「サンスベリアがブヨブヨしたり、腐った臭いがしたりする…」そんなときには根腐れを起こしている可能性が高く、このままだと枯れてしまうかもしれません。この記事で根腐れの確認方法、復活(再生)の手順、再発防止のための原因と対処法をチェックしていきましょう。
当てはまる症状はある?サンスベリアの根腐れの確認方法
サンスベリアはシュッとした見た目と空気清浄効果から人気の観葉植物です。比較的頑丈で初心者も育てやすい植物ですが、ときには根腐れを起こすこともあります。
サンスベリアの根腐れの確認方法は簡単です。以下の症状のいずれかに当てはまる場合、根腐れを起こしている疑いがあります。
- 苗がぶよぶよしている
- 葉や根が変色している
- 葉が枯れたり倒れたりしている
- 土の辺りから腐った臭いがする
- 土の表面にカビのようなものが生えている
- 水が土に染みこみにくくなったと感じる
- 根が鉢の底で大量に渦巻いている、あるいは底穴から出てきている
まずは上記を参考にしつつ、自分のサンスベリアの状態をチェックしてみてください。
もし、根腐れを起こしている可能性が高いなら、この記事で一緒にサンスベリアを復活させましょう。
根腐れしたサンスベリアの復活(再生)方法は2つ!
根腐れしたサンスベリアの復活方法は、「腐った部分をカットして植え替え」と「健康な部分を使って葉挿し」の2種類です。
基本的にはカット&植え替えを選び、腐った部分の方が多いほど症状が進行してしまったときには葉挿しを行いましょう。それぞれ順番に手順をご紹介します。
腐った部分をカットして植え替え
根腐れしたサンスベリアの植え替えに、必要な道具は以下の通りです。
- 剪定ばさみ(清潔なもの。ナイフでもOK)
- 新しい鉢(現在よりも一回りだけ大きなもの)
- 鉢底石
- 鉢底ネット
- 水はけの良い土
- 軍手
いずれも園芸ショップや通販で市販されているもので大丈夫です。作業は以下の流れで行います。
- 新しい鉢の底に鉢底ネットを敷く
- ネットが隠れる程度まで鉢底石を入れる
- 水はけの良い土を3割ほど入れる
- 現在の鉢からサンスベリアをそっと取り出す
- 黒く変色した部分やぶよぶよした部分を切り取る(根も苗も)
- 新しい鉢にそっと移す
- 残りの土を入れて、たっぷりと水を与えれば完了!
復活させるコツは、異常のある箇所は思い切ってカットすることです。残念ながら、一度腐った部分は復活しません。
植え替え完了後は、明るい日陰(レースのカーテン越しに日が当たるなど、直射日光は当たらないが明るい場所)にサンスベリアを置いてあげてくださいね。
健康な部分を使って葉挿し
腐った部分の方が多いなど、根腐れが酷く進行したサンスベリアも、葉挿しなら復活させられます。必要な道具と手順は以下の通りです。
- 剪定ばさみ(ナイフも可)
- 新しい鉢
- 鉢底石
- 鉢底ネット
- 水はけの良い土
- 軍手
- サンスベリアの健康そうな葉を1枚切り取る
- 地面と平行な向きに、10cmほどの大きさずつ細かく切り分ける
- 日陰に置いて切り口を1日ほど乾燥させる
- 植え替えと同手順で新しい鉢の用意をする(鉢底ネット→鉢底石→土の順で入れる)
- 地面側の切り口を下にして、新しい鉢へ移す(土に挿す)
- 明るい日陰に置いてあげれば完了!
しばらくは水やりをせず、ときどき葉水(霧吹きで葉に水を吹きかける手入れ)をしてあげましょう。
およそ1~2ヶ月ほどで新しい根が出てきた後は、通常のお世話に移行すればOKです。
繰り返さないために|サンスベリアの根腐れの原因と対処法
最後に、サンスベリアの根腐れの原因と対処法をご紹介します。復活したサンスベリアをもう根腐れさせてしまわないために、ぜひ参考にしてみてください。
水のやりすぎ
もっとも気をつけておきたいのが、水のやりすぎです。
植物にとって水やりは多いほど良いわけではなく、適量を超えると逆効果になってしまいます。土の中の酸素が減り、根が酸欠状態となるためです。
また、サンスベリアは乾燥を好む観葉植物です。春~秋は土の表面が乾いてから2~3日経ってから水を与え、冬は水不足で萎れない限り水やりをストップしてあげてください。
肥料のやりすぎ
水と同様に、肥料をたくさんやり過ぎることでもサンスベリアは根腐れしてしまいます。
肥料をやり過ぎると根の浸透圧がおかしくなり、水が周りにあるのに水分を吸収できなくなるためです。このような現象は、園芸用語で「肥料焼け」と呼ばれます。
サンスベリアに限らず植物に肥料をやる際は、必ず説明書の用法・用量を守ってくださいね。
植え替えの怠りすぎ
サンスベリアは生育が早く、1~2年に一度は植え替えをしてあげたい植物です。植え替えを怠ると、鉢の中で根が伸びるスペースがなくなり、やがては「根詰まり」というトラブルが起きます。
植物が根詰まりを起こすと、水やりの水が鉢底から上手に流れ出にくくなり、水やりが多い場合と同様に根腐れしてしまいます。
復活方法でご紹介した植え替えの手順(腐った部分のカットを除く)を参考に、ぜひ定期的に手入れしてあげてください。
冬は低すぎる室温にも注意
見落としがちなポイントとして覚えておきたいのが、冬の室温です。サンスベリアは気温が10度を下回ると冬眠状態となり、5度を下回ると枯れてしまいます。
室外で育てている場合は、真冬日が到来する前に室内へ入れてあげましょう。なお、エアコンの温風が直接当たると弱ってしまうため、置き場所には注意してくださいね。
根腐れの対処方法を知ってサンスベリアを復活させよう!
この記事ではサンスベリアの根腐れについて、確認方法や復活手順、原因と対策を解説しました。
サンスベリアの根腐れは植え替えか葉挿しで復活させられます。すでに自分のサンスベリアが根腐れしてしまっているのなら、ぜひご紹介した手順で助けてあげましょう。
根腐れ以外のサンスベリアが枯れる原因や元気に成長する育て方は、以下の記事で解説しています。この記事と合わせて参考にしてみてください。