観葉植物におすすめの剪定ばさみ15選！使い方やお手入れ方法もご紹介

剪定ばさみは、観葉植物の葉や茎を簡単に切ることができる便利なアイテムです。女性向けや初心者向けからプロ向けまでさまざまな種類があり、迷う人も多いでしょう。そこで今回は、観葉植物におすすめの剪定ばさみと、使い方やお手入れ方法をご紹介します。

剪定ばさみとは？

剪定ばさみとは、植物の枝や葉、茎など切るために使う園芸用のはさみのことです。観葉植物を上手に育てるには欠かせない剪定作業に使います。

剪定ばさみは、葉や茎などを切る専用のはさみなので、切れ味が良く、作業しやすいのが特徴です。

普通のはさみではダメな理由

切る作業なので、自宅にある紙などを切る普通のはさみでも良さそうですが、なぜ剪定ばさみがいいのでしょうか。

普通のはさみは、紙を切ることを考えて作られているので、水分をたくさん含んだ植物の細胞は切れません。そのため、無理やり切ろうとしたら、細胞が潰れてしまうのです。

細胞が潰れてしまうと、大切に育てている観葉植物が傷ついて、切り口からダメージが根っこに広がり、最悪枯れてしまうこともあります。

しかし、剪定ばさみは鋭利な刃で、細胞をスパっと切ってくれるため、観葉植物が枯れるリスクが少なくなります。

また、剪定ばさみなら、無理なく力を込められるので、手や腕に負担がかかりにくく、もし長い時間作業したとしても疲れないのもメリットです。

手指の動きを最小限にする工夫が施されているので、手間や疲労を減らしてくれるでしょう。

剪定ばさみの選び方

いろいろな種類がある剪定ばさみは、用途に合ったものを選びましょう。選び方のポイントを4つご紹介します。ぜひ剪定ばさみを選ぶ際に、参考にしてください。

サイズで選ぶ

剪定ばさみのサイズは、225mm・200mm・180mmが一般的です。剪定ばさみは、手のひらと同じくらいのサイズが使いやすいと言われています。

女性なら180mm以下、男性なら200mm、手の大きな男性なら220mm程度が使いやすいでしょう。

店舗などで手に取れる状態なら、一度剪定ばさみを手のひらに乗せてみて、比べてみてください。通販サイトなどで購入する場合は、指先から手首までの長さを測ってみましょう。近いサイズを選ぶと失敗しません。

タイプで選ぶ

剪定ばさみには、大きく分けて4つのタイプがあります。それぞれの特徴を押えておきましょう。

バイパスタイプ

バイパスタイプの剪定ばさみは、切り刃が半月型、受け刃が三日月型になっているのが特徴です。

刃の全長に比べて、刃渡りが長くなるようにカーブしています。カーブした刃が滑るように切れるため、キレイな切り口になるのです。刃先を使うような細かい作業に向いています。

また、握る部分がやや曲がっていて、軽量になるように工夫がされているのもポイントです。

バネは針金を曲げたものや、コイル状に巻いたもの、虫と呼ばれる鋼の板を巻いたものなど、種類がいくつかあります。

アンビルタイプ

アンビルタイプの剪定ばさみは、下刃がなく、まな板みたいな受けになっているのが特徴です。上刃の形状を薄くして、切れ味が鋭くなっています。なかには、替え刃式タイプも存在します。

バイパスタイプの剪定ばさみより、刃が薄くなっているため、弱い力でもキレイに切ることが可能です。

ラチェット式

ラチェット式の剪定ばさみは、テコの原理を応用していて、小さい力を大きくしてくれるラチェット機能を備えています。力が弱い女性でも、太い枝木を簡単に切ることが可能です。

こちらのタイプは、刃を広げるためのバネがついておらず、代わりに切る木に対して段階的に食い込むようなギアがついてます。

通常の3分の1程度の力で枝を切ることができるので便利です。

柄が回転するタイプ

柄が回転するタイプの剪定ばさみは、長時間作業するときや、硬い枝を何本も剪定するのに向いています。

通常、何本も枝を選定していると、手が痛くなったり、マメができたりします。しかし、こちらのタイプの剪定ばさみを使えば、グリップと指の摩擦が抑えられるのです。

見た目は通常の剪定ばさみと似ていますが、刃と刃を広げるためのバネがついているのが特徴です。そして、グリップと指が摩擦するのが抑えられ、手首にかかる負担を小さくするような工夫が施されています。

利き手に合わせて選ぶのがベスト

剪定ばさみは、多くの商品が右利き用になっています。左利きの人にとっては、無理やり利き手とは別手の手で剪定しても、力が上手く入らず、切れ味が落ちてしまうでしょう。

メーカーによっては、左利き用の剪定ばさみも販売されています。左利きの人は、左利き用の剪定ばさみがおすすめです。

剪定ばさみの切れ味が落ちてしまうと、消耗も早くなります。細かい剪定作業でも対応できるように、できるだけ利き手に合わせて選ぶようにしましょう。

耐久性やメンテナンスのしやすさで選ぶ

観葉植物のお世話をする剪定ばさみは、樹液のヤニや泥で汚れるので、使用後に毎回水洗いをする必要があります。そこで、お手入れのしやすい剪定ばさみを選ぶのがおすすめです。

また、耐久性も重要なポイントです。手頃な価格で購入できる剪定ばさみでも、簡単にバネが外れたり、ネジが緩んでしまうようなら、頻繁に買い替えなければいけません。

そのため、多少値段が高くなったとしても、耐久性に優れた剪定ばさみを選ぶ方が長く使えます。

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観葉植物におすすめの剪定ばさみ15選

観葉植物の世話におすすめの剪定ばさみをご紹介します。

【若狭屋】SYU フラワークリッパー シノギ付芽切鋏 F200

『若狭屋』“SYU フラワークリッパー シノギ付芽切鋏 F200”は、全長200mmの剪定ばさみです。

刃先が細くなっているため、狭く細かい剪定をするときに役立ちます。観葉植物の手入れはもちろん、花や多肉植物の手入れにも向いていますよ。

【坂源】ハンドクリエーション F-170

『坂源』“ハンドクリエーション F-170”は、全長170mmで、女性向けの剪定ばさみです。人差し指がかけられるくぼみがついているため、手が疲れにくいでしょう。

切れ味と使いやすさにこだわっているはさみのパイオニア『坂源』から販売されているこちらの商品は、人気があります。

刃の表面にフッ素樹脂加工が施された炭素鋼が使われているので、刃が汚れてもスムーズに開閉します。

また、切れ味も抜群で、細い枝ならスッと切れますよ。使い心地は、普通のはさみと変わらないので、初心者の人にもおすすめです。

日本で唯一の優れたデザインの商品に贈る“グッドデザイン賞”も受賞しています。

【坂源】ミニクリエーションF

こちらの『坂源』“ミニクリエーションF”も、グッドデザイン・ロングライフ賞を受賞しているます。軽量でよく切れるのが特徴です。165mmとかなり小さいサイズなので、手が小さい女性も使いやすいでしょう。

刃は、フッ素樹脂加工が施されているため錆びにくく、持ち手の端まで鉄が使われていて丈夫です。刃の先が細くなっているので、細かい作業にも向いています。レッドとピンクの2色展開です。

【アルスコーポレーション】ガーデニング鋏 SE-45

『アルスコーポレーション』“ガーデニング鋏 SE-45”は、全長183mmの剪定ばさみです。プロが摘果・採果のときに使うはさみの切れ味をそのままにして、手軽に使えるようにガーデニングように開発しました。

女性の手にもフィットしやすく、おしゃれでコンパクトなのが特徴です。刃先が長いため、狭い場所にもはさみが入れやすく、重なった葉っぱでも切れやすいのが特徴です。

【アルスコーポレーション】ミニチョキデラックス 130DX

『アルスコーポレーション』“ミニチョキデラックス 130DX”は、花屋でも愛用されている、全長185mmの剪定ばさみです。カラーバリエーションが豊富で、特に女性から高い人気があります。

また、135gと軽いため、長い時間作業しても手が疲れにくいのもポイントです。刃は、錆びにくいハードクロムで仕上げています。

カラーは、ピンク、バイオレット、グリーン、ホワイト、イエローの5色展開です。

【アルスコーポレーション】剪定鋏ブイエスエイトロータリー VS-8R

『アルスコーポレーション』“剪定鋏ブイエスエイトロータリー VS-8R”は、全長200mmの剪定ばさみです。従来の剪定鋏Vシリーズより使いやすく、作業しやすい設計に改善され、切れ味が良くなっています。

回転式グリップで、クッションがついているため、長い時間作業しても手や手首の負担を軽減してくれるでしょう。

また、アルミダイカストグリップを採用していて、より手にしっかりとフィットし疲れにくく、確実に握力を切断部分に伝えられます。

グリップを握るだけで、ロックが解除されるワンタッチストッパーを採用しているため、ケースなどから取り出してすぐに使うことが可能です。

【外山刃物】宗家秀久 万能剪定鋏 T-19

江戸時代文久年の創業から、越後三条で園芸ばさみを専門に展開してきた『株式会社外山刃物』の“宗家秀久 万能剪定鋏 T-19”は、全長190mmの剪定ばさみです。

日本人になじむサイズで作られているため、男性の手にも女性の手にもフィットします。

さまざまな用途に使える万能ばさみとして、人気の高い商品です。無料の刃研ぎサービスがついています。

【藤原産業】千吉 ラチェット式剪定鋏 SGP-22R

『藤原産業』“千吉 ラチェット式剪定鋏 SGP-22R”は、全長200mmの剪定ばさみです。大工道具やDIYアイテムなどを取り扱っている『藤原産業』の、園芸向け刃物ブランド『千吉』
の剪定ばさみになります。

アルミボディのため、軽量で丈夫なのが特徴です。また、ラチェット式でもあるため、従来の約3分の1の力で使うことができ、女性にもおすすめです。太くて硬い枝の剪定もできますよ。

刃にはフッ素コートが施されているため、樹脂やヤニなどの汚れがつきにくいです。また、グリップ部分にも樹脂がついてるので、滑りにくく落下するのを防げるだけでなく、手にかかる衝撃を抑えてくれます。

お手入れツールが搭載されていて、スポンジに刃物手入れ油をつければ、刃の部分をお手入れすることも可能です。

【藤原産業】千吉 レディース剪定鋏 SGP-32

『藤原産業』“千吉 レディース剪定鋏 SGP-32”は、全長190mmの女性に最適な作りになっている剪定ばさみです。上刃に錆びやヤニに強いフッ素コートが施されているため、錆びにくく、汚れがつきにくくなっています。

また、グリップには衝撃吸収樹脂がついていて、滑りにくく、衝撃を緩和してくれるのが嬉しいポイントです。カラビナ付きで、作業中や保管のときの落下を防いでくれます。

【飛塚製鋏所】飛庄　剪定鋏 SR-1型（200mm）

『飛塚製鋏所』“飛庄　剪定鋏 SR-1型（200mm）”は、全長200mmの剪定ばさみです。切れ味の鋭さと持続性、耐久性、手になじんで長い時間作業しても疲れない機能性にこだわって作られています。

金止め付きで、使っていないときはロックができるので、安心です。

【岡恒】剪定鋏ユニーク200mm No.103

“剪定鋏ユニーク200mm No.103”は、全長200mmの剪定ばさみです。『岡恒』は、国内No.1のシェアを誇るブランドで、プロも愛用しています。

原材料に最高級の刃物鋼に使われていて、長年積み重ねた技と、最新設備によって作り上げられています。刃持ちと切れ味の良さが特徴です。

【近正】ウルトラロッソ 花鋏（キャップ付） MF-8000

『近正』“ウルトラロッソ 花鋏（キャップ付） MF-8000”は、フラワーアーティストのプロと、花屋が共同で開発した剪定ばさみです。花の茎を潰さないように、刃の角度にこだわっているため、生花もカットすることができます。

刃には、高級フッ素加工が施されているため、ヤニがつきにくく、ヤニによるべたつきがほとんどありません。手に優しい作りになっていて、はさみのいろいろな部分に工夫が施されているのもポイントです。

人差し指をかけるへこみがあったり、グリップ部分の手が当たる部分や、はさみ同士が当たる部分に、ゴム質の樹脂をつけたりと、かなり手に優しい設計になっています。

さらに、付属でキャップがついているので、保存や持ち運びの際に安心です。カラーは4色あります。

【ニシガキ】プロ200 剪定鋏 N-203

『ニシガキ』“プロ200 剪定鋏 N-203”は、全長200mmで、約195gと剪定ばさみとしては軽量です。プロが求める機能も満たしているため、本職の人から一般の人まで人気があります。

刃には、ヤニや錆びに強いハードクロムメッキを使い、表面強度に優れているため、お手入れがしやすいでしょう。

また、高級刃物鋼を使うことで、粘りや耐久性にも優れています。切刃は、鏡面仕上げをすることで、滑らかな切り口になります。受刃の外側には溝を作り、ヤニなどの影響を軽減させるため、スムーズに開閉できます。

さらに、軽量アルミハンドルを採用していて、凹凸にすることで、滑り止め効果が期待でき、快適な使い心地になっているのが嬉しいポイントです。切れ味、機能性ともに優れた剪定ばさみになります。

【LOWE】ライオン 剪定鋏 アンビル式 1104

『LOWE』“ライオン 剪定鋏 アンビル式 1104”は、世界中で100万個以上売れている、全長210mmの人気の剪定ばさみです。

軽い力で良く切れるだけでなく、鋭い切れ味がより切り口をキレイにしてくれると定評があります。ただ、女性が使うには少し大きいでしょう。

しかし、農園関係や植木職人、花屋などのプロの人から信頼されているため、機能や使いやすさは間違いないでしょう。

太めのハンドルには、ビニールコーティングが施されています。全ての部品が交換可能となっているので、長く使い続けることができるのは嬉しいポイントです。

【角利産業】ガーデニングプロ アルミ剪定鋏 AS-020

『角利産業』“ガーデニングプロ アルミ剪定鋏 AS-020”は、全長200mmの剪定ばさみです。アルミハンドルで使いやすく、シャープな切れ味が特徴です。

機能性・デザインにこだわった剪定ばさみになっています。

剪定ばさみの使い方

片手で剪定ばさみを持って、観葉植物の枝や葉っぱを挟んで切りましょう。

失敗しない剪定のコツは、事前に切りたい場所を決めてから、その部分を少しずつ切っていきくことです。

切り方より注意する点は、剪定する時期です。観葉植物は剪定されると、ダメージを受けます。そのため、ダメージの回復が早い成長時期に剪定を行いましょう。

観葉植物の種類によって、剪定するべき時期は変わってくるので、事前に確認してください。

剪定ばさみの手入れ方法

剪定ばさみは消耗品のため、使い続けていけば刃先がかけたり、錆びたりします。そのため、毎回使い終わったら、お手入れをしましょう。

研ぎ方

剪定ばさみの刃を薄く研ぎすぎてしまうと、刃がかけたり、刃こぼれを起こしてしまったりするおそれがあるので、注意が必要です。

表面は急に裏面は浅めに研ぐのが基本です。表面は約20～25度程度、裏面は約15～20度程度の角度を目安に研ぎましょう。

表面と裏面をしっかりと研いだら、最後にもう一度表側を軽く数回研いで完了です。

【岡恒】剪定鋏用砥石 No.412

国内No.1の剪定ばさみのシェアを誇るブランド『岡恒』から販売されている、剪定ばさみ用の“砥石”です。砥石にはさみの刃をこすることで、刃先が研磨され、本来の切れ味を取り戻します。

剪定ばさみを分解しなくても研ぐことができます。また、研ぎ方の説明書が付属されているため、初心者の人にもおすすめです。

刃こぼれをしたときや、切れ味が悪くなったと感じたときには、使ってみてください。

洗浄する

使った剪定ばさみは、観葉植物の水分やヤニ、泥などで汚れています。そのため、毎回終わったら必ず洗浄しましょう。ついてすぐなら、水だけで落とすことが可能です。

もし時間が経ってしまって、水だけで落ちない場合は、80度程度のお湯につけて歯ブラシなどで落としてみましょう。

【アルスコーポレーション】刃物クリーナー GO-3

水やお湯で汚れが落ちないときに便利なのが、『アルスコーポレーション』“ 刃物クリーナー GO-3”です。

ミネラル酵素などが配合された刃物用の洗浄スプレーで、しつこくこびりついた樹液のヤニなどの汚れを落としてくれます。脅威的な洗浄力で、汚れを落として、本来の切れ味が戻ってきますよ。

刃物のお手入れだけでなく、コンロ周りや換気扇など、台所周りの油汚れにも使えるので、1本持っていると便利なアイテムでないでしょう。

消毒する

病気になった観葉植物を切ったら、病原菌が剪定ばさみに付着します。そのまま健康な観葉植物を切ってしまうと、病気に感染してしまう可能性があるのです。

観葉植物の病気は、初期段階だとなかなか見た目ではわかりずらく、知らずに病原菌を広げることが考えられます。そのため、使った後の剪定ばさみは、洗浄だけでなく消毒も必ず行いましょう。

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剪定ばさみを使いこなして観葉植物を長持ちさせよう！

観賞植物を上手に育てたいなら、剪定は大事な作業です。観葉植物の繊維を傷めないためにも、必ず剪定ばさみを使うようにしましょう。

剪定ばさみは、初心者向けからプロ向けまで数多くあるため、今回の記事を参考にして、自分に合うものを見つけてくださいね。

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