エケベリアは多肉植物のひとつで、「葉挿し」という方法で増やすことができます。手順を押さえて適切に管理をすれば、とても簡単に株を増やせるのが魅力です。この記事では、エケベリアを葉挿しするときに必要なもの、作業の手順、成功させるコツまで詳しく解説します。
観葉植物の増やし方でおすすめな「葉挿し」とは
観葉植物はひとつの株を大切に育てて楽しむだけではなく、株を増やすのも楽しみ方のひとつです。株分けや挿し木、取り木などの方法がポピュラーですが、多肉植物は「葉挿し」という方法で増やすことができます。
養分をため込んだ肉厚な葉を外して正しく管理すると、くっついていた部分から芽や根が出てきて、新しい株を増やせるという仕組みです。
エケベリアの葉挿しで用意するもの
エケベリアを葉挿しするときは、以下の道具を用意しましょう。
- 赤玉土
- 軽石
- バーク堆肥
- トレイ
- 鉢
- 鉢底ネット
- スコップ
土をブレンドする場合は、赤玉土・軽石・バーク堆肥を5:3:2の割合で混ぜ合わせます。
一から用意するのが難しいときは、多肉植物用の土でも問題ありません。
そのほかには、土を入れて外した葉を管理するためにトレイや、芽や根が出た後に植え付ける鉢類が必要です。
エケベリアの葉挿しの手順
必要なものを揃えたら、エケベリアの葉挿しを始めましょう。
- トレイで土を混ぜ合わせる、または多肉植物用の土を入れる
- エケベリアの葉を根元から外す
- 外した葉を土に並べる
- 1~2ヶ月後に葉から根と子株が出てきたら鉢に植え付ける
根と子株が出てくるまで約1~2ヶ月かかり、それまでは土の上に葉を乗せて管理するだけです。比較的簡単にできるので、ぜひチャレンジしてみてください。
エケベリアの葉挿しを成功させるコツ
エケベリアの葉挿しを成功させるコツは、5つあります。
- 成長している時期に作業する
- 切り口を乾燥させる
- 清潔な土を用意する
- 明るい日陰で管理する
- 植え付け後は正しく水やりする
作業をする時期やもいだ葉の管理などに気を付けて、葉挿しを行いましょう。
成長している時期に作業する
エケベリアは3~6月、9~10月頃によく成長するので、葉挿しもその時期に行いましょう。他の時期でも葉挿しできますが、成長期に比べると成功率が低くなります。
親株が弱っていてすぐに増やしたいときを除いては、成長期に入ってから作業しましょう。
切り口を乾燥させる
外したエケベリアの葉の切り口は、しっかり乾燥させます。濡れたままだと、切り口から病気に感染するおそれがあり、根が出ずに枯れてしまう可能性があるからです。
乾燥したのを確認してから、土の上に置いてあげましょう。
清潔な土を用意する
観葉植物の土に有効期限はありませんが、古い土は新しい土に比べると劣化していることもあります。
病気や害虫が潜んでいた場合、切り口から葉に影響を与えるかもしれません。新しい土や正しく管理した土など、清潔な土を用意しましょう。
明るい日陰で管理する
葉から根が出るまでは、明るい日陰で管理しましょう。日差しが多いと、葉の水分が乾きやすいので、直射日光を避けつつ風通しも確保できているとベターです。
植え付け後は正しく水やりする
外した葉から根が出る前に水やりするのはNGです。エケベリアは葉に水分をため込んでいるので、水やりによって水分過多になり根腐れを起こしてしまいます。
根が出てきて鉢に植え付けた後は、通常の管理と同じように、正しく水やりを行い成長をサポートしましょう。
エケベリアの葉挿しにチャレンジしてみよう
エケベリアは葉挿しで簡単に増やすことができます。葉を根元から優しく外して、土の上に並べて管理するだけです。
必ず成功するわけではないので、根が上手く出ないときは新しい葉で挑戦してみましょう。
ぜひ必要なものをそろえて、手順を参考にしてエケベリアの葉挿しにチャレンジしてみてください。