葉の中心や外側に白い斑が入り、スーッと伸びる葉が美しいオリヅルランは、古くから日本で人気の観葉植物です。今回は、観葉植物のオリヅルランを地植えできるかどうかを解説。その方法や地植えした後の育て方などを見ていきましょう。
さまざまな種類があるオリヅルランは育てやすい観葉植物
オリヅルランは、葉にあるグリーンとホワイトのコントラストが美しい観葉植物です。南アフリカやインドなどの熱帯地域で自生しているため丈夫なのが特徴で、初心者でも育てやすく人気。上手に育てると小さくて可憐な白い花を咲かせます。
オリヅルランの育て方のポイントはこちらの記事もご覧ください。
オリヅルランの地植えは時期を見ながら行う
オリヅルランは観葉植物で楽しむほか、水栽培や庭での地植えで育てることも可能です。繁殖力が強いため、鉢の中で窮屈そうにしていたらぜひ庭へ植えてみましょう。
オリヅルランを地植えする場合は地植え時期の見極めが大切です。庭に植え付けするなら、春から秋にかけて、がおすすめ。熱帯地方で元気に育つオリヅルランなので、暑い時期は元気に生長します。
オリヅルランの地植え方法
オリヅルランを地植えする際には植える場所に気を付けましょう。直射日光が常に当たる地面に植えると、せっかくの美しい葉が焼けてしまう可能性があります。かといって、全く日が当たらない場所だとうまく育ちません。
葉焼けに気を付けて、木陰が近くにあり日中は日陰になる場所を見つけて植えましょう。
オリヅルランの地植え方法は、他の鉢に植え替える方法と同じです。地植えする土は水はけを良くしておくのがポイント。オリヅルランを地植えする場所の水はけがよくなければ、用土に腐葉土を混ぜ込んでから植えるのが良いでしょう。
観葉植物として室内で鉢植えしているものを地植えする場合は、鉢からオリヅルランをやさしく取り出して、根についている土を落とします。その際、根が腐っている部分があったら切り取りましょう。
地面に植える際はきちんと根が土の中に埋まるように植えます。その後土をかぶせて水やりをすればオリヅルランの地植えが完了です。
地植えしたオリヅルランの育て方
地植えを終えた後のオリヅルランをどのように育てるかをご紹介します。
水やり
オリヅルランは熱帯地方で自生するので乾燥に強い植物です。根を見てみると太く、水分を貯められる性質になっています。頻繁に水をやると根腐れを起こしてしまうので、土を見て乾燥してきたなと感じたらたっぷりと与えましょう。
害虫対策
オリヅルランには、カイガラムシという害虫がつきやすいため注意が必要です。市販の殺虫スプレーでは効かないこともあるので、見つけたら取り除きましょう。他にもオリヅルランは炭そ病という病気にもかかりやすく、この病気になると葉が変色し枯れてしまいます。炭そ病には専用の薬剤があるので使用することで病気を防げます。
寒さ対策
オリヅルランは暑く乾燥に強く寒さに弱いのが特徴です。オリヅルランを元気に冬越しさせるなら、できるだけ10℃を下回らない場所で、日中は木漏れ日が入るような場所に植えるようにしてください。0℃を下回ると葉の色が悪くなり枯れる原因になります。
寒さ対策と同時にできるだけ乾燥させておくことも大切です。雨が降ったら水やりは控える、水は土が乾燥してから、など、冬の間はできるだけ乾燥状態にしておきましょう。
オリヅルランは地植えでも楽しめる
鉢植え、水耕栽培、そして地植えとさまざまな育て方ができるオリヅルラン。大切な観葉植物を庭でも楽しみたいとお考えならぜひオリヅルランで地植えに挑戦してみてください。植物を育てる喜びをさらに感じられるようになるでしょう。