「いつの間にか観葉植物がベタベタしていた!」「床も汚れるし綺麗にしたい…」そんなときには、ベタベタの原因と原因別の取り方を知ることが大切です。この記事で、観葉植物がベタベタする原因と対処法、よくあるQ&Aまでチェックしていきましょう。
観葉植物がベタベタする原因は「害虫」か「蜜」
大切な観葉植物が突然ベタベタになると、びっくりしてしまいますよね。しかし、ベタベタは園芸中にありがちなトラブルで、対処方法を知っていれば問題ありません。
観葉植物がベタベタする原因は、ずばり「害虫」か「蜜」の2種類が考えられます。
観葉植物のベタベタは、原因によってリスクも対処方法も変わります。そのため、害虫と蜜、どちらが影響しているのかを最初に判断することが大切です。
早速、それぞれ順番に見ていきましょう。
害虫:カイガラムシなどの排泄物
観葉植物がベタベタした際に、最初に疑うべき原因が害虫です。
観葉植物に集まる害虫の中には、カイガラムシのように甘い排泄物を出すものがいます。この排泄物は糖分が多いため独特のとろみがあり、触るとベタベタとしています。
害虫が原因で観葉植物がベタベタとしているときは、速やかに駆除をしなければいけません。
カイガラムシを含む害虫の多くは、放置すると大量繁殖します。対処が遅れると、やがては初心者では手がつけられない状況になってしまいます。
蜜:植物の蜜腺からベタベタな水滴が出ている
害虫よりもリスクが低いベタベタの原因が、観葉植物から出た「蜜」です。
観葉植物は「蜜腺」と呼ばれる場所から、ときおりベタベタとした分泌液を出すことがあります。これは健康な植物でもよく起こる、放置しても良い現象です。
ただし、あまりにも蜜がダラダラと流れ出てくる場合には、根詰まりをしている可能性が考えられます。
また、屋外で育てている際に蜜を放置するとアリを誘引してしまうため気を付けましょう。
【原因別】観葉植物がベタベタする場合の取り方
続いて、観葉植物のベタベタを取る方法を見ていきましょう。対処方法は原因によって異なります。
害虫:ベタベタ掃除と一緒に害虫の駆除も必要
害虫により観葉植物がベタベタとしているときは、必ず駆除も行わなければいけません。前述の通り、放置すると大量繁殖につながるためです。
カイガラムシのような小さな害虫の駆除は、テープや歯ブラシで物理的に取り除くと簡単です。一緒にティッシュでベタベタを拭き取れば、それだけで苗を健康な状態に戻せます。
とはいえ、直接害虫を取り除くことに抵抗がある方も多いでしょう。その場合は、害虫の成長段階にもよりますが、薬剤や木酢液、牛乳などで退治することもできます。
ベタベタの原因になりやすいカイガラムシ退治の詳細は、以下の記事もあわせてご確認ください。
蜜:ベタベタを取り除くだけでOK!
蜜が原因で観葉植物がベタベタとしているときは、対処は簡単です。単純にベタベタを取り除くだけで作業は完了します。
ティッシュやキッチンペーパーで拭き取ってしまうのがもっとも手軽です。あまりにも量が多かったり、観葉植物に強くくっついていたりするときには、ゴム手袋をして水で優しく洗い流してあげてください。
なお、固まったベタベタを溶かすために、ドライヤーを当てるのはNGです。かえって観葉植物のダメージが大きくなるため、気を付けてくださいね。
観葉植物のベタベタに関するよくあるQ&A
最後に、観葉植物のベタベタでよくあるQ&Aも見ていきましょう。
床がベタベタするときはどうする?
観葉植物のベタベタの程度が強いと、床まで粘つくことがあります。
しかし、この場合も対処方法は同様です。ベタベタをティッシュやキッチンペーパーで拭き取り、害虫が原因ならその駆除も一緒に行います。
床がベタベタする予防策としては、植木鉢の下に新聞紙などを事前に敷いておくのもおすすめです。
3日に1回など、決められたタイミングで取り替えるようにすれば、害虫を早期発見することにもつながります。
ベタベタが茶色でも大丈夫?
観葉植物のベタベタは、通常は透明です。
しかし、ときには茶色く見えることもあり、この場合はベタベタの中にカイガラムシなどの害虫が混ざっている可能性が考えられます。
少し勇気を出して、綿棒などでベタベタを取り、ティッシュの上に広げてみてください。
小さな茶色い粒のようなものが見えた場合は、高い確率で害虫です。速やかに取り除き、場合によっては薬剤で予防もしてあげましょう。
観葉植物のベタベタを取り除いて安心して楽しもう
この記事では観葉植物のベタベタについて、2種類の原因と取り除き方、よくあるQ&Aをご紹介しました。
観葉植物がベタベタすることは、園芸を楽しんでいるとよくあるトラブルです。害虫と蜜のふたつの原因が考えられ、害虫の場合は速やかに対処しなければいけません。
まずは、自分の観葉植物のベタベタがどちらの原因から来ているのかチェックしてみてください。その後は、ご紹介した方法でベタベタを取り除いてあげましょう。