できる補助金・助成金について解説します。おすすめの業者もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
トイレリフォームの費用相場は?
早速トイレをリフォームする際の費用相場を見ていきましょう。
便器交換や内装工事などトイレをまるごとリフォームする場合は、15万円〜30万円程度が相場です。トイレリフォームの費用は、工事内容によって1万円から100万円以上と大きく異なります。
リフォーム内容別の費用相場・所要時間
トイレをまるごと変えるのか、便座交換、トイレ本体の交換、バリアフリー化、トイレ内装のみのリフォームなど、リフォーム内容別費用相場や所要時間を表にまとめてみました。
便器交換をする際は、便器のグレードによって数万円〜数十万円も変動します。
リフォーム内容 | 費用 | 工期目安 |
トイレまるごとリフォーム (便器交換+内装工事) | 14~32万円 | 1~2日 |
便器交換のみ | 3~21万円 | 半日~1日 |
和式から洋式への交換 | 15~57万円 | 2~3日 |
トイレ内装のみリフォーム |
| 1~2日 |
温水洗浄便座への交換・設置 | 5~10万円 | 1~2時間 |
バリアフリー化 |
| 1時間~半日 |
トイレの新設・移動 |
| 3~5日 |
トイレリフォームで押さえておきたいポイント
トイレリフォームを成功させるためには、最低限、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 将来を見据えてリフォーム計画を立てる
- 範囲と予算を決めておく
- コンセントを確認する
- マンションの管理規約を確認する
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
将来を見据えてリフォーム計画を立てる
トイレリフォームをする際に考えておきたいのが、「10年20年経過したときに使いやすいトイレであるか」というところです。
リフォームした直後は使いやすくても、年齢を重ねたとき使いづらいと感じる可能性も大いにあります。
例えば、現在はトイレに手すりは必要ないという場合でも、近い将来、自分や家族が使うようになることもあるでしょう。そのような場合は、リフォームするタイミングで一緒に工事しておくことをおすすめします。
なぜなら、トイレに手すりをつける場合、壁の内部に下地を入れなければならないため、壁紙を剥がしたり、力板を別につけるなど手間がかかるためです。
手すり以外にも、トイレの間取り、扉の形状なども含めて検討してみてください。
範囲と予算を決めておく
トイレリフォームは、工事の範囲や使用する便器のグレードなどによって金額が大きく異なります。
また、床や壁紙を剥がしてみたところ予想以上に老朽化が進んでいて大規模な修繕が必要になるなど、予想以上に費用がかかってしまうことも少なくありません。
工事後に後悔しないためにも、あらかじめ工事したい範囲と予算を決め、業者に見積もりを出してもらい金額に納得してから工事を開始するようにしましょう。
コンセントを確認する
トイレリフォームをする場合、温水洗浄便座への交換・設置を希望する人も多いはず。
しかし、古いタイプのトイレにはコンセントがないことも珍しくありません。温水洗浄便座など最新式のトイレにリフォームする場合は、コンセントが必要になりますので、配線などを考えつつコンセントを設置するようにしましょう。
トイレリフォームDIYと業者依頼どちらが良い?
トイレリフォームと一口に言っても、リフォーム内容によって難易度は変わります。壁紙や床材の張替え、棚など収納の設置、小物の設置・装飾程度であれば、大掛かりな作業も必要なくDIYでも問題なく行えるでしょう。
しかし、給排水管工事、電源の工事は国家資格が必要なため業者への依頼が必須です。
また、便器の交換を自力で行うことも可能ではありますが、難易度が高く、作業が上手く行えないと水漏れの原因にもなりますので、DIY初心者は業者へ依頼することをおすすめします。
トイレリフォームで利用できる補助金・助成金
トイレリフォームをすると補助金や助成金がもらえる場合があります。
補助金・助成金にはいくつか種類がありますので、それぞれの制度の概要や適用条件などを詳しく見ていきましょう。
介護保険住宅改修費補助
「介護保険住宅改修費補助」は、要支援・要介護認定されている方を対象とした制度です。
例えば、「手すりの設置」「段差の解消」などの工事が対象となります。
- 要支援・要介護認定を受けている利用者
- 改修を行う住宅に居住していること
- 被保険者証に記載されている住所での改修のみ対象
※入院中、入所中は原則として支給申請不可です。
【対象となる工事の種類】
- 手すりの取り付け
- 段差の解消
- 滑りの防止および移動の円滑化などのための床または通路面の材料の変更
- 引き戸等への扉の取替え
- 和式便器から洋式便器への取替えなど
【補助額】
- 要介護度にかかわらず上限20万円(介護保険サービス利用時の負担割合が1割 18万円、2割 16万円、3割 14万円)
介護保険を利用する場合、ケアマネージャーを通して申請が行われます。必ず改修前にケアマネージャーに工事を行いたい旨を相談しましょう。
・参考サイト:介護保険住宅改修費の支給| 江東区
各自治体の補助金・助成金
自治体の補助金や助成金は、自治体ごとに補助金額や条件などが異なります。
今回は、例として東京都足立区の実施しているリフォーム助成金の大まかな概要をご紹介します。
- 足立区に住民登録がある
- 自身が居住する住宅に工事を実施する
- 区民税を滞納していない
【対象となる工事の種類・補助額】
- 手すり設置 3千円/m
- 洋式トイレに変更 8万円/箇所(据置き型の場合 2万円/箇所)
- 耐震ドアに変更 8万円/箇所
- フローリング化 6千円/㎡
- 段差解消 3万円/箇所
- 間取り変更 1万5千円/㎡
・参考サイト:足立区住宅改良助成制度| 足立区
詳しくはお住まいの市区町村の窓口や地域包括支援センター、担当のケアマネージャーにご相談ください。
国の補助金・助成金
国の補助金・助成金でトイレリフォームに活用できる制度に「こどもみらい住宅事業」があります。
「こどもみらい住宅事業」とは、国土交通省が行う省エネ性能を有する住宅の新築や省エネ改修などに対して補助金が交付される事業です。
- 子育て世帯または若者夫婦世帯が取得する一定の性能を満たす注文住宅の新築や新築分譲住宅の購入
- 世帯を問わず対象工事を実施するリフォーム
【対象となる工事の種類】
- 窓、ドアの断熱
- 外壁、屋根、天井、床の断熱
- エコ住宅設備の設置(節水型トイレの設置)
上記の工事を行う場合、以下の工事も補助の対象となります。
- 子育て対応改修
- 耐震改修
- バリアフリー改修
- 空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
- リフォーム瑕疵保険等への加入
トイレをリフォームする場合、節水型トイレなどエコ住宅設備の設置を行えば、手すりの設置、段差の改修などバリアフリー改修も適用となるでしょう。
- 最大30万円
※子育て世帯または若者夫婦世帯が、既存住宅を購入しリフォームを行う場合:最大60万円
リフォーム減税制度
バリアフリー改修工事をした場合は、住宅特定改修特別税額控除として所得税の控除が可能です。
- マイホームにバリアフリー改修工事を行った方
【控除額】
- 控除額10%(上限:200万円)
【控除の適用を受けるための要件】
- 自己が所有する家屋についてバリアフリー改修工事をして、平成26年4月1日から令和5年12月31日までの間に自己の居住の用に供していること。
- バリアフリー改修工事の日から6か月以内に居住の用に供していること。
- この特別控除を受ける年分の合計所得金額が、3,000万円以下であること。
- 工事をした後の住宅の床面積(注)が50平方メートル以上であり、かつ、床面積の2分の1以上を専ら自己の居住の用に供していること。
- 2以上の住宅を所有している場合には、主として居住の用に供すると認められる住宅であること。
- バリアフリー改修工事に係る標準的な費用の額(その工事等の費用に関し補助金等の交付を受ける場合はその額を控除した額)が50万円を超えるものであること。
- 工事費用の2分の1以上の額が自己の居住用部分の工事費用であること
詳しくは国税庁のHPをご確認ください。
トイレリフォームのおすすめ業者5選
最後にトイレリフォームのおすすめ業者を5社厳選してご紹介します。まだどこに依頼するか決まっていない場合は、ぜひ業者選びの参考にしてみてください。
TOTO
出典:TOTO
便器や洗面器など衛生陶器の国内トップメーカー「TOTOのトイレ」は、デザイン性の高さや機能性の高さが魅力的。
最先端の機能を搭載した最新モデル「ネオレスト」シリーズは、次亜塩素酸を含む「きれい除菌水」により便器もノズルも便座から自動的に除菌できるため非常に衛生的。気になるトイレの匂いも気になりません。
TOTOの公式サイトでは、TOTOおすすめのリフォーム店(リモデルプロショップ)の検索が可能です。リフォームに関する無料相談窓口も設けており、365日無料で相談できますので、気になる方は一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。
LIXIL リフォーム
出典:LIXIL リフォーム
LIXILは、トイレやキッチンなど住まいの水回り製品と建材製品を開発、提供する企業。「LIXIL リフォーム」はLIXILのリフォームをメインに取り扱う部門です。
LIXILのトイレの特徴のひとつが、トイレを簡単にキレイにできるところ。汚れが付着しづらく落としやすい「アクアセラミック」や、つぎ目がない便座で手入れも楽々です。
最新機種を自分の目で見て確認したい方は、全国80ヶ所以上存在するショールームに足を運ぶこともできます。近くにショールームがない場合は、オンラインでも相談を受け付けています。
クラシアン
出典:クラシアン
日本全国でトイレの水漏れ、詰まり、交換など、水回りのトラブルに関する修理を行う「クラシアン」では、トイレリフォームも行っています。
クラシアンなら水道局指定工事店で安心。さらに、人気トイレメーカーのトイレが本体価格から最大66%オフというリーズナブルさも魅力です。
電話相談、見積もり、出張費は全て無料で24時間365日受け付けています。
ヤマダ電機のリフォーム
出典:ヤマダ電機のリフォーム
「ヤマダ電機のリフォーム」は、その名の通り大手家電量販店ヤマダ電機のリフォーム部門です。
ヤマダ電機のリフォームでトイレリフォームを行うと、商品10年、工事10年の長期保証と、24時間の安心サポートを受けられます。
トイレの種類や仕様、各種オプションなど詳しく知りたい場合は、公式サイトからも閲覧できるリフォーム総合カタログからチェックできます。
エディオン
出典:エディオン
大手家電量販店「エディオン」では、トイレを含む住まいのあらゆる箇所のリフォームサービスを提供しています。
エディオンでは現地見積もりはもちろんのこと、来店不要でメールや電話から見積もり提出、申し込みまで行うことも可能です。
リフォームに関する相談、見積もりは完全無料なので、気になる方は気軽に問い合わせてみましょう。
業者選びに迷ったら「一括見積サービス」の活用がおすすめ!
出典:リショップナビ
リフォーム業者を選ぶ際は、2社以上の業者に見積もりを依頼して費用を比較するのがおすすめです。
しかし、自力で業者へ見積もり依頼を出すのは手間がかかります。そういった場合におすすめなのが、一括見積サービス「リショップナビ」の活用です。
リショップナビは、全国各地のリフォーム会社の中から厳選した1,500社を登録しており、物件の種類や住所などを入力するだけで、専門スタッフからおすすめの業者を最大5社紹介してもらうことができます。
気になる業者に一括で見積もりを出してもらうことが可能なので、手間を省きながらお得にリフォームを行いたい方は、ぜひ活用してみましょう。
リショップなびの無料見積もり依頼は、簡単な3つのステップで完了します。
リフォームで自宅のトイレを快適にしよう
この記事では、トイレリフォームの費用相場、活用できる補助金・助成金、おすすめの業者について解説しました。
トイレをリフォームする場合、工事の内容によって費用は大きく異なります。リフォームを成功させるためには、将来を見据えて計画を立て、範囲と予算を決めておくことが大切です。
ご紹介した内容を参考に、複数の業者での見積もりを比較したうえで、自分の希望に合ったリフォーム業者を選んでみてくださいね。