観葉植物の植え替えや肥料やりなどの作業で、重宝するのがスコップです。スコップに似たシャベルや移植ゴテがありますが、それぞれの違いを知っていますか?今回は、スコップとシャベル、移植ゴテの違いや、観葉植物のお手入れにおすすめのスコップ10選をご紹介します。
スコップ・シャベルの違いとは?
スコップとシャベルは、どちらも土を掘ったり、土をすくって別の場所に動かす作業に使う道具です。
似たような使い方をするスコップとシャベルには、どのような違いがあるのでしょうか。
地域によって呼び方が違う
スコップとシャベルは、実は西日本と東日本では、呼び方が違います。
東日本では、片手だけ使える小型タイプを“シャベル”、大型タイプを“スコップ”と呼ぶのが一般的です。しかし、西日本では呼び方が真逆になります。
ちなみに、語源を見てみると、シャベルは英語の“shovel”で、スコップはオランダ語の“schop”からきています。同じようなものなのに呼び方が違うのは、入ってきた国が違うからです。
そのため、使い分けにはっきりしたルールはないといえます。
JIS規格の区別
呼び方がはっきりとしていない、スコップとシャベルですが、実はJIS規格(日本産業企画)では区別されています。
刃の上部が平らになっていて、足がかけられるものを“シャベル”とし、刃の上部が曲線になっていて、足がかけられないものを“スコップ”としています。
JIS規格では、大きさではなく、形で使い分けているのです。しかし、一般的にはこの使い分けは浸透していなく、地域で呼び方が変わっています。
観葉植物には園芸用のスコップや移植ゴテがおすすめ
観葉植物の世話に使うのに最適なのは、園芸用に販売されている、シャベルやスコップ、移植ゴテです。
土をすくうときや、肥料やりのときに使いやすいように、小型サイズになっています。また、軽量で作られているため、女性でも使いやすくいです。
そのなかの移植ゴテとは、長さ30cm前後で、ガーデニングや園芸に使うのに特化した、片手で使える小型のスコップです。小さいので、鉢の中の土や狭い場所でも、使いやすくなっています。
商品名にも、移植ゴテ、園芸用シャベル、園芸用スコップがあります。商品名で判断するのではなく、形や材質などで選んで、使いやすいものをみつけてください。
観葉植物に使えるスコップの選び方
観葉植物に使える園芸用のシャベルやスコップ、移植ゴテは、数多く販売されています。
どのようなものを選べばいいのでしょうか。選び方のポイントを押さえておきましょう。
形で選ぶ
スコップの形は、剣先タイプ、丸型タイプ、角型タイプ、筒型タイプ、トレー型タイプの5種類あります。一度にすくう土の量や、使う用途によって選びましょう。
剣先タイプ
剣先タイプは、先端が尖っているスコップのことです。
尖った部分を土に挿して使うので、硬い土でも掘りやすくなっています。先端が鋭く尖っているスコップもあるので、ケガには注意しましょう。
丸型タイプ
丸型タイプは、さじの左右が高く中央が低い、半円に近い形をしたスコップのことです。
左右が高くなっているので、土がこぼれにくく、大量の土がすくえます。すくったものが、中央に集まるようになっているため、肥料やりのときに便利です。
カーブが強いさじは、丸い鉢に適していますが、深い穴を掘るには適していません。
角型タイプ
角型タイプは、先端が四角になっているスコップのことです。平らになっているので、一度に大量の土をすくうことができます。すくう部分の面積を生かして、作業効率を上げることが可能です。
ただ、一度にすくう土が多くなるため、重くなることもあります。土をこぼさないように、適量をすくうようにするといいでしょう。
また、刃先が尖っていないため、柔らかい土を掘るのに向いています。
注意してほしいのは、耐久性が低い角型タイプのスコップで、大量の土をすくってしまうと、根元部分が曲がるおそれがあることです。
大量の土を扱う場合は、耐久性の強い材質を選ぶようにしましょう。
筒型タイプ
筒型タイプは、竹を斜めに切ったような形をしているスコップのことです。土をすくったときに、脇からこぼれないため、一定量をすくいたいときに便利です。キレイな穴を掘ることもできます。
ただ、筒型タイプは、内部の掃除がしにくく、湿気がこもりやすいのがデメリットです。
使い終わったら、キレイに水洗いをして、布などで水気をしっかりと拭き取ってから乾燥させて、風通しの良い場所に保管しましょう。
トレー型タイプ
トレー型タイプは、さじが上向きで、深い底面を持つスコップのことです。土を掘るために使うのには不向きで、肥料などをすくうのに向いています。
使い方が限定されるので使いにくいですが、ひとつ持っていると便利かもしれませんね。
材質で選ぶ
スコップの材質は、アルミ製、ステンレス製、プラスチック製、鉄製の4種類です。重量や、耐久性、錆びにくさなどの違いがあります。
アルミ製
アルミ製は、軽量で錆びにくく、使いやすくなっています。比較的、安い価格で購入することが可能です。
しかし、硬度はあまり強くないため、硬い土などを無理やり掘ってしまうと、曲がってしまうおそれもあります。
「いざというときに1本、家に置いておきたい」という人におすすめです。
ステンレス製
ステンレス製は、アルミ製より丈夫で、軽さも備えています。強度があるため、硬い土に使っても、折れたり曲がったりしにくいのが特徴です。
ただ、錆びやすいため、使い終わったらきちんとお手入れをするようにしましょう。元からコーティングされたスコップを選ぶのがおすすめです。
プラスチック製
プラスチック製は、錆びることがありません。軽量で、持ち運びや作業がしやすいのが魅力です。
しかし、強度が弱く、落としたり衝撃を受けたりすると、ヒビが入ったり、割れたりする可能性も高くなります。
また、プラスチック製のスコップは、危険性が少なく、軽量のため、女性や子供にもおすすめです。
最近では、金属刃が先端についたプラスチック製のスコップもありますよ。
鉄製
鉄製は、高い強度を持っていて、かなり硬い土などを掘ることもできます。ただ、重量があるため、大量の土を運ぶには向いていません。
使いやすさで選ぶ
スコップを選ぶときには、使いやすさも大切です。軽くてお手入れがしやすく、自分の手に合うサイズで、手になじむものが使いやすいでしょう。
また、園芸用のスコップには、目盛りが刻まれたものや、根切りのギザ刃がついたものがあります。
目盛りが刻まれたものは、穴を掘るときに、目的の深さまでさじを差して測りながら掘れるのに便利です。
さじの左右にギザ刃がついているものは、伸びすぎた根を整えるときに役立ちます。ギザ刃を前後に動かすだけで、容易に根などを切ることが可能です。
観葉植物のお手入れにおすすめのスコップ10選
続いて、観葉植物のお手入れにおすすめのスコップをご紹介します。
【石黒金属】Garden Helper 天然木柄 ミニ移植ゴテ GM-1
1960年に創業した金属加工の会社『石黒金属』の“Garden Helper”は、プロも愛用している本格的な園芸用品です。
“天然木柄 ミニ移植ゴテ GM-1”は、ゴールドがアクセントのおしゃれなデザインになっています。小型タイプなので、細かい作業にも向いています。
サイズ | 全長190mm×幅45mm×奥行30mm |
重量 | 50g |
材質 | ・本体:スチール(クロームメッキ仕上げ) ・桂:スチール(真鍮メッキ仕上げ) ・柄:天然木タモ材(アミノアルキド樹脂カラー仕上げ) |
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【石黒金属】Garden Helper 根切り付き補強移植ゴテ(太)メモリ付 G-1W
こちらの“Garden Helper 根切り付き補強移植ゴテ(太)メモリ付 G-1W”は、根切りや目盛りがついた便利な移植ゴテです。
本体はクロームメッキ仕上げのスチール製なので、丈夫で錆びにくく、長持ちします。
サイズ | 全長270mm×幅80mm×奥行45mm |
重量 | 155g |
材質 | ・本体:スチール(クロームメッキ仕上げ) ・桂:スチール(真鍮メッキ仕上げ) ・柄:天然木タモ材(アミノアルキド樹脂カラー仕上げ) |
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【WOLF Garten】グリップハンド式スコップ(大) LU-2K
1925年創業の、ドイツの老舗ガーデニングツールメーカー『WOLF Garten』は、品質の高さと、人間工学に基づいた設計やデザインが特徴です。ドイツのデザイン賞「PLUS×award」を受賞しています。
“グリップハンド式スコップ(大) LU-2K”は、握りやすいグリップハンドルがついたスコップです。手になじみ、長時間作業しても疲れにくく、植え替えのときにも便利です。
サイズ | ・本体:320mm×75mm ・刃:160mm×75mm ・幅:70mm |
重量 | 265g |
材質 | ー |
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【高儀】GREEN ART 深型スコップ 100
『高儀』の“GREEN ART 深型スコップ 100”は、本体がポリカ―ボネート樹脂で作られていて、軽いのに丈夫で強いスコップです。
すくう部分が深くなっているので、一度にたくさんの土をすくうことができます。
サイズ | ・全長:約275mm ・柄:約115mm ・先端:約163mm ・すくう部横幅:約90mm ・深さ:約80mm |
重量 | 110g |
材質 | ・本体:ポリカ―ボネート樹脂 ・キャップ:ABS樹脂 |
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【高儀】畑サイクル こぼれにくいスコップ
『高儀』の“畑サイクル こぼれにくいスコップ”は、苗の植え替えや、肥料まきに最適のスコップです。
土止めがついているため土がこぼれにくく、たくさんの土がすくえます。
サイズ | ・全長:約308mm ・柄:約133mm ・先端:約151mm ・すくう部横幅:約100mm ・深さ:約37mm |
重量 | 260g |
材質 | ・本体:スチール ・柄:天然木 |
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【FUKUI】OWL ファイバーグラス ハンドスコップ
『FUKUI』の“OWL ファイバーグラス ハンドスコップ”は、耐久性が高く、軽量なファイバーグラス素材のスコップです。
丈夫で錆びにくくなっています。また、さじ部分に目盛りがついているのもポイントです。親指を置く部分に滑り止めがついているため、力が入れやすく作業がしやすいでしょう。
サイズ | ・全長:285mm ・頭部:150mm ・頭部肩巾:83mm |
重量 | 90g |
材質 | ファイバーグラス |
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【FUKUI】OWL カラー共柄移植ゴテ #500
『FUKUI』の“OWL カラー共柄移植ゴテ #500”は、スタンダートタイプの剣先型のスコップです。さじ部分に目盛りがついています。
サイズ | ・全長:280mm ・頭部:160mm ・頭部板厚:1.4mm ・頭部肩巾:75mm |
重量 | 200g |
材質 | スチール |
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【藤原産業】千吉 プランタースコップ 角型 SGT-25
『藤原産業』の“千吉 プランタースコップ 角型 SGT-25”は、穴堀りや土すくいに最適の深型のスコップです。
角や底の部分がきれいに土がすくえるよう、角型になっているのが特徴です。本体には、黒粉塗装が施されています。
サイズ | 幅310mm×高さ98mm×奥行28mm |
重量 | 260g |
材質 | ・刃:刃物鋼 ・柄:木 |
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【藤原産業】チキチ ステンレスパワースコップ シャープ
『藤原産業』の“チキチ ステンレスパワースコップ シャープ”は、ステンレス製で錆びにくく、固い土でも穴掘りが楽なスコップです。
先端が鋭利に尖っていて、独特なフォルムをしています。さじ部分は湾曲が強いので、狭い穴を掘るにも向いてますよ。
刃部分がステンレスで、柄がグラスファイバーになっているので、耐久性が強いのが特徴です。
サイズ | 幅85mm×高さ310mm×奥行30mm |
重量 | 160g |
材質 | ・刃:ステンレス ・柄:グラスファイバー |
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【Burgon&ball】ステンレス コンポストスコップ GTH/SCSRHS
『Burgon&ball』は、レトロなデザインのガーデングッズなどに注力している、イギリスの総合園芸ブランドです。
“ステンレス コンポストスコップ GTH/SCSRHS”は、錆びにくく耐久性に優れています。
さじ部分の湾曲が強く、たくさんの土をすくうことが可能です。また、袋に入った土や、肥料をすくうのに便利で、植え替えや肥料やりに重宝するでしょう。
こちらのスコップは、英国園芸協会(RHS)の認定を受けています。
サイズ | 全長290mm×幅60mm |
重量 | ー |
材質 | ・本体:ステンレス ・柄:木製 |
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スコップを長持ちさせるメンテナンス方法
スコップを長持ちさせたいなら、使った後にきちんとメンテナンスすることが大切です。
土がスコップについたまま放置しておくと、錆びる原因になります。そのため、キレイにしてから収納するようにしましょう。
ここでは、スコップのメンテナンス方法をご紹介します。
水でしっかりと洗い流す
まずは、スコップを水でしっかりと洗いましょう。手などで擦って、汚れを落とします。
たわしなどを使って汚れを落とす
水だけでは落としきれない汚れがある場合は、たわしなどを使って、全ての汚れを落としてください。
汚れは、変色や錆びる原因になるので、汚れが残らないようにしましょう。
乾燥させて収納する
水洗いをしたスコップは、乾いた布やタオルなどで、水分を拭き取ったあとに乾燥させてください。
しっかりと乾燥させた後は、風通しのいい場所で保管するようにしましょう。
お気に入りのスコップを見つけて観葉植物ライフを楽しもう!
観葉植物を育てていくうえで、スコップがあると大変便利です。
たくさんある商品の中から、形や材質、使いやすさなど、自分にあったスコップを見つけてみましょう。