植物の成長速度を早めるコツが知りたい!今日からできる方法を解説

植物の成長速度を早めるコツって?今日からできる方法を解説!

緑を育てる園芸では、植物がグングン成長して姿を変えていく様子を見るのも、大きな楽しみのひとつです。自分の植物の成長速度をできるだけ早めてみたいと思いませんか?この記事で、今日からできる植物の成長速度を早める方法をチェックしていきましょう。

植物の成長速度は「品種」や「(育て方含む)環境」によって異なる

植物の成長速度は「品種」や「(育て方含む)環境」によって異なる

「自分の育てている植物が、なかなか大きくならない…」というのは、園芸を楽しむ方によくある悩みです。大切に育てているのに成長速度がゆっくりだと、もどかしい気持ちになりますよね。

一般的に、植物の成長速度には「品種」と育て方も含めた「環境」が影響すると考えられています。

具体的には、品種は「もともとどのくらいのスピードで育つ植物なのか」、環境は「グングン成長するために必要な栄養や刺激を十分に得られる状況か」が関係します。

このうち、品種は生まれ持った性質で私たちには手を加えられませんが、環境は自分次第で工夫可能です。そのため、植物の成長速度を早めたいなら、育て方や環境に目を向けることが大切となります

適度なストレスが成長速度を早めるとする研究も

実際に、環境が植物の成長速度を早めることは、すでに研究結果として報告されています。たとえば、上智大学の堀越智准教授らの研究では、植物をマイクロ波に晒すと成長速度が早まることが明らかにされました。

この研究では、芽が出た直後の植物(シロイヌナズナなど)に対して、少量のマイクロ波を数十分当てると、38日後には大きさが通常の2倍にまで成長するという驚きの効果が確認されました。

シロイヌナズナ以外にも、レタスやトマトのような農作物でも類似した結果が出ており、業界では「商品の出荷スピードを早められるのではないか?」と注目されています。

同研究からわかるのは、「適度なストレス(刺激)を与えるなどふさわしい育て方&環境を用意すると、植物の成長速度は劇的に早まってくれること」です。

個人レベルで自分の植物の成長速度を早めたいときにも、育て方&環境を整えることで、劇的なスピードアップを期待できますよ

成長速度が最速の植物は「ミナミアオノリ」

ちなみに、「植物のなかで成長速度が最速なもの」は何か知っていますか?

2020年に発表された、高知大学の平岡雅規准教授らの研究によると、アオサ属の海藻の一種である「ミナミアオノリ」が成長速度最速だといわれています。その成長速度は驚異的で、1日に最大4倍の体積にまで大きくなるそうです。

毎日4倍大きくなるとすれば、最初の状態から見て4倍、16倍、64倍…と指数関数的に巨大化することになります。普通の観葉植物からは想像もできない成長速度です。

私たちの身近なところでは、日本を代表する和の素材「竹」が成長速度の早いことで有名です。マダケで121cm、モウソウチクで119cmも1日に伸びた記録を持つなど、竹は24時間で1m以上も成長するほど素早く大きくなります

今日からできる!植物の成長速度を早める方法

今日からできる!植物の成長速度を早める方法

それでは、観葉植物などを育てている方向けに、今日からできる植物の成長速度を早める方法をご紹介します。

上述の通り、植物の成長速度を早めるためには環境や育て方を整える必要があります。大切なのは、以下の5点です。

  • 適切な生育環境を整える
  • 品種にあった水やりを心がける
  • 適量の肥料を与える
  • 枯れた枝葉は剪定する
  • 植え替えで根の伸びるスペースを確保する

適切な生育環境を整える

もっとも重要なのは、植物に適切な生育環境を用意できているか、あらためて確認することです。

太陽の光をたっぷりと浴びるのが好きだったり、反対に直射日光は嫌いだったりと、植物にはそれぞれ好みがあります。品種ごとにふさわしい生育環境を考えてあげると、よりエネルギッシュになり、成長速度も早まりますよ。

育てている植物に適した生育環境を整えるためには、以下の4つのポイントを確認しましょう。

  • 日当たり(例:日光がたくさん必要なのか、直射日光に当ててはいけないのか)
  • 土(例:水はけの良さを好むのか、保水力のある土が望ましいのか)
  • 気温(例:1年を通じて屋外で育てて良いのか、何度以下になったら成長がストップしてしまうのか)
  • 風通し(例:湿気を好むのか、乾燥を好むのか)

Biotoniqueでは品種に特化した「育て方記事」もたくさん用意しています。生育環境を整えるための便利な指針として、自分の育てている植物のページをぜひチェックしてみてください。

品種にあった水やりを心がける

生育環境を再確認できたなら、水やりについてもあらためてチェックしておきましょう

植物への水やりは、やればやるほど良いわけではありません。成長速度が遅いときには、ついつい小まめに水やりをしたくなりますが、これは逆効果です。

水やりが多すぎると土の中の酸素が減り、植物が酸欠状態に陥ります。酸欠状態が続くと、やがては植物の根が腐り始める、園芸用語で「根腐れ」という異常が発生します。

根が腐れば栄養を上手に吸収できなくなり、成長速度が早まるどころか枯れてしまいます。自分の植物にふさわしい水やりの頻度&量を、「育て方記事」などでしっかり確認してみてください。

適量の肥料を与える

水やりと同じく、適量を守って与えたいのが肥料です。

植物の成長速度を早めたいと考えると、ついつい肥料をたくさん与えたくなりますよね。しかし、肥料は与えすぎるとかえって毒になり、「肥料焼け(植物の浸透圧が崩れ脱水状態になる異常)」が起こってしまうため要注意です。

肥料は適量であれば、植物の成長速度を効果的に早めてくれます。説明書に規定された用法・用量を必ず守りながら与えましょう。

枯れた枝葉は剪定する

そのほか、日常的にできる成長速度を早める方法として意識しておきたいのが、枯れた枝葉の剪定です。

植物は生き物である以上、大切に育てていても、一部分が枯れてしまうことがよくあります。このとき、枯れた部分をそのまま放置していると、いつまでも栄養がそこに吸われてしまい成長の邪魔になります。

栄養を元気な部分に集中させるために、枯れた枝葉は根元から剪定ばさみで切ってしまいましょう。清潔なハサミで切り取り、切り口に癒合剤を塗ってあげるだけでOKです。

剪定ばさみも癒合剤も、通販や園芸ショップで簡単に手に入ります。

4つの剪定ばさみ

植え替えで根の伸びるスペースを確保する

最後に、1年に一度など、自分の植物にふさわしい頻度で植え替えをしてあげましょう

植物の成長速度を早めるためには、根から栄養をしっかり吸収させる必要があります。そのためには、定期的に植え替えをし、土の中でゆったりと根を伸ばせるだけのスペースを作ってあげることが大切です。

植え替えのふさわしい頻度は植物ごとに異なりますが、基本は1~3年ほどに一度です。こちらも品種別の育て方記事を確認してみてください。

なお、植え替えを怠ると、水をやりすぎたときと同様に根腐れの原因となってしまいます。面倒だからと放置するのはNGです。

植え替えには大変そうなイメージもありますが、要するに新しい鉢を用意して移動させるだけでよく、一度慣れてしまえば簡単です。ぜひ気軽な気持ちで挑戦してみてくださいね。

上手にお世話してお気に入りの植物の成長速度を早めよう!

上手にお世話してお気に入りの植物の成長速度を早めよう!

この記事では、植物の成長速度を早める方法についてご紹介しました。

日当たりや気温を意識したり、水やりの量を再確認したりと、適切な生育環境と育て方を用意できると植物の成長速度は早まります。

ただし、植物はあまり無理に素早く成長させようとすると、今度は「徒長(一部分がヒョロヒョロと不要なほど伸びる異常)」を起こしてしまいます。肥料や成長剤の与えすぎなど、負担のかけすぎには気をつけてくださいね。

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