アイビーは簡単に育てることができて、自ら増やすことも容易であるため初心者にもおすすめの人気観葉植物です。水挿し、水耕栽培、挿し木の代表的な増やし方のなかでも、挿し木は最も手軽で挑戦しやすい増やし方です。今回は、挿し木でのアイビーの増やし方について手順や時期、またコツについて触れながらご紹介します。
アイビーの挿し木は誰でも簡単にできる
アイビーは、常緑のおしゃれなインテリアとして人気の観葉植物です。そして、手間がかからないシンプルな管理も多くの人から支持される要因のひとつと言えます。挿し木をメインとした増やし方についても、簡単で誰でもすぐにできるのが特徴です。
アイビー|挿し木の方法
アイビーの挿し木は、生育期間に合わせて行えば、初心者の方でも簡単に増やすことができます。やり方や時期について正しく理解して行いましょう。
手順
時期
挿し木に適した時期は4月~9月です。特に4月~5月はアイビーの生育期にあたる大事な期間なので、挿し木をするのには最も良い時期です。
その反面、夏と冬の挿し木には向きません。アイビーは25℃以上の暑すぎる気温では育たず、また冬は休眠期間になるので生長しません。他の季節に比べて発根に時間がかかるので避けてください。
コツ
発根後に、新しい鉢にアイビーを移し替える際は今まで使用していたものよりも、ひと回り大きめの鉢を使うようにしましょう。
土も鉢の移し替えのタイミングで新しくします。水やりは、根腐れが起きないように、土が乾燥しているのを確認してから行うようにしてください。
アイビー|挿し木後も害虫に注意
挿し木後も害虫に気を付けましょう。アイビーを好む害虫はカイガラムシとハダニです。カイガラムシは枝に付きやすく、放置してしまうとアイビーの水分を吸ってしまいます。
ハダニは、小さなカイガラムシよりもさらに小さく、見えにくいため厄介です。ハダニを確認できなくても、定期的に葉水や殺虫剤をかけることで対策できます。
害虫は風通しが悪い環境を好み、特に夏場は付きやすいです。こまめに剪定をする、風通しの良い場所で育てる、葉水をするなどして予防してください。
適切な方法をマスターして挿し木でアイビーを増やしましょう
アイビーは、挿し木によって初心者でも簡単に増やすことができます。増やすのに適した時期に挿し木をし、適度に害虫対策を行い、おしゃれなアイビーを自分で増やしていきましょう。
アイビーの茎を10cm程度にカットします。
その際に葉を数枚だけ残すようにして、他の葉は切り落としましょう。
また、水分が蒸散し過ぎてしまうことを防ぐため、大きめの葉は半分にカット。地面を挿す側になる茎の先端は、斜めに切るようにします。こうすることで、アイビーが水を吸収しやすくなります。
カットした茎を1時間ほど水に浸します。
このとき、切り口に発根促進剤を塗ってください。
鉢に鉢底石と用土を入れます。
鉢にカットした挿し穂を移し、水をたっぷり与えてください。
発根するまでの1ヶ月間は日陰で管理して、鉢の底から根が見える状態になったら、また植え替えをしてください。