家庭で育てられる観葉植物や花はたくさんあります。それゆえ、読者の中にはいろいろな種類を育てて楽しみたい、鑑賞したいという人もいるでしょう。そんな方に向けて、今回はガーデニング棚をご紹介します。選び方やDIYの方法も解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
ガーデニング棚は必要?活用するメリットとは
観葉植物や花を数多く育てるのもいいですが、一つひとつ鉢を用意して床にたくさん並べるとスペースがなくなってしまったり、ごちゃごちゃして見栄えが悪くなってしまったりすることも…。
そこで活躍するのがガーデニング棚です。ガーデニング棚は、植物を複数まとめて飾ることができる棚状のアイテムで、「ガーデンラック」「フラワースタンド」「フラワーラック」と呼ばれることもあります。
ガーデニング棚があれば手狭な場所でも植物を複数飾ることができるので、限られたスペースを最大限活かしながら植物を育てることができます。なにより、植物を1ヵ所にまとめておけば、管理がラクで目も行き届きやすくなりますね。
ガーデニング棚はデザインがいろいろあるので、シンプルにまとめることも、おしゃれに飾ることも叶います。
屋外・ベランダ、屋内用のガーデニング棚を選ぶはポイント3つ!
ガーデニング棚を選ぶポイントは、「用途」「設置場所とサイズ」「素材」の大きくわけて3つです。以下で詳しく解説していきます。
用途を考える
ガーデニング棚は、階段のように板を並べている棚状のものやベランダの柵にひっかけるタイプ、アンティーク調のおしゃれなタイプなどさまざまなデザインがあります。
そのため、どれを購入すれば良いのかと迷ってしまいがちですが、どんな用途で使いたいかを明確にしておくことでデザインが選びやすくなるので覚えておきましょう。
例えば小さな観葉植物や花を置いたり、スコップやじょうろ、霧吹きなどガーデニングに必要な道具を置いたりするだけなら小さめのガーデニング棚が便利です。
室内でインテリアとして活用したいならデザイン性のあるタイプを選んで空間にアクセントを加えても良いですし、垂直方向に鉢を飾れるスタンドタイプもおすすめです。
設置場所とサイズをチェック
ガーデニング棚を選ぶときは設置場所を確認し、サイズを把握しておくことも大切です。
玄関先や庭などの場合は日当たりが良ければ基本どこでも設置できますが、ベランダの場合は一方向からしか日が当たらないことが多いので、日当たりをしっかりと確認しなくてはいけません。
また、季節によって太陽の高さが変わることから、日の当たり方も変化する可能性があるので確認しておきましょう。
マンションやアパートでベランダにガーデニング棚を設置する場合は、以下のことにも気を付けなくてはいけません。
- 定期的に掃除できるように排水溝の上を避ける
- 植物を傷めないために室外機の当たらない場所にする
- 避難経路を確保するために避難ハッチや蹴破り戸などの前には設置しない
屋内の場合は、育てる植物の特性によって設置場所を選ぶと良いでしょう。
設置場所を確認した上で、今度はサイズをチェックしていきます。サイズを計るときは設置する場所の幅だけでなく、奥行きや高さも計っておきましょう。
ガーデニング棚に置く植物が横に広がりながら生長するのか、それとも上に伸びながら生長するのかによっても必要な面積は異なるので、植物の特性も考えて購入すると良いです。
設置する場所によって素材を選ぼう
ガーデニング棚の素材を大きく分けると「木製」「金属製」「プラスチック製」の3種類です。屋外で使用するガーデニング棚を選ぶ際は、雨風や紫外線などの影響を考慮し、耐候性に優れた素材を選ぶようにしましょう。
木製
木製のガーデニング棚はどんな植物とも相性が良く、ナチュラルな風合いが魅力です。木ならではの温もりがあるので、ナチュラルテイストのインテリアに合わせたり、柔らかな雰囲気の空間を演出したりできます。
ただし、木材は水に濡れると乾きにくいので、屋外で長年使用するとカビがついたり腐食したりしてしまいます。
屋外で使用する木製のガーデニング棚を選ぶなら耐候性の高いウエスタンレッドシダー、サイプレス、ひのきを選びましょう。他にも防腐剤注入木材、ACQ加圧注入材など加工が施されているタイプもおすすめです。
金属製
金属製のガーデニング棚はステンレス、鉄(アイアン)、アルミなどさまざまな素材があります。メタルラックのようなスマートなデザインや、アンティーク調のおしゃれなデザイン、ベランダの柵にひっかけるタイプなど種類が豊富なのも魅力です。
どれもとても頑丈な素材でゆがみが少ないため、鉢をたくさん置いても安定感があります。
しかし、金属製のガーデニング棚が水に濡れると錆びたり腐食したりするため、水はこまめに拭き取らなくてはいけません。
屋外で使用する金属製のガーデニング棚を選ぶなら、ステンレスやアルミなど錆びにくい素材か、錆びにくい加工が施されているものを選びましょう。
プラスチック製
プラスチック製のガーデニング棚は、軽量なところが魅力です。楽に移動ができるので、配置換えをよくする方、掃除の度に移動させたい方におすすめします。また、汚れたらサッと拭いたり丸洗いしたりと、お手入れがしやすいのメリットです。
素材が軽量な分、耐久性が低く、重たくて大きな鉢をまとめて飾るのは向いていません。また、日が当たると割れたり欠けたりしやすくなるので屋内での使用に向いています。
ガーデニング棚おすすめ11選!素材別に紹介
ここでは、おすすめのガーデニング棚を素材別でご紹介します。前途した選び方を念頭に入れて、お気に入りのガーデニング棚を探してみてくださいね。
木製のガーデニング棚
まずは、木製のおすすめガーデニング棚を4つご紹介します。
【YUEMA】フラワースタンド(タイプ1)
『YUEMA』の「フラワースタンド(タイプ1)」は、シンプルなデザインのガーデニング棚です。サイズは幅37cm×奥行21cm×高さ30cmとコンパクトサイズなので、小さな観葉植物や花を並べるのに適しています。重量は700gでとても軽いため移動もしやすいです。
高品質の竹を使用しているので、害虫がつきにくく腐れやカビにも強いのもメリット。竹は汚れてもサッと拭くだけでキレイになるので、お手入れもしやすいですよ。
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【KRW】木製 ガーデンラック 4段
『KRW』の「木製 ガーデンラック 4段」は、ピラミッド状におしゃれに配置できるのが魅力。サイズは幅約93cm×奥行約25.4cm×高さ約58cmとなっています。
高さを活かしたガーデニング棚なので、ベランダや玄関といった奥行きの限られたスペースで活用するのにおすすめです。
木材表面に炭化処理加工がされており、防カビ、抗菌、耐久性に優れているので屋外でも使用できますよ。
棚板の耐荷重は一番下のみ8kgですが、他の棚板も1枚あたり5kgまで耐えられるので安心です。
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【Aculldo】天然竹製 ガーデンラック3段式
『Aculldo』の「天然竹製 ガーデンラック3段式」は、上部にハンガーポール付きのガーデニング棚です。
植物を吊り下げることが可能なので、下に伸びていくタイプの植物を栽培している方、植物を吊り下げておしゃれに飾りたい方、空間を最大限活かしたい方にもおすすめです。
奥行きは40cm、高さは最大145cm。位置穴が4セットあり、約27cmの間隔を約8cmごとに高さ調整できます。幅は50cm、70cm、100cmの3種類あるので、設置する場所に適したサイズのものを購入してくださいね。
棚板1枚あたり耐荷重が15kgもあるので、大きい鉢を並べることも可能です。素材は100%天然竹を使用しており、屋外の庭やベランダ、屋内のリビングなど好みの場所で使用できます。こちらの製品は折りたたみも可能です。
【GIBOLEA】ガーデンラック
ナチュラルな雰囲気の棚でおしゃれに飾りたい、という方におすすめなのが『GIBOLEA』の木製ガーデニング棚です。
シンプルなデザインながらも、アシンメトリーな棚の配置がスタイリッシュな空間を演出してくれます。ポールのカラーはブラックとホワイトの2色から選べます。
高さは100cmで、土台となる一番下の大きな棚板は直径42cm 、その他の小さな棚板は直径20cmです。頑丈で耐久性のある高品質な木材を使用しているので、屋内だけでなく庭園や玄関などさまざまな場所で活用できます。
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金属製のガーデニング棚
続いて、金属製のおすすめガーデニング棚を4つご紹介します。
【山善】ガーデンマスター プランターラック 3段
『山善』の「ガーデンラック 3段」は棚がメッシュ仕様になっているので、小さな鉢の植物や、スコップやじょうろなどのガーデニングに必要な道具を置くことができますよ。
また、置く場所や植物にあわせて幅や高さなどを自由に調節できるのも◎。 スリムタイプなので、圧迫感がなく見た目もスッキリな印象です。
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【FIELD PARTNER】アイアンプランタースタンド ラティス付き 3段タイプ
棚の上の空間も活用できる『FIELD PARTNER』の「アイアンプランタースタンド ラティス付き 3段タイプ」。
上部のフェンスには、吊るすタイプのプランターや壁に設置できるタイプのプランターを置くことができます。
クリスマス時期などはイルミネーションを飾って楽しむのもいいですね。リーフをあしらった美しいデザインで、空間をおしゃれに演出してくれます。
サイズは幅80cm、奥行60cm、高さ162cm。1段あたり耐荷重は10kgです。水に強いスチール製タイプなので、屋外でも長く活用できます。
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【BAOYOUNI】フラワースタンド ブラック 5鉢対応
『BAOYOUNI』の「フラワースタンド ブラック 5鉢対応」は、縦の空間を活かした配置にできるガーデニング棚です。
こちらの棚には5つのシェルフがあり、それぞれ角度調整可能なので、日当たりやお好みの角度に合わせて変えることができます。シェルフには落下防止ガードが付いているので安心です。
素材は高品質スチールで、防錆や防湿、防カビ効果のある焼き付け塗装がされています。シンプルなデザインなのでどんな空間にもマッチするでしょう。
【ニトリ】ワイヤーウォールプランター(1602276-8QMK)
お値段以上のクォリティーで人気の『ニトリ』から発売されている「ワイヤーウォールプランター(1602276-8QMK)」は、六角形のデザインがおしゃれ。玄関のシューズクロークの上やリビングに設置して、その中に小さなプランターを置いてインテリアとして楽しむことができます。
サイズは幅35cm奥行11cm高さ31cmで、重量は約620gです。背面にはネジ穴があるので、壁に固定することもできますよ。
プラスチック製のガーデニング棚
最後にプラスチック製のおすすめガーデニング棚を3つご紹介します。
【Bestco】フラワースタンド ボタニカルスタイル MA-2202 2段
『Bestco』の「フラワースタンド ボタニカルスタイル MA-2202 2段」は、ブラウンカラーのシンプルデザイン。グリーンや華やかなフラワーをグッと引き立ててくれます。
サイズは幅60cm奥行29cm高さ30.5cmで、耐荷重は1段あたり約6kgです。4号鉢を6~8個設置できますよ。
段差があるタイプのため、上下とも陰になることなく、日当たり良く育てられます。
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【Richell】デコレア プランツスタンド 35
『Richell』の「デコレア プランツスタンド 35」は、トレーが3枚付いた置き方2WAYタイプのガーデニング棚です。
横向きで使う時は、下段に2つ、上段に1つなど、シーンに合わせて置き方を変えることができます。縦向きに使う時は垂直方向に3つ飾れるので、省スペースで植物栽培を楽しめますね。
サイズは幅35cm奥行12.5cm高さ20cmで、スタンドの耐荷重は1.5kgです。コンパクトサイズなので、小さな観葉植物やサボテンを育てるのにぴったりですよ。
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【IKEA】プラントスタンド
おしゃれなインテリアを多数ラインナップしている『IKEA』から発売している「プラントスタンド」は、ユニークな形が魅力的です。ホワイトの棚にグリーンがキレイに映えますね。
サイズは幅23cm奥行70cm高さ53cm。棚板1枚あたりの耐荷重は5 kgです。汚れは湿らした布で水拭きするだけで落ちるので、お手入れも簡単ですよ。
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ガーデニング棚はDIYできる!100均すのこ使用の作り方
市販の商品をご紹介しましたが、実はガーデニング棚はDIYすることもできます。ホームセンターで板を購入し、好みのサイズにカットして組み立てれば、設置したい場所にシンデレラフィットする棚を作成することができますよ。
材料費を抑えて作りたい!という方には、 100均のすのこを使用したガーデニング棚がおすすめです。100均のすのこはサイズもいくつかバリエーションがあるので、設置場所に合った大きさを探して作ってみてください。
- 100均すのこ 3枚
- ノコギリ
- 木工用ボンド
- 紙やすり
- 塗装する場合はペンキと刷毛
- すのこの表を上にして、太い板が横になるように置く。
- すのこの太い板が2枚ずつ付いている状態になるようにノコギリで半分にカット。これを3枚すべて行う。
- カットした部分を紙やすりを使って滑らかにする。塗装する場合はこの後作業を行う。
- 2枚すのこを表面が外側になるように立て、裏にある一番下の細い板の上に木工用ボンドを塗る。
- 木工用ボンドを塗ったところに、3枚目のすのこを表を上にして置いて棚を作る。
- 2段目、3段目も同じように組み立て、木工用ボンドが完全に乾いたら完成。
自分好みのガーデニング棚を活用して栽培を楽しもう!
ガーデニング棚を活用するメリットや選び方、おすすめ商品、DIYする方法などをまとめてご紹介しました。ガーデニング棚は用途や設置場所、サイズによって選ぶのも大切ですが、素材によって特徴が異なるためメリットやデメリットを考慮して選ぶ必要があります。
ガーデニング棚はデザインも豊富にあるので、自分好みのものを見つけてくださいね。そして、植物栽培をもっと楽しんでください。