オリヅルランの育て方(観葉植物)!初心者でも失敗しないポイントや植え替え方法を解説

オリヅルランの育て方!初心者にもわかりやすく解説!

オリヅルランは、放射状に広がった細長い葉が印象的な観葉植物です。スタイリッシュな姿で人気が高いですが、丈夫で育てやすいため初心者にもおすすめです。ここでは、オリヅルランの特性や基本的な育て方と、人気の高い品種をご紹介します。

目次

オリヅルランは初心者におすすめの観葉植物!

オリヅルランは初心者におすすめの観葉植物!

オリヅルランは、細長い葉が美しい曲線を描き、スタイリッシュな見た目から人気の高い観葉植物です。常緑性多年草のため、年中青々とした葉を楽しむことができ、長い期間枯れずに育つことも人気の理由のひとつでしょう。

ランナーと呼ばれる茎を葉の間から伸ばし、その先端に子株を付けて生長します。その子株の葉が折り鶴に似ていることから、オリヅルランと名付けられました。春から秋には、ランナーの節から控えめで可愛らしい白い花を咲かせます。

そしてオリヅルランは、空気中のホルムアルデヒドを吸収し、空気清浄の効果が高いことでも知られていて、風水でも縁起の良い植物とされています。

古くから日本で親しまれているオリヅルランは、丈夫で育てやすく、環境への順応性も高いという特性を持っています。

ここでは、オリヅルランが初心者に育てやすい理由を、特性とともにまとめました。

日当たりが悪くても大丈夫

強い日光に弱く耐陰性の高いオリヅルランは、室内で育てることが可能です。多少日当たりが悪くても育つことができるので、インテリアにぴったりです。屋外では半日陰で育てられます。

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乾燥に強い

多肉質の太い根を持つオリヅルランは、たっぷりと水分を蓄えておくことができるため、乾燥に強い観葉植物と言えます。

庭などで地植えしている場合であれば、降雨だけでも十分です。特別な世話をしなくてもよく育ちます。

室内で育てていて時々水やりを忘れてしまっても、すぐに枯れてしまうことは少ないでしょう。

寒さに強い

オリヅルランは比較的寒さに強く、3℃くらいまでは耐えられます。関東より南の暖かい地域であれば、ベランダなど屋外での越冬も可能です。

しかし、品種によって耐寒性に違いがあるので、購入の際は確認してください。葉の硬い品種が寒さには強いといわれています。

水栽培や地植えもできる

繁殖力が強く、株分けなどで増やしていくことも可能なオリヅルランは、鉢植えはもちろん、庭での地植え、水栽培でも育てることができます。

近年話題のハイドロカルチャーでも栽培できるので、お好みの方法でオリヅルランの栽培を楽しめますよ。

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オリヅルランの育て方!必要な生育環境と枯らさないコツ

オリヅルランの育て方!必要な生育環境と枯らさないコツ

基本的に環境への順応性が高いオリヅルランでも、場合によってはみずみずしさを失ったり、元気のない株になったりしてしまいます。

オリヅルランに合った生育環境で、元気に育ってもらうためのコツをまとめました。

明るく風通しの良い場所に置く

オリヅルランは、室内でも明るい場所に置きましょう。日当たりの良い窓際がおすすめです。

日当たりの悪い室内に置く場合は、日照不足から生長が鈍り、徒長してしまうこともあります。

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こういった場合、日光浴のために観葉植物を移動するのではなく、室内の照明でも良いので、光線量の変動がない場所に落ち着かせておくことをおすすめします。レースのカーテン越しくらいの光線量が最適ですよ。

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直射日光には当たらないようにする

オリヅルランは耐暑性が高いのですが、強い直射日光は苦手です。強い日光に当てると、葉やけしてしまうおそれがあります。特に斑入りの葉は、強い日光に弱いので注意が必要です。

直射日光が当たってしまう場合は、遮光ネットや寒冷紗を使って日光を遮るようにしましょう。

水やりは季節に応じて

水やりは基本的に、土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。鉢底からしみ出るくらいが目安です。受け皿に溜まった水は根腐れの原因になるので、必ず捨てるように気を付けましょう。

特に春~秋の生育期には、ぐんぐん水を吸収し土が乾きやすくなるため、水やりの頻度には注意が必要です。

冬に枯れてしまう原因の多くは、水の与えすぎによる根腐れです。冬場は休眠状態で、あまり水を必要としません。そのため冬場は水やりを控え、乾燥気味に育てましょう。目安は土が乾いてから3~4日後が良いです。

葉の乾燥が気になる場合は、葉水を与えましょう。

生育期は肥料を与える

4~11月の生育期に、2ヶ月に1回ほどの間隔で緩効性の置き肥を与えます。コバエの発生を防ぐため、有機肥料ではなく、化成肥料を与えるようにしましょう。肥料を与えることで、葉の色つやが良くなります。

冬は生育しないため、肥料を与える必要はありません。

冬は霜が当たらないようにする

耐寒性のあるオリヅルランですが、霜に当たると枯れてしまうので注意が必要です。屋外の鉢植えであれば室内や軒下など、霜の当たらない場所に移動しましょう。

地植えであれば、腐葉土やバークチップなどでマルチングを行いましょう。もし地上の葉が枯れてしまっても、根は生きているので、春になればまた芽吹いてくれますよ。

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オリヅルランにトラブル発生!困ったときのお手入れ・対処方法

オリヅルランにトラブル発生!困ったときのお手入れ・対処方法

大切に育てている観葉植物でも、トラブルはつきものです。しかしきちんと対処すれば、また元気を取り戻してくれることもあります。

ここではオリヅルランにトラブルが起きたときの対処方法をご紹介します。

枯れてしまった

葉が全体的に茶色く枯れてしまった場合は、根元から切り取ってしまって構いません。

葉先だけが枯れてしまった場合、根詰まりしてしまってるか、水不足が原因であることが多いです。すぐに株の状態を観察し、必要であれば植え替えなどの対応をしましょう。

水不足が原因のようであれば、枯れてしまった葉先を切り落としてください。真っ直ぐに切るのではなく、葉先の形に合わせて鋭角に切るようにすると、目立たずきれいに仕上げられます。

葉が変色してしまった

枯れてしまったわけではないのに、葉が黄色や茶色に変色してしまうこともあります。

葉先が茶色くなるのは、温度変化による生理現象です。また、葉の中心あたりが変色している場合は、日光が不足していることが考えられます。いずれの場合も、生育環境を見直してあげましょう。

そのうえで、改善する様子が見られなければ、切り落とすことをおすすめします。

病気になってしまった

オリヅルランは、葉が炭そ病にかかってしまうことがあります。

梅雨や秋雨の続く高温多湿のときに起こりやすい病気で、灰色や黒に変色し枯れてしまいます。

見つけたら専用の薬剤を散布しましょう。なるべく早めに対処することが大切です。

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虫が湧いてしまった

オリヅルランには、カイガラムシやアブラムシが発生することがあります。

カイガラムシは、葉や根に年間を通して発生しやすいです。殺虫剤が効きにくいので、ティッシュなどでつまみ取ったり、歯ブラシでこそぎ落としたりしましょう。体液を出す場合があるので、マスクと手袋を着用してくださいね。

アブラムシは気温が上がり新しく芽が生えてくる頃に発生しやすいです。殺虫剤を散布するか、ティッシュなどでつまみ取りましょう。

いずれの害虫も、牛乳をスプレーすることも効果的です。牛乳が乾くと膜を張るので、その膜により虫が窒息します。

ただ、臭いが気になってしまうかもしれないので、屋外で使用すると良いでしょう。

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その他注意すること

オリヅルランは「ラン」と名前に付いていますが、ユリ科の植物です。猫には毒性があると言われているので、ペットが口にしてしまわないよう注意しましょう。

オリヅルランは植え替えが必須

オリヅルランは植え替えが必須

生育旺盛なオリヅルランは、特に春から秋にぐんぐん生長します。放っておくとすぐに鉢いっぱいに根が広がり、根詰まりを起こしてしまいます。

また、ランナーが増えすぎて見栄えが悪くなってしまった場合は、植え替えと同時に株分けを行うと良いでしょう。

生育が早いので年に1回植え替える

生長が早いオリヅルランは、年に1回は植え替えることをおすすめします。鉢底から根が見えたり、鉢土いっぱいに根が広がっていたりしたら、植え替えが必要なサインです。

5~6月と9~10月上旬の、気候が良い時期に植え替えを行います。真夏や真冬は避けましょう。植え替える数日前から水やりを控えると作業しやすくなりますよ。

株分けや子株で増やせる

オリヅルランはさまざまな方法で増やしていくことができます。

主な方法は株分けです。オリヅルランを鉢から引き抜き土を落とし、一株あたり3芽ほどつくように切り分けましょう。あとは新しい鉢や庭などに植えれば良いので簡単です。

また、ランナーの先端に付いた子株を取って増やすこともできます。根の生えている子株を選べば、そのまま植え付けることも可能です。根がついていない子株は、水に挿しておくと根を伸ばしてきますよ。

根に付いた土を洗い流し、水を張ったガラス容器などに入れると水栽培もできます。ハイドロボールと一緒に容器に入れればハイドロカルチャーの完成です。

いずれの方法も簡単にできるので、お好みの方法でチャレンジしてみてくださいね。

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種類が豊富なオリヅルラン

種類が豊富なオリヅルラン

世界の広い範囲に分布し、200種類ほどの品種があるといわれるオリヅルランですが、日本で主に栽培されているのは数種類です。

なかでも特に人気が高い4種類をご紹介します。それぞれ個性があるので、お気に入りを見つけましょう。

ナカフヒロハオリヅルラン

葉の中心に入るクリーム色の斑が美しく、葉の幅がほかの品種より広い品種です。明るい印象があり、鑑賞が楽しめるのでインテリアグリーンとして人気の高い品種です。

近年では「オリヅルラン」というと、こちらの品種である場合が多いです。ランナーが出にくいため、あまり大きくしたくない方におすすめです。

ソトフオリヅルラン

ハリのある細長い葉の外側に斑が入った品種で、シャープな印象がありとてもスタイリッシュです。耐寒性、耐乾性ともに強いので育てやすく、初心者におすすめの品種といえます。

ランナーをよく出すので生長が楽しめます。和洋、さまざまなインテリアに馴染むでしょう。

ボニー

くるくるとカールした葉先が可愛らしいボニーは、改良品種で近年流通されるようになりました。葉の中心にクリーム色の斑が入っています。

吊るしたり高さのある鉢に植えたりすると、丸まった子株がたくさん付いている様を楽しむことができるでしょう。

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シャムオリヅルラン

オリヅルランの近縁種であるシャムオリヅルランは、ランナーを出しません。株がコンパクトで、葉の縁に白い斑の入った短い葉が特徴です。

葉が柔らかいため耐寒性が低く、越冬には気温が10℃以上必要なため、室内で楽しむことがおすすめです。

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育てやすいオリヅルランを楽しもう

育てやすいオリヅルランを楽しもう

オリヅルランは目にする機会も多く、古くから親しまれている品種です。育てやすいうえに見た目もおしゃれなので、初めての観葉植物にもおすすめです。

ランナーが出たり花を咲かせたりと、目に見えて生長を楽しむことができるのも嬉しいポイントですね。

さまざまな栽培方法も可能なので、ぜひインテリアに合った栽培方法で、オリヅルランを飾ってみませんか?

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この記事を書いた人

biotonique 編集部です。観葉植物で多くの方の暮らしが豊かになれるような情報を提供していけたらと思います。

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