サンスベリアをおしゃれに飾りたい方にぴったりなのが、水耕栽培です。植木鉢を使わない水耕栽培なら、洋風家屋やモダンな室内でもうまく馴染みます。この記事で、サンスベリアの水耕栽培のやり方・育て方と、よくあるQ&Aを見ていきましょう。
サンスベリアは水耕栽培でも楽しめる植物!
空気清浄効果で有名なサンスベリアですが、水耕栽培(ハイドロカルチャー)や水栽培でも元気に育つと知っていますか?
サンスベリアを水耕栽培で育てると、土栽培よりもさらにスタイリッシュに飾れます。リビング、寝室、キッチン、子どもの勉強部屋など置き場所も自由自在です。
サンスベリアを水耕栽培にする方法は簡単で、初心者でも楽々挑戦できます。早速、具体的な方法をチェックしていきましょう。
サンスベリアの水耕栽培のやり方・育て方!
サンスベリアを水耕栽培にする流れは以下の通りです。
- STEP1:必要な道具の準備
- STEP2:植え替え先の器を整える
- STEP3:サンスベリアを新しい鉢に引越しする
- STEP4:発根するまで小まめに水を替える
また、前提として、サンスベリアを水耕栽培にする時期は5~6月が良いとされています。それぞれ順番に見ていきましょう。
前提:サンスベリアの水耕栽培は5~6月に始めるのが◎
植物にはそれぞれ「水耕栽培を始めるのに向いた時期」があり、サンスベリアは適度に暖かい季節がふさわしいとされています。具体的には5~6月がベストで、9~10月もOKです。
この時期はサンスベリアの生育が活発で、引越しのダメージからも素早く回復しやすくなります。初心者の方ほど適切な時期を守るよう意識してみてくださいね。
まずは必要な道具を準備する
最初に行うべきは、水耕栽培に必要な道具の準備です。サンスベリアの場合は以下のアイテムを揃えましょう。
- サンスベリアの苗
- 透明な器(植木鉢の代わりとなる器)
- 水耕栽培用の液体肥料
- ハイドロボール(水栽培にする場合は不要)
- 剪定ばさみ
- 軍手
いずれもホームセンターや園芸ショップ、通販で市販されているものでOKです。
植え替え先の器を整える
必要な道具を準備した後は、サンスベリアの植え替え先となる器を整えていきましょう。といっても、複雑な手順は一切ありません。
- STEP1:熱湯やウエットティッシュ(アルコール)などで器を消毒する
- STEP2:ハイドロボールを器の7割ほどまで入れる
水耕栽培ではなく水栽培を希望する場合は、ハイドロボールを入れず消毒するのみで大丈夫です。サンスベリアは水栽培でも元気に育ちます。
引越しの方法は大きく2種類
引越し先の器が完成した後は、サンスベリアを移動させます。方法は大きく以下の2種類に分類できます。
- そのまま根のみを取り除いて移動させる
- 数を増やすために「葉挿し」を行う
そのまま根のみを取り除いて移動させる
簡単かつ成功率も高い方法が、サンスベリアの根のみを整えて移動させる手順です。
- STEP1:現在の鉢からサンスベリアをそっと取り出す
- STEP2:根元から数センチの高さで、苗を横に切る(根をすべて切り離す)
- STEP3:引越し先の器に3cmほど水を入れ、サンスベリアの切り口側を漬ける
諸説はあるものの、植物の根は水耕栽培時と土栽培時で働き方に違いがあると考えられています。サンスベリアの場合は、こうして一度切り離すことで水耕栽培用の根が出てきやすくなります。
一度に数を増やしたいなら「葉挿し」
水耕栽培への変更と同時に、サンスベリアの数も増やしたいなら葉挿しを行いましょう。
- STEP1:現在の鉢からサンスベリアをそっと取り出す
- STEP2:根元から数センチの高さで、苗を横に切る(根をすべて切り離す)
- STEP3:続けて苗を10cmほどずつの長さに切り分ける
- STEP4:日陰に置き、3~5日ほど切り口を乾かす
- STEP5:新しい鉢に水を3cmずつほど入れる
- STEP6:根側の切り口を下にして、それぞれ新しい器に移す
成功させるポイントは、根側の切り口を下にすることです。乾燥中に向きを見失わないよう、綺麗に並べておいてくださいね。
発根するまで小まめに水を取り替えよう
新しい器にサンスベリアを引越しできたら、直射日光の当たらない明るい日陰に置き、小まめに水を取り替えます。
通常は2~3日に一回、夏場は1日に1回水を替えてください。
2週間ほどで根が出てきた後は、これまで同様の水替えにプラスして、水耕栽培用の液体肥料も与えてあげればOKです。液体肥料が栄養失調を防いでくれます。
サンスベリアの水耕栽培でよくあるQ&A
最後に、サンスベリアの水耕栽培でよくあるQ&Aを見ていきましょう。
冬に始めても良い?
前述の通り、サンスベリアが水耕栽培を始めるのにふさわしい時期は、5~6月もしくは9~10月です。この時期以外は生育が活発でなく、失敗のリスクが高まります。
特に初心者の間は、万が一の異常が出た際に自分で対処するのも大変です。できるだけ冬は避けて水耕栽培をスタートさせましょう。
根腐れを防ぐためには?
水耕栽培で根腐れを防ぐためには、水を小まめに取り替えることが大切です。水が腐ってしまうと根に負担がかかり、根腐れを起こすリスクが高まります。
また、十分に根が伸びてきた後は、酸素を吸収できるように水面から3cmほど根が空気に触れるスペースを作ってあげてください。
根全体を水に漬けるよりも、健康に育ちやすくなります。
水耕栽培でおしゃれにサンスベリアを楽しもう!
この記事ではサンスベリアを水耕栽培で育てる方法と、よくあるQ&Aについて解説しました。
サンスベリアは水耕栽培や水栽培でも元気に育ちます。手順も簡単で、要するに根を取り除いて新しい器に入れてあげるのみです。
植木鉢を使わない水耕栽培なら、通常の観葉植物とはまた違ったインテリアとして飾れます。この記事を参考に、自分好みの形でサンスベリアを飾ってみてくださいね。