観葉植物が枯れてしまったり、不要になったりした場合には、処分する必要があります。処分と一言でいっても、そのまま捨ててよいのか、守らなければならないルールがあるのかなど気になるポイントが多いはずです。この記事では、観葉植物を処分する際のポイントや方法、おすすめ業者などを詳しく解説します。
観葉植物を処分する前に知っておきたいポイント
観葉植物を処分する前に、いくつかの知っておきたいポイントがあります。手順や費用、風水的な意味合いなどをおさえたうえで、適切に処分しましょう。
観葉植物を処分する目安
観葉植物を処分する目安のひとつは、枯れてしまったときです。後で解説しますが、環境や手入れの仕方を変えても復活しない場合は、悲しいことですが処分する必要があります。
もう一つの目安は、引っ越しなどのタイミングで自宅に置けなくなるときです。この場合は、まだ観葉植物が元気な場合も多く、そのまま捨てるのは心が痛むでしょう。捨てる以外の選択肢を選び、どこかで元気に育ってくれるようにしたいところです。
観葉植物の処分・捨て方の大まかな手順
観葉植物を処分するときは、鉢植えのまま捨てることはできません。植物、土、鉢に分けて捨てる必要があるので、手順を踏んで分別・処分することが大切です。
観葉植物を処分する際は、以下の手順で行いましょう。
- 観葉植物を鉢から出し、植物と土に分別する
- 植物が大きい場合は、ゴミ袋に入るようにカットする
- 自治体のルールに合わせて、土をゴミ袋に入れたり、粗大ゴミとして捨てたりする
- 鉢は素材に合った方法で処分する
特に注意したいのは、土の捨て方です。土だからといって、マンションやアパートの敷地内に埋めたり、公園に捨てたりすると、不法投棄にあたる可能性があります。自治体によって処分のルールが決まっているので、正しい方法で処分しましょう。
観葉植物を処分する際の費用はどのくらい?
観葉植物を処分する際には、方法によっては費用が発生します。処分業者に依頼する場合は、1鉢あたり数千円で処分できる場合が多いです。リサイクルや買取ではなく、廃棄が前提になっている場合であれば、さらに安く依頼できることもあります。
粗大ゴミとして処分したり、ごみ処理場に持ち込んだりする場合は、自治体によって定められた手数料が必要です。
ただし、処分を依頼する業者によっては、観葉植物を引き取った後、適切に処分されない場合もあります。大切な観葉植物を正しく処分してもらうためには、費用だけでなく、サービス内容をしっかり確認することも大切です。
観葉植物を処分するのは風水的にNG?
観葉植物は風水アイテムとしても知られているので、捨てても良いのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
枯れてしまっていた場合については、むしろ早めに処分するのが望ましいです。枯れた植物をそのまま置いていると、かえって悪い気が空間に広がると考えられています。
枯れていなくてもやむなく捨てなければならないときは、気持ちを込めて処分することが大切です。感謝や申し訳なさを伝えたり、袋に入れて丁寧に捨てたりするなどによって、しっかりお別れするようにしましょう。
観葉植物の処分方法・捨て方は?
観葉植物を処分する方法は、以下の7つです。
- 燃えるゴミとして処分
- 粗大ゴミとして処分
- ゴミ処理場に持ち込む
- 業者に回収を依頼する
- ショップや通販の下取りサービス
- オークションやフリマアプリ
- 知人や友人に譲る
それぞれにルールや特徴がありますので、しっかり理解して自分に合った方法を選びましょう。
小型サイズなら燃えるゴミとして捨てる
小型サイズの観葉植物であれば、燃えるゴミとして処分できます。簡単な方法ですが、前述した植物・土・鉢の分別は必要です。
しっかり分別したうえで、それぞれを適切な方法で処分しましょう。
大型サイズは粗大ゴミとして捨てる
大型サイズの観葉植物は、粗大ゴミとして扱われます。各自治体では粗大ゴミの回収を行っているので、ルールに合わせて回収を依頼しましょう。
自治体のサービスである安心感や比較的処分費用が安いことなどがメリットです。ごみ処理券の購入や窓口への連絡などの手間は必要になります。
ゴミ処理場に持ち込む
ゴミ処理場に持ち込んで、観葉植物を処分してもらうのも方法のひとつです。鉢のまま持ち込んでも、それぞれを適切な方法で処分してくれます。観葉植物以外の不用品と合わせて処分を依頼するのもおすすめです。
住んでいる場所によっては、ゴミ処理場まで遠いこともあるでしょう。営業時間も決められているので、平日忙しい方や近くにない方には利用しにくいのが難点です。車を用意したり、スケジュールを決めたりして計画的に利用してみましょう。
業者に回収を依頼する
ゴミ処理場に持ち込んだり、自分でゴミとして処分したりするのが難しい場合は、業者に依頼するのもおすすめです。
専門業者では、鉢のまま処分を任せられるだけでなく、業者が自宅に来てくれるため外出の必要がなく、家からの搬出も行ってくれます。復活させられる場合は、知識や経験を生かして適切な処置を行いリサイクルされるので、他の人のもとで元気に過ごしてくれる可能性もありますよ。
ショップや通販の買取・下取りサービスを利用する
観葉植物を取り扱うショップやインターネット通販では、買取りや下取りサービスを行っている場合もあります。
自宅にいながら配送スタッフが引き取りにきてくれたり、状態によっては査定額が高くついたりするのが特徴です。
あくまで購入と一緒に利用できる買取・下取りサービスですので、観葉植物を処分しつつ買い替えたい場合に向いています。
オークションやフリマアプリで売る
まだ元気な観葉植物は、オークションやフリマアプリで売るという手もあります。希望の価格で売れる場合が多いのがメリットで、買い替えの費用などを捻出できるでしょう。
ただ、購入者が現れるまでに時間がかかったり、自分で配送や梱包する手間があったりするのは注意が必要です。ときには購入者とトラブルになる可能性もあるので、慎重にやり取りを行いましょう。
知人や友人に譲る
知人や友人に植物好きの方がいる場合は、観葉植物を譲るのも方法のひとつです。お金をかけずに観葉植物を受け渡しでき、代わりに元気に育ててもらえるでしょう。
ただし、枯れた植物はもちろん、大型の植物は受け取ってもらいにくい場合があります。部屋の雰囲気に合わなかったり、家族の事情があったりするので、即決するのは難しいでしょう。
なるべく早く声をかけたり、譲り手が見つからなかったときの処分方法を考えておいたりする必要があります。
観葉植物の処分・下取りを依頼できるおすすめ業者5選
自分で処分するのが難しい場合は、業者に依頼するのも選択肢のひとつです。東京・大阪・名古屋のおすすめ業者をご紹介しますので、ぜひ利用を検討してみてください。
【東京】クリーンワークス
出典:【東京】クリーンワークス
クリーンワークスは、東京・千葉・埼玉・神奈川で不用品回収や買取を行っている業者です。植木処分サービスを提供しており、植物や土、鉢だけでなく、タイルやレンガ、ブロック、ラックなどの園芸用品もまとめて処分できます。
自宅の庭やベランダからの植木処分のほか、店舗の植木処分も依頼可能です。
【東京】Season Hearts
わかりやすくリーズナブルな価格で観葉植物の引き取りを行っているのがSeason Hearts。一鉢2,200円(税込)+出張費2,200円(税込)から回収をお願できます。
1回の注文につき最大11鉢の引き取りが可能で、店頭へ持ち込む場合は出張費はかかりません。
※申込は、予約ページでのみ受付中です。(電話や問い合わせフォームからは申し込みできません)
【東京】REN
出典:REN
RENでは、観葉植物の下取りを行っています。例えば9号サイズの鉢の場合、買取価格は2500円。下取りの還元方法は、買い替え割引の利用もしくはRENで使用できるギフトカードの2種類です。
店舗に直接持ち込むか郵送を選べますので、詳しくはLINEや電話、メールから問い合わせてみましょう。
【大阪】株式会社アルファグリーン
株式会社アルファグリーンは、大阪をはじめとした関西エリアで観葉植物に関わるサービスを提供しています。植木処分サービスでは、基本料金3,000円、1鉢500~1,000円で枯れた観葉植物を処分可能です。
観葉植物のレンタルや壁面の緑化などのサービスも行っているので、合わせて利用を検討してみてはいかがでしょうか。
【名古屋】和波波グループ
出典:【名古屋】和波波グループ
和波波グループは、愛知県内や名古屋市内など東海地区をメインにサービスを提供している業者です。商品ごとに見積もりを行い、引き取ったものは法令に従って適切に処理されるので、安心して観葉植物の処分を任せられます。
また、引き取った品物を流通する販売販路を豊富に確保しており、観葉植物を次の人へとつないでくれるのも嬉しいポイントです。
まだ間に合う?枯れた観葉植物を復活させる方法
観葉植物が枯れてしまって処分を検討している場合は、状態によっては復活させられるかもしれません。大切に育ててきた観葉植物は、できれば捨てたくないはずです。3つの方法を解説しますので、復活を試みてみましょう。
根詰まりや根腐れを取り除いて植え替える
観葉植物は生長すると、葉っぱや大きさが変わらなくても、土の中で根が育っています。根がいっぱいになって詰まっていると、栄養が行き届かずに枯れてしまうのです。水をあげすぎて根腐れを起こしている場合も枯れてしまいます。
根詰まりや根腐れを起こしている場合は、その部分を取り除いて植え替えると復活させられるかもしれません。
置き場所を見直す
枯れたり、元気をなくしたりしている原因が置き場所にある可能性もあります。直射日光があたる場所や、温度が植物の性質に合っていない場所などは、適切ではありません。
まずは植物の好む生育環境を調べ、植物に合った場所に置いてみましょう。生命力があれば、また新たに芽を出したり、葉をつけたりする場合もあります。
元気な茎や子株から新たに育てる
大部分が枯れてしまっていても、元気な茎や子株がある場合は新たに育てられます。茎を水や土に植える挿し木などによって芽を出せば、また大きく育っていきますよ。
今まで育ててきた観葉植物に感謝しつつ、新たな世代として大切に育ててあげましょう。
正しい捨て方で観葉植物を処分しよう
観葉植物を処分する際は、植物・土・鉢に分別して、適切な方法で捨てる必要があります。処分方法は、ゴミ処理場への持ち込み、業者への依頼、オークションやフリマアプリでの売却などさまざまです。
復活させられる場合もあるので、まずはまた元気に育てられないか確認しましょう。それでも復活できない場合は、正しい方法で気持ちを込めて処分してあげてくださいね。