細い針金のような茎と、小さく可愛らしい葉を持つワイヤープランツは、耐寒性があり年中緑の葉を絶やさない人気の観葉植物です。今回は、ワイヤープランツの寄せ植えを作る方法やおすすめの組み合わせ、注意点などをご紹介します。
そもそもワイヤープランツとは?
ワイヤープランツとは、ニュージーランド原産のタデ科に分類される、匍匐性の観葉植物です。ワイヤーという名前のとおり、細い針金のような茎が特徴的。
小さくて見逃しがちですが、春から夏にかけて薄黄色の花を咲かせ、その後に乳白色の種子ができます。
ワイヤープランツの種類について
ワイヤープランツには、20種類ほどの品種がありますが、ここでは人気品種4つをご紹介します。
スペード
名前の通り、スペード型をした葉が特徴のワイヤープランツです。
スポットライト(斑入り)
スポットライトは、クリーム色やピンク色の斑がアクセントになっており、華やかさが感じられます。
ミューレンベッキア・アクシラリス
ミューレンベッキア・アクシラリスは、ワイヤープランツの中で最もオーソドックスな品種です。1cmほどの可愛らしい葉を茂らせています。
ミューレンベッキア・コンプレクサ
ミューレンベッキア・コンプレクサは、アクシラリスよりもひと回り大きいツヤのある葉を持つワイヤープランツです。
センスの良い寄せ植えを作る4つのコツ
センス良く寄せ植えを作るために、次の4つのポイントを押さえておきましょう。
- まずは主役やテーマを決める
- さまざまなタイプの草花を使う
- 全体のバランスを考える
- おしゃれな鉢やプランターを使用する
それぞれ詳しく解説していきますね。
まずは主役やテーマを決める
寄せ植えを作るときは、たくさんの植物を使用しますので、まずは主役やテーマを決めておきましょう。
テーマは、暖色系にするとか、赤やピンクメインなどテーマカラーを決めたり、クリスマスや春など季節をテーマにするのもおすすめです。
主役の花やテーマが決まると、その他の植物も配置しやすくなります。
さまざまなタイプの草花を使う
寄せ植えでは、1種類や2種類の花を植えることもありますが、さまざまなタイプの植物を組み合わせることで、より華やかさが増し繊細な変化を楽しめます。
全体のバランスを考える
寄せ植えは、植物の広がり方や高さ、色合いなど全体のバランスを考えることも大切です。しかし、慣れていないとどのようにバランスをとったら良いか迷ってしまうこともあるでしょう。
しかし、植物を3つの役割(主役・まとめ役・アクセント役)に分けて選ぶと、全体的にバランスの取れた寄せ植えを作ることができます。
主役には「存在感のある花」、まとめ役には「淡いカラーの花や、小ぶりな花」、アクセント役には「カラーリーフや個性的な葉を持つ植物」を用いるのがおすすめです。
ワイヤープランツは、寄せ植えにおいて良いアクセント役になってくれます。
おしゃれな鉢やプランターを使用する
同じ植物の組み合わせであっても、鉢やプランターを変えるとガラっと雰囲気が変わります。
寄せ植えで人気なのは、素焼きやテラコッタですが、その他にも陶器や木、プラスチック、ブリキなどさまざまな素材の鉢やプランターが用いられます。
素材によっても醸し出す雰囲気やマッチするインテリアが異なりますので、好みに合わせて選んでみてください。
ワイヤープランツの寄せ植えおすすめの組み合わせ
ワイヤープランツの寄せ植えでおすすめの組み合わせをご紹介します。
ワイヤープランツと花
主張しすぎないワイヤープランツは、花との相性が抜群です。パンジーやビオラ、ペチュニアなど、さまざまな花と合わせられます。
ワイヤープランツとハーブ
ワイヤープランツは、ローズマリーやミントなどハーブとの相性もバッチリです。ポイントで花を加えると、全体の印象がしまります。
ワイヤープランツとアイビーとシュガーバイン
小さな葉っぱと針金のような茎のワイヤープランツと、ハート型の葉が愛らしいアイビー、手のひらのような形の葉を持つシュガーバインの組み合わせもおすすめです。
それぞれ葉の形や色合いが異なるので、花を使わなくても華やかさが出ます。
ワイヤープランツの寄せ植え注意点
ワイヤープランツの寄せ植えを作るときは、いくつか注意したいポイントがあります。
- 夏の直射日光や冬の寒さに気をつける
- 植え替えに適している時期に行う
- シーズンごとに植え替えをする
- 花柄摘みをする
それぞれ注意してワイヤープランツの寄せ植えを管理しましょう。
夏の直射日光や冬の寒さに気をつけよう
ワイヤープランツは明るい場所を好みますが、直射日光に長時間当ててしまうと葉焼けを起こし枯れてしまうことがあります。
また、寒さに強いワイヤープランツであっても、氷点下にまで気温が下がるときは、室内での管理がおすすめです。
植え替えに適している時期に行う
同じ鉢で育て続けると気がついたら鉢いっぱいに根が広がって、水を上手く吸収できなくなってしまいます。
植え替えは、1~2年に1回行うのがベストです。最低でも2~3年に1回は植え替えるようにしましょう。
植え替えは冬を避けた、5~9月くらいの時期に行うのが根への負担も少なくおすすめです。
シーズンごとに植え替えをする
寄せ植えは、複数の植物を集めて植えるので、数ヶ月経つと枯れてしまう植物も出てきます。
枯れたものをそのままにしておくと美しさが損なわれてしまいますので、シーズンごとに植え替えをするようにしましょう。
花殻摘みをする
寄せ植えには花が用いられることが多いので、小まめに花殻摘みをすることが大切です。花殻とは、しおれた花を指します。しおれたり枯れた花は、付け根から茎を摘んでください。
花殻摘みをする目的は、キレイに見せるためでもありますが、花を長く楽しむためにも大切な作業です。
花は咲き終わった後、タネをつけます。タネをつけるとそれ以上花を咲かせなくなってしまいますが、花殻摘みをすることで長く花を咲かせてくれます。
寄せ植えした観葉植物の管理方法
寄せ植えの水やりや肥料の施し方など、管理方法をご紹介します。
水やり
基本的な寄せ植えの水やりは、土の表面が乾いたタイミングで、鉢やプランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりあげます。
夏場の水やりは、午前中と夕方の2回がベストです。気温が高くなる日中は、蒸れの原因になるため避けておきましょう。
冬は2日に1回程度でOKです。この時期に他の季節と同じように水やりをしていると、なかなか水が蒸発せず根が冷えてしまったり、根腐れを起こす原因になります。
肥料
植え付けから10日ほど経過して根付き始めたら、追肥を開始します。固形の緩効性化成肥料を、1~2ヶ月に1度のペースで置肥しましょう。
次々に花が咲く時期は、1週間に1度のペースで液肥を与えると効果的です。
ワイヤープランツの寄せ植えを楽しもう!
ワイヤープランツは耐寒性があり年中緑の葉を絶やさないため、寄せ植えに使うと長期間生き生きとしたグリーンを楽しむことが可能です。
ツヤのあるグリーンの可愛らしい葉のものや、班入りなど種類によって特徴がありますので、さまざまな植物と組み合わせて楽しんでみてください。
ワイヤープランツの寄せ植えは、適切な管理をすることで長く良い状態を楽しめますので、ぜひチャレンジしてみてください。