腐葉土おすすめ4選!土壌作りの基礎知識から使い方・手作り方法をチェック

観葉植物と土

腐葉土とは植物を元気に育ててくれる土壌作りに必要不可欠な土壌改良剤です。植物と上手に付き合っていくためには、土壌作りが重要なポイントになってきますね。今回はガーデニング初心者の方にもわかりやすい腐葉土の基礎知識、使いこなし方、作り方を解説します。

目次

腐葉土の基礎知識

枯葉

腐葉土は、ホームセンター、園芸店などで手軽に手に入れることができる土壌改良剤のひとつです。土壌作りは植物を育てるための大事なプロセスになります。

腐葉土とは、樹木や葉などが微生物に分解され腐植、発酵し、土に戻る途中もので、良い土壌を作り上げるためには必要不可欠な要素です。

通気性、排水性、保水性、保肥性を兼ね備える腐葉土は、ふかふかで柔らかな用土を作り、植物にとって最も良い環境を作ってくれる優れものです。

しかし、虫がわきやすい傾向にあるため、インテリアグリーンには向いてないとされています。

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腐葉土はどんなときに活躍する?

土

腐葉土には土の改善を促す効果があります。

直接的な肥料のなかでもっとも栄養があるとされている腐葉土は、土と混ぜることにより植物への栄養素へと変わります。

痩せた土を蘇らせる効果があり、植物にたっぷりと栄養、酸素を行き届かせる土壌を作り上げ、植物がぐんぐん育つ最適な環境を整えてくれます。

また、腐葉土を混ぜ合わせて使用するのではなく、株本へ被せることによって太陽光を遮断することで雑草を生やさないようにするという使い方もできます。

さらに、土の保温・保湿効果を向上し、暑さや寒さ対策のためのマルチング材としても使うことができる優れものです。

腐葉土を作ってみよう

落ち葉を発酵させて腐葉土にすることで、家庭菜園の土作りに役立ちます。ここからは、初心者でも失敗しない腐葉土の簡単な作り方を紹介します。

落ち葉コンポストはじっくりと分解されていくので、落ち葉が腐葉土になるまで時間がかかりますが、自宅で質の良い腐葉土が簡単に作れますよ。

庭での腐葉土作り

  1. 落ち葉を集めよう
  2. 材料になる落ち葉を集めます。腐葉土には落葉広葉樹の落ち葉の使用が適しています。また、質の良い腐葉土にするため木の枝はなるべく取り除きましょう。

  3. 場所の確保しよう
  4. 腐葉土を作る場所選びのポイントは2つです。

    • 水がたまりにくい場所
    • 風通しの良い場所

    この2つの条件が整った場所に、1m四方を目安に場所を確保しましょう。
    水はけや風通しが悪い場所は、腐葉土の水分量が多くなりすぎて上手に発酵せず腐らせてしまう可能性があるため注意しましょう。

  5. 土を確保して穴を掘ろう
  6. 最後の工程で、積み重ねた落ち葉の上に土をかぶせるため、土を確保することが必要です。土に含まれる微生物の力により、落ち葉の発酵を進ませるという目当てがあります。

    できれば畑の土や山の土がより良いですが、黒、茶色の土であれば庭の土でも腐葉土作りに利用できます。購入する場合は黒土を用意しましょう。

    庭の土を使う際、土を掘り出すときにできた穴を腐葉土作りの場所にしても良いでしょう。穴が深すぎるとかき混ぜる作業が大変になり、水もたまりやすくなるので、深さは20センチほどにするのがおすすめです。

  7. 落ち葉を積み重ねるよう
  8. 確保した場所に落ち葉を積み重ねていきます。発酵を促すため、積み重ねる途中「米ぬか」と「水」を混ぜながら全体に少しずつ行きわたるようにかけます。

    踏んで圧縮、落ち葉を積んで圧縮を3〜4回繰り返しましょう。

    米ぬかは微生物を増やす目当てもあるので、加熱したものでなく必ず生のものを使ってください。

    最終的に落ち葉の高さが40〜90センチほどになるまで積み上げると、量が多い分、温度が安定し、失敗が少ないでしょう。

  9. 土を被せよう
  10. 積み上げられた葉と土の山の上に、満遍なく落ち葉を隠すように土を被せましょう。雨に濡れないようにビニールシートを被せると温度が上がりやすく発酵を促します。

  11. 定期的に土をかき混ぜる
  12. かき混ぜる作業は失敗しない腐葉土作りのために最も大切なポイントです。発酵中の腐葉土は、かき混ぜて空気を含ませることにより発酵が促されます。

    月に一度、腐葉土の山の全体に空気が行き届くように混ぜましょう。

    穴を掘って行う場合は特に水分を多く含みやすいので、かき混ぜる頻度を増やしてください。

  13. 腐葉土完成のサイン
  14. 腐葉土が完成しているかどうかのサインは、匂いを嗅いで判断することが大切です。

    発酵する過程で落ち葉を分解するために糸状菌と呼ばれるカビの仲間が増えてきます。さらに発酵が進むと放線菌という細菌が増え、糸状菌は減っていき、だんだんと森のような良い香りがするようになります。

    放線菌は空気のある場所を好むため上手に分解、発酵させるためには、かき混ぜる作業がとても大切です。
    逆に空気が少なく、水分が多すぎる状態だと腐敗する菌が増え、ドブのような不快な臭いになります。

    発酵の進み具合を判断するために、臭いは重要な判断材料になりますので、こまめに臭いを嗅ぐ癖をつけることがポイントです。
     
    発酵が進むにつれ、葉はどんどん小さくなっていき、最終的に土のようになっていきます。葉をどの程度のサイズまで分解を進めるかは、使用目的によって変えていきましょう。

    水はけや通気性改善の目的で腐葉土を使用する場合には、葉の形が多少残っているうちに使用します。

    すでに水はけの良い畑の場合は、できるだけ土のようになるまで分解を進めた腐葉土の方が、土になじみやすく、野菜の生育を促してくれますよ。

家庭用コンポストで腐葉土作り

  1. 容器を用意しよう
  2. コンポストの容器は段ボールなどでも大丈夫です。家庭用コンポストボックスがある場合はそちら利用しましょう。

    蓋のできるものを用意してください。

  3. コンポストに落ち葉を入れよう
  4. 落ち葉と、落ち葉を分解してくれるミミズを一緒にコンポストに入れましょう。

    ミミズだけだと分解に時間がかかるので、ピートモスやおがくず屑など発酵を促すものも混ぜると良いでしょう。

    その際家畜の糞はなるべく避けてください。家畜のふんは発酵すると発熱しやすい傾向にあり、ミミズは熱に弱く発熱により効果が十分に発揮されません。

  5. 週に1回かき混ぜよう
  6. 腐葉土の発酵には空気が必要です。堆肥化を促すために週に1回コンポストの中身をかき混ぜて、新鮮な空気を行き届かせましょう。

  7. 乾燥していたら水を足します
  8. 堆肥化するときに発熱します。高温にはならずじんわり暖かいくらいですが、温度が上がるため水分が蒸発してしまいます。

    乾燥していると思ったら堆肥の状態を見ながら水を足しましょう。完成のサインは庭での腐葉土作りと同様に、土のような見た目になり、森のような良い香りがしてくれば完成です。

    腐葉土作りは時間がかかりますが、ご自身で作った腐葉土をぜひガーデニングにも活かしてみてくださいね。

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腐葉土を実際に使ってみよう

主な使い方は、赤玉土7:腐葉土3程度混ぜ合わせ、掘り返した庭土に適量混ぜ込みましょう。

腐葉土が全体の3割をこえてしまうと、通気性、水はけがよすぎて植物にとってよくない環境になるので注意しましょう。

腐葉土の価格相場は?

土

  • 20Lで約700〜1,000円
  • 40Lで約1,000~1,300円

ホームセンターや園芸店でも気軽に購入できますが、重くかさばるのでインターネットで購入することをおすすめします。

市販されている腐葉土

園芸用の土壌改良剤としてとてもポピュラーな腐葉土は、気軽に手に入れることができます。

厚手の袋に入っていることが多いので難しいこともありますが、購入した際は臭いを嗅いでみて気になる匂いがしないかチェックしてみましょう。

不快な匂いがするようであれば、酸素が足りておらず良い発酵をしていない可能性があります。そのまま使用してしまうと植物の根を傷めることがあります。購入後1カ月ほど保管しておき、しっかり発酵させてから使うのが安心です。

また、購入した腐葉土から不快な匂いがしている場合、2週間ほど風に当てておくと不快な匂いが気にならなくなるため、試してみるのも良いでしょう。

です。

手作りの腐葉土

前述の通り、手作りの腐葉土は完成までに時間がかかりますが、興味がある方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

市販の腐葉土おすすめ4選!

枯葉

ここからはおすすめの腐葉土を用量順にご紹介していきます。

【あかぎ園芸】腐葉土 50L

上質な広葉、落葉樹の葉を粉砕、発酵熟成させて仕上げた腐葉土です。

たっぷり入った50Ⅼの大容量腐葉土は、ガーデニング、家庭菜園にぴったりの用量です。

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南信州産 天然腐葉土(18L×3袋)

18Ⅼの腐葉土3袋セットです。

ストックしておきたいけれど、袋を開けて保管するには不安を感じる方にぴったりの小分けタイプです。

こちらの商品はカブトムシの幼虫を育成するときにも使用できますよ。

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田宮園芸 腐葉土(落葉100%) 2L

ベランダガーデニングや、玄関ガーデニングの植木鉢、プランター用にちょっと足りないときにお手頃価格で購入できる腐葉土です。

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大和 落ち葉が腐葉土に 500G

こちらの『落ち葉が腐葉土に』は腐葉土を手作りするためのものです。

2重にした45Ⅼのゴミ袋に落ち葉を集め、約100グラム『落ち葉が腐葉土に』をふりかけます。袋の中の落ち葉を踏んで圧縮し固めて、落ち葉の重さ約2倍の水をかけましょう。

袋の底に釘で2ヶ所穴を開け、重石を載せます。1ヶ月後袋を開けてかき混ぜ重石を置きさらに1ヶ月待ち、腐葉土が完成するまで繰り返し行ってください。

ご自宅での腐葉土作りにぜひ挑戦してみてくださいね。

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カブトムシの飼育にも腐葉土が使える!

腐葉土

カブトムシの飼育に園芸用の腐葉土が使用できます。

幼虫は栄養たっぷりの腐葉土を餌にして育ち、定期的に新鮮な腐葉土に交換することで大きなカブトムシに成長してくれます。

カブトムシの飼育に腐葉土を使用する際、

そのなかでも針葉樹には虫を殺す成分が入っていることもあるので、必ず広葉樹だけを使用した腐葉土を選びましょう。

使い方や効果を知ってガーデニングに生かそう

新芽

腐葉土は植物を育てていくにあたり、ガーデナーにとって必要不可欠なアイテムですね。

腐葉土の使い方のコツを知り、存分な効果を発揮できる知識を身に着け、暮らしに花と緑を取り入れてみませんか?

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