ふとベランダを見たとき、生き生きとしたグリーンが目に入ると気分が上がります。ベランダにグリーンを取り入れてみたいけど「どんなものを選んだら良いかわからない」という方も多いでしょう。今回は、ベランダグリーンの選び方&置き方、またベランダで楽しめるおすすめの植物を厳選してご紹介します。
ベランダにグリーンを取り入れてみる
ベランダは洗濯物や布団を干すスペースとして使っているという方が多いのではないでしょうか。そんな生活スペースであるベランダにグリーンを取り入れ、心地良い癒しの空間に変えてみませんか?
ベランダにグリーンを取り入れると、ベランダに出ることが楽しみになり、生き生きとしたグリーンに癒されます。部屋から見る景色も変わるので、ふとベランダを見たときにグリーンが目に入り、気分がリフレッシュされるでしょう。
また、部屋の中をやんわりと隠す目隠しになったり、暑さ対策としての日除け代わりになったり、料理に使えたりなど、実用的なメリットもたくさんあります。
ベランダのグリーンを選ぶときのポイント4つ
ベランダにグリーンを取り入れてみたいけど育てる自信がないという方や、どんなものを選んだら良いか迷ってしまう方は、以下の4つのポイントをチェックしてみましょう。
ベランダ全体のイメージを決める
まずは、どんなベランダにしたいのかをイメージしてみましょう。
例えば、洗濯物を干すスペースは確保したいというのであれば、あまりスペースを取らないようなグリーンを選んでみましょう。広いベランダをアウトドアリビングのように使いたいというのであれば、グリーンを使って涼しげな木陰を作ってみても良いでしょう。
カフェスペースを作りたい、料理に使えるハーブを育ててみたいなど、ご自身の理想をイメージしてそれに合うグリーン選びをすることが大切です。
環境にあったものを選ぶ
グリーンを育てるためには、日当たりや風通しが必要です。ベランダの環境を確認して、その環境に合った植物を選ぶことが大切です。
例えば、あまり日が当たらない環境なら耐陰性のある植物を、風が強い環境なら風で倒れてしまわない頑丈な植物を選ぶことが必要です。
屋外を好むグリーンの中から環境にマッチした物を選ぶことで、枯らしてしまうなどの失敗を防ぐことができます。
色々な種類の植物を取り入れる
ベランダにグリーンをおしゃれに取り入れる簡単な方法は、色々な種類の植物を取り入れることです。
樹木やハーブ、花、多肉植物など大きさや見た目、性質の異なる植物を合わせて取り入れることで、見た目が華やかになりリズムが生まれ、おしゃれに見せることができます。
また、開花時期の異なる花や落葉樹と常緑樹を組み合わせることで、季節の移ろいが感じられるほか、いつでも見頃の植物があることで、一年中ガーデニングを楽しめるでしょう。
フェイクグリーンもおすすめ
「どうしてもベランダの環境に合うものがない」という場合や、「冬場にグリーンが少なく寂しい」という方におすすめなのが、フェイクグリーンの活用です。
最近では、本物と見間違うほどクオリティーの高いフェイクグリーンがたくさんあります。葉の裏側までリアルに再現されているので、本物のグリーンの中に混ぜて置いても違和感がないほど。
フェイクグリーンならお世話の必要もないので、植物を育てる自信がない方にもおすすめです。
そのまま飾るのではなく、本物のグリーンと組み合わせたり、ウッドフェンスや自然素材が使われた鉢などを使用することでよりリアルに、よりセンス良く見せることができます。
ベランダにグリーンをおしゃれに置く方法
せっかくベランダにグリーンを取り入れるならおしゃれに飾りたいもの。こちらでは、簡単におしゃれに見えるグリーンの置き方をご紹介します。
高さや色合いを考えてメリハリを出す
高さや色合いの異なる植物を組み合わせて置くことで、メリハリが出ておしゃれな空間を作ることができます。
例えば、シンボルツリーは背の高い見栄えするものを選び、それを引き立てるために周りに背の低い植物を並べたり、棚や壁に小さな植物を飾ってみてはいかがでしょうか?
また、緑色の葉だけでなくシルバーリーフやカラーリーフを取り入れたり、花の咲く植物を取り入れることで華やぎが増します。
さらに、フラワースタンドやシェルフ、イスなどを使用し高さやバランスの調節をすることで、雰囲気をよりアップさせることができますよ。
ハンギングやグリーンカーテンにする
スペースの限られたベランダでグリーンを上手に置くポイントは、植物をハンギングしたりグリーンカーテンにしたりして、壁面を利用することです。
デッドスペースとなる壁面を上手く活用することで、空間を無駄なく使えるだけでなく、アクセントになるので見栄えもワンランクアップします。
ラティスやフェンスを設置してそこにグリーンをぶら下げてみたり、窓辺にネットを張りツル性の植物を絡ませたりなど、工夫してさまざまなグリーンを取り入れてみましょう。
鉢やスタンドにこだわる
ベランダの雰囲気をワンランクアップさせるためには、グリーンだけでなく鉢やスタンドにもこだわってみましょう。
購入してきたままのプラスティックの鉢は、無機質で生活感が出てしまいがちです。好みのインテリアに合うカラーや素材の鉢、空間のアクセントになるようなデザイン性のあるスタンドなどを取り入れてみてはいかがでしょうか?
おしゃれな鉢やスタンドは、グリーンの魅力をさらに引き立ててくれるでしょう。
居心地が良くなるアイテムを取り入れる
ベランダにグリーンを取り入れるとベランダで過ごす時間が増えます。せっかくなら、お好みのアイテムをプラスして居心地の良い空間作りをしてみませんか?
例えば、ウッドタイルや人工芝を床に敷いてみたり、テーブルやイスなどのガーデンファニチャーを置いてみたり、雑貨や照明などを取り入れてみたり、ベランダのトータルコーディネートも楽しみましょう。
居心地の良くなるアイテムを取り入れることは、ベランダでゆったり過ごす贅沢な時間を作るきっかけとなるでしょう。
ベランダにグリーンを置く場合の注意点
憧れのベランダガーデニングを始める前に、注意しておくべきポイントを確認しておきましょう。
植物の状態を確認してお世話をする
日当たりがなかったり強すぎたり、風通しが悪かったり強すぎたりなど、マンションのベランダは植物にとっては過酷な環境となる場合もあります。また鉢植えの場合は適宜水やりが必要となります。
ベランダの環境に合わせて、植物の状態を日々チェックしてお世話をするようにしましょう。
定期的に剪定や摘心をする
植物の種類や性質によっては、適宜剪定や摘心をする必要があるものもあります。
剪定はボリュームを押さえ風通しを良くし、蒸れを防止する効果があります。摘心は、上にばかり生長することを防ぎ、こんもりと見栄えの良い形に整えたり、脇芽を増やし花をたくさん咲かせたりする効果があります。
ベランダのグリーンは、あまり生長しすぎると移動や処分に困ってしまう可能性もあります。まめに剪定や摘心をしてベストな状態をキープするようにしましょう。
ルールを確認しマナーを守る
マンションやアパートのベランダの使用は管理規約をよく確認しルール違反にならないようにしましょう。ベランダには耐荷重制限があるので、それをオーバーしないようにすることも大切です。
蹴破り戸の前や避難はしごの上には植物や物を置かない、排水溝を土や枯れ葉でつまらせない、ベランダの下に物を落下させないなどマナーを守ってベランダガーデニングを楽しみましょう。
台風や暴風雨に備えて準備する
台風や暴風雨が予想される場合は、事前にしっかりと備えておくことが必要です。室内に運べるものは運び、運べないものは1箇所にまとめてロープで縛るなど、近隣の方に迷惑のかからないよう対策をしましょう。
大雨のあとは、排水溝の掃除も忘れずに行いましょう。
ベランダで楽しめるグリーンおすすめ10選
ベランダで育てやすいおすすめのグリーンをご紹介します。シンボルツリーにぴったりな樹木、花も楽しめて料理にも使えるハーブ、ハンギングやグリーンカーテンにおすすめな植物から厳選した10種類をまとめました。
オリーブ
オリーブは、シンボルツリーとしてガーデニングの中でも特に人気を誇る樹木です。平和の象徴とされるオリーブの葉は、ベランダをおしゃれに演出してくれるでしょう。
日当たりがいい場所を好み寒さに弱いため、暖かい場所に置きましょう。乾燥に強いですが、鉢植えのオリーブは水切れに注意が必要です。実を収穫したい場合は異なる品種を2本以上植える必要があります。
オリーブは生育旺盛なので、適宜剪定をしましょう。余分な枝を剪定することで、風通しを良くし、病害虫の被害も防ぐことができます。
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シマトネリコ
シマトネリコは小さな葉が密に生えるので見栄えがし、常緑の明るい葉色を一年中楽しめる人気の樹木です。初夏には金木犀のような細かな花がたくさん咲くのも魅力です。
ある程度の耐陰性があるため、日当たりの良い場所から半日陰まで対応できます。また、寒さにも暑さにも強く育てやすい植物です。生長が早いシマトネリコは、適宜剪定と1~2年に1度程度の植え替えをしましょう。
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モミジ
秋になると葉が赤く色づく姿が情緒深いモミジは、ベランダで育てられる品種もあります。特徴的な形の葉が魅力的で、季節の移ろいを感じられる樹木です。
強い日差しに当たると葉が変色してしまうため半日陰での栽培に適しています。冬は北風が吹き付けない場所で管理しましょう。水やりの際は土だけでなく葉にも水をかけ、葉の乾燥を防止しましょう。葉が繁りすぎたり、あまり大きくしたくない場合は剪定をして管理します。
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ブルーベリー
狭いスペースでも手軽に育てられるブルーベリーは、花や実、紅葉も楽しめる果樹の一つです。実の収穫を目的とする場合は、異なる品種を2本以上植える必要があります。品種がたくさんありそれぞれ耐寒性が異なるため、栽培する地域に合った品種を選ぶことがポイントです。
ブルーベリーは酸性の土と日当たりの良い場所を好みます。乾燥に弱いため、土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。
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ラベンダー
清涼感のある青紫色の花と香りが魅力的なラベンダー は、料理やドライフラワーなどに利用できる人気のハーブです。他のハーブと一緒に寄せ植えにしても素敵ですね。
ラベンダー は、日当たりが良い場所で水はけの良いアルカリ性の土で育てます。花後は早めに花茎を切り、風通しを良くしましょう。高温多湿に弱いため、梅雨前には強めに剪定をするのが効果的です。
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ローズマリー
ローズマリーは初心者でも育てやすく、色々な料理にも使える万能なハーブです。耐暑性・耐寒性があり半日陰でも問題なく育ちます。
乾燥気味を好むため、頻繁な水やり管理をしなくてもぐんぐん育ちます。葉や枝が増えると湿気がこもりがちになるため、梅雨から夏場にかけてまめに剪定しましょう。
鉢植えの場合は、根詰まりを起こすことも多いので、鉢から根が出てきたタイミングで植え替えをすると良いでしょう。
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イタリアンパセリ
イタリアンパセリは、日本のパセリと比べて風味が優しく苦味が少ない、食べられるハーブです。葉が柔らかいので、サラダにしたり料理に添えたりと用途も豊富です。
日が当たりすぎると葉が硬くなるため、直接日が当たらない明るい日陰で育てましょう。収穫は外側から順に摘みます。たくさん収穫することでどんどん大きく育ちます。
ベランダにハーブがあると、使いたいときにすぐ摘み取って使えるのが魅力です。
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ポトス
耐陰性があるので室内でも育つポトスは、ベランダでも気軽に育てられる観葉植物です。かわいらしい形、班入りなどの葉色が美しい定番のグリーンです。ハンギングにして素敵にベランダを彩りましょう。
直射日光で葉焼けを起こしてしまうため、明るい日陰での栽培に適しています。切り戻したツルを挿し木にすれば簡単に増やせるのも魅力です。寒さには弱いため、冬は室内で管理しましょう。
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ワイヤープランツ
ワイヤープランツはワイヤーのような茎に小さなグリーンの葉が繁る、かわいらしい匍匐生の常緑低木です。生長が旺盛でどんどん広がる特徴があります。
日当たりが悪く痩せ地でも育つほど丈夫なので、ベランダでも気軽に育てることができますよ。ハンギングにして垂れ下がる葉を楽しんだり、フェンスやネットに誘引してグリーンカーテンのようにしたりと、アレンジしやすいのも魅力です。
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セダム
セダムは500品種にもおよぶ種類がありそれぞれ葉色や形が異なるので、寄せ植えにしたり、ハンギングにしたり用途もさまざまです。
高温多湿には比較的弱いですが、放っておいても育つ丈夫な多肉植物です。日当たりと風通しの良い場所で、水はけの良い土を使って育てましょう。
株分けや挿し芽、葉挿しなどで簡単に増やせるので、ベランダの小さなアクセントとして取り入れてみましょう。
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ベランダにグリーンを取り入れておしゃれな空間作りをしよう!
ベランダにグリーンを取り入れると空間がおしゃれになり、清涼感のあるグリーンで心がやすらぎます。グリーンのお世話をしながら、ベランダで過ごす時間も楽しめるのももう一つの魅力です。
ベランダグリーンを選ぶときのポイントは、まずイメージを固め、環境に合った植物を選ぶことです。
ベランダ使用のルールやマナーを守り、台風や天候に合った対策など適切な管理をしながらベランダガーデニングを楽しみましょう。
いろいろな種類のグリーンを組み合わせることで、見栄えのするおしゃれな空間作りができますよ。グリーンの飾り方を工夫したり、好みのアイテムをプラスしてベランダをトータルコーディネートしてみてはいかがでしょうか?