「サボテンは花が咲くと聞いたけれど、いつまで経っても開花しない…」そんな方に向けて、この記事ではサボテンの花を綺麗に咲かせる方法をご紹介します。よくあるQ&Aや咲かせやすいサボテンの種類も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
サボテンは花が咲く植物!けれど種類には注意しよう
サボテンは抜群の知名度を誇る、人気の多肉植物です。プニプニとした質感が愛らしく、小さなトゲも素敵なことから、おしゃれなインテリアとしてよく育てられています。
そんなサボテンですが、実は花が咲くこともあると知っていますか? サボテンの品種は5,000種類以上ともいわれており、その中には開花するものもあります。
サボテンの花は「夜の間にしか咲かない」などレアな特徴を持つことも多く、園芸ファンなら一度はお目にかかりたいところです。
この記事で、サボテンの花を綺麗に咲かせる方法や咲きやすい品種、よくあるQ&Aをチェックしていきましょう。
花言葉は「燃える心」や「枯れない愛」などで縁起も◎
ちなみに、サボテンは「燃える心」や「枯れない愛」、「温かい心」といったポジティブな花言葉を持ちます。見た目が素敵なだけでなく、縁起も良い植物です。
サボテンは風水上でも「細かなトゲが邪気を跳ね飛ばしてくれる」と考えられています。大切に育てていると、ネガティブな運勢を一掃してくれるかもしれませんよ。
サボテンの花を綺麗に咲かせる方法
サボテンの花を綺麗に咲かせるためには「休眠期」と「生活リズム」の2点が大切です。
また、上記の2点に加えて、自分が育てているサボテンの花の咲く時期を知っておく必要があります。それぞれ順番に見ていきましょう。
前提:種類ごとの花が咲く時期を調べておこう
最初に調べておきたいのが、自分の育てているサボテンの花が咲く時期や条件です。
上述の通り、サボテンは5,000種類以上ともいわれるほど品種の豊富な植物です。
夜にだけ花が顔をみせるサボテン、暖かい春に咲き誇るサボテンなど、種類ごとに開花のタイミングが異なります。なかには数十年に渡って育て続けて、苗を大きくしないと咲かない品種もあるそうです。
自分のサボテンは花を咲かせられそうなのか、咲かせられるなら時期や条件はどうか、まずは調べてみましょう。
「休眠期」をしっかり作ってあげることが大切
自分のサボテンが花を咲かせられそうなら、次は休眠期を意識することが大切です。
休眠期とは、植物の生育がほとんど止まる時期を指す園芸用語です。反対に、植物が活発に生長する時期は生育期と呼ばれています。
サボテンは休眠期に寒い場所に置いて、水やりや肥料を控えめにすると生命の危機を感じます。生命の危機を感じたサボテンは子孫を残そうと開花しやすくなるため、美しい花を咲かせてくれる可能性が高まります。
自分のサボテンの休眠期を調べ、その時期はお世話を控えめにしましょう。品種によって違いはあれど、気温も10度以下の環境に置くのがおすすめです。
朝と夜の生活リズムも整えてあげよう
休眠期の意識に加えて、サボテンの朝と夜の生活リズムを整えてあげることも開花につながります。
照明の効いた室内で育てていると、サボテンはいつしか朝や夜の感覚を失ってしまいます。上述の通り、サボテンには夜にしか咲かない品種もあり、昼夜の区別がなくなっては花も見られません。
夜は照明の当たりにくい暗い場所に置き、しっかりと眠らせてあげてくださいね。
休眠期と生活リズム、この2点を整えてあげることで、自分のサボテンもきっと美しい花を咲かせてくれるはずです。
サボテンの花によくあるQ&A
続いて、サボテンの花にまつわるよくあるQ&Aをご紹介します。
花が咲いた後の摘み取り方は?
無事にサボテンの花が咲き鑑賞した後の花がらは、摘み取ってあげましょう。サボテンの花の摘み取り方は簡単で、花の葉元を持ち、捻るようにして茎からちぎるのみです。
花がらを人為的に摘み取ってあげることで、栄養を健康な部分に集中させる効果を期待できます。これからも元気に育ってもらうために、ぜひ手入れしてあげてくださいね。
長く育てているのに咲かないのはなぜ?
本来は花が咲く種類のサボテンなのに長く育てても開花しないときには、生育環境が整っていない可能性もあります。
万が一、生育環境を間違えていると、エネルギーが不足して花が咲きません。
日当たり・気温・風通し・水やりなど、サボテンにふさわしい生育環境はさまざまです。以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ一度参考にしてみてください。
初心者向け!綺麗な花を咲かせやすいサボテン5種類!
最後に、初心者でも花を咲かせやすい人気サボテンを5種類ご紹介します。いずれも息を呑むような美しい姿を鑑賞できる、おすすめのサボテンです。
なお、花の色は品種や環境によってさらに変化するため、目安程度に参考にしてみてください。
白色:短毛丸(たんげまる)エキノプシス属
最初にご紹介するのは、白く大輪の花が咲くサボテン“短毛丸(たんげまる)”です。
エキノプシス属という育てやすく成長も早い種類に属するサボテンで、日本でもよく楽しまれています。
室内はもちろん、雪や霜にさえ当たらないようにすれば屋外でも元気に育ちます。夜に開花しやすい性質を持ちますので、光の当たりすぎない場所に置きましょう。
黄色:青王丸(せいおうまる)パロディア属
“青王丸(せいおうまる)”は、黄色の花びらと真っ赤な雌しべのコントラストが特徴的なサボテンです。茎の緑色の色彩も合わさり、辺りをおしゃれに演出してくれます。
“青王丸”は寒さにも日光にも強いことから、初心者も枯らさずに育てやすいのが魅力です。さらに、つぼみが大きいため、花が咲いていない間も素敵なシルエットを鑑賞できますよ。
赤色: 白檀(びゃくだん)エキノプシス属
無数の小さな苗がひとつの生き物のように集まる、ユニークな樹形を楽しめるサボテンが“白檀(びゃくだん)”です。
デフォルメされた触手のように苗がニョロニョロと伸びており、抜群のインパクトを誇ります。サボテンを置いて大胆に部屋の雰囲気を変えたい方にもぴったりです。
“白檀(びゃくだん)”は春から夏の暖かい時期に、苗の先端から赤い花を咲かせます。上手に育てていると次々に花が開花し、真っ赤な花束のような姿を鑑賞できると評判です。
紫色:クジャクサボテン エピフィラム属
紫色の鮮やかな大輪の花が咲き誇る、一見するとサボテンには見えない植物が“クジャクサボテン”です。
5~6月の春に咲きやすく、紫以外にも白・赤・ピンク・オレンジなどさまざまなカラーの花をつけます。開花時に見栄えがすることから人気の品種です。
“クジャクサボテン”は生育が旺盛で育てやすく、湿気に気をつければスクスク育ちます。ベランダで育てる際には、雨に当たらないように配慮してあげてくださいね。
ピンク色:シャコバサボテン カニバサボテン属
最後にご紹介するのは、ギザギザした葉と何枚のもの花びらが折り重なるピンクの花が素敵な“シャコバサボテン”です。
11~2月と冬に咲きやすい珍しいサボテンで、クリスマスに開花する例もあることから「クリスマスカクタス」の別名を持ちます。
大切に育てていると、ほかの植物が咲かない寂しい時期にも室内を明るく彩ってくれますよ。
サボテンを上手に育てて珍しい花を楽しもう!
この記事ではサボテンの花について、綺麗に咲かせるための育て方やよくあるQ&A、初心者でも咲かせやすい種類をご紹介しました。
サボテンの花を咲かせるために大切なのは「休眠期」と「生活リズム」の意識です。ご紹介したポイントを参考に、ぜひ珍しいサボテンの花を咲かせて堪能してくださいね。