「まったくの初心者だけどガーデニングに挑戦してみたい!」という方に向けて、この記事ではゼロからガーデニングを始めるまでの流れを解説します。失敗しないためのコツや、初めてでも育てやすいおすすめの植物もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ガーデニングは初心者でも簡単に始められる!
街を歩いているとき、庭や玄関先を美しくガーデニングしている家を見かけると、「自分の家もあんな風に飾ってみたい…」と憧れますよね。
しかし、専門の業者が存在するなど、ガーデニングには高度な知識や大掛かりな作業が必要なイメージも根強いため、「あまりお金も手間もかけられないし…」と、諦めている方も多いのではないでしょうか?
実は、ガーデニングは想像されているほど難しいものではありません。
これまで植物を育てたこともない初心者であっても、しっかりと手順を理解して、いくつかのポイントさえ押さえれば簡単に行えます。
費用面も、植物や植木鉢を用意するなど最低限のコストしかかからず、ちょっとした趣味程度の予算があれば大丈夫です。
この記事で、初心者向けのガーデニングの始め方を知って、理想の家づくりに挑戦してみてくださいね。
【初心者向け】ガーデニングの始め方!
早速、初心者がゼロからガーデニングを始める流れを見ていきましょう。ガーデニングは、大まかには以下の流れで始められます。
- 植物のジャンル決め
- 場所決め
- 植物の入手
- 土や鉢など必須品の入手
- 実際に植え付ける
それぞれ詳しくご紹介します。
まずは育てる植物の種類を決める
最初に行うのは、植物のジャンル決めです。
まず始めに植物のおおまかなジャンルを最初に決めたうえで、その後に園芸ショップや通販で具体的な品種を絞っていくのが、スムーズにガーデニングを進めるためのコツです。
ガーデニングで育てられる植物は、以下の3つのジャンルに大きく分類できます。
- ガーデニングの定番「花」
- 見ても食べても楽しめる「ハーブ」
- 風水効果も期待できる「観葉植物」
庭を華やかに飾りたいなら花を、見るだけでなく料理に入れて楽しみたいならハーブをといったように、まずは自分の希望に合わせてジャンルを選びましょう。
以下で、花・ハーブ・観葉植物それぞれの魅力をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ガーデニングの定番「花」
ガーデニングと聞くと、最初に花を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?ガーデニングで育てる植物全般のなかでも特に人気の高いジャンルが花です。
花の魅力は、なんといっても見た目がとても華やかであることでしょう。
ひまわりやチューリップなど、季節ごとに色とりどりの美しい姿を見せる花は、育てていて楽しいのが特徴です。
特に複数の花を同時に育てておき、一斉に蕾を開花させた場合には、自分だけのとっておきの花畑を実現できます。
- できるだけ華やかに家を飾りたい!
- 蕾が開花する様子も楽しみたい!
- 自分だけの花畑に憧れがある!
上記に当てはまる方には、花がもっともおすすめです。
見ても食べても楽しめる「ハーブ」
家を飾るだけでなく、食べても楽しめるのがハーブです。
専用のビニールハウスなどで慎重に育てられていそうなイメージのあるハーブですが、実は、自宅でも簡単に育てられる品種もたくさん存在します。
スーパーで買おうとすると少しお高いレモングラスやカモミールのようなハーブも、自宅で育てれば好きなだけ味わえます。
料理の隠し味にしたり、ハーブティーにしたりと、味わい方はさまざまです。
友達が自宅を訪れたときに、自家製のハーブを手摘みしてハーブティーを振舞う、なんておしゃれなシチュエーションも実現するかもしれませんよ。
- 見る以外に食べても楽しみたい!
- 自分で育ててみたい大好きなハーブがある!
- ハーブティーなど、おしゃれなグルメに興味がある!
上記に当てはまる方は、ハーブを育ててみてはいかがでしょうか。
風水効果も期待できる「観葉植物」
家を飾るのに加えて、幸運まで招いてくれるかもしれないのが観葉植物です。
室内用の印象が強い観葉植物ですが、庭や外置きの植木鉢で元気に育つ品種もたくさんあります。なかには地植え(地面に直接植えること)でもスクスク育つものもあるほどです。
観葉植物は、風水上、縁起が良い効果を持つことで知られています。
たとえば、丸く大きな葉っぱを持つ品種は「調和やリラックス効果をもたらす」、尖った葉っぱは「邪気を切り払う」といった運勢の好転を期待できる効果です。
- 見た目を美しく飾るだけでなく、運勢まで好転させたい!
- 趣味として、占いや風水に関心がある!
- 気分によって、室内に移動させて楽しみたい!
上記に当てはまる方は、観葉植物を育ててみましょう。
ガーデニングをする場所を選ぼう
植物のジャンルを決めたあとには、場所決めを行います。どの場所に植物を置くか、設置後の姿を想像しながら決めていきましょう。
ほとんどの植物は植木鉢やプランターで育てられるため、庭の花壇以外にも、玄関先やベランダなど好きな場所でガーデニングできます。
自分が華やかに飾りたい場所はどこか、吟味してみてくださいね。
場所を選んだあとは、次の植物の品種選びをスムーズにするために、選んだ場所の環境をメモしておきましょう。調べておきたいのは、以下の3つの項目です。
- 日当たりの良さ(一日中よく日が当たる、半日だけ日が当たる、あまり当たらない)
- 風通しの良さ(よく風が通る、ほとんど風を感じない)
- スペースの広さ(縦・横・高さのサイズ)
ちなみに、場所を先に決めてから、植物のジャンルを選ぶ手もあります。
しかし、ジャンルを先に決めた方が愛着を持てる植物に出会いやすく、結果として理想のガーデニングにも成功しやすいですよ。
通販や園芸ショップで植物を入手
場所決めのあとは、いよいよ通販や園芸ショップで具体的な品種選びを進めます。花・ハーブ・観葉植物の中から、自分が選んだジャンルの植物を一つひとつ見ていきましょう。
「これだ!」と一目惚れできるものを探し、設置予定場所の環境でも元気に育つかを確認したうえで購入すればOKです。
確認は園芸ショップであれば店員が手伝ってくれるほか、通販なら「品種名+育て方」で検索すれば簡単に適切な生育環境がわかります。
自分の理想の植物をトコトン吟味してみてくださいね。
植物に合った土やプランター(鉢)も用意しよう
理想の植物が見つかったなら、あとはそれに応じた土と、必要であればプランター(鉢)を用意するのみです。
植物を購入するついでに、そのまま土とプランターも選びましょう。
土の選び方
初心者の場合、土は「花向け」「ハーブ向け」のような「〇〇用の土」として売られているものを選べば安心です。
なお観葉植物の土は、「観葉植物向け」ではなく「水はけの良い土」や「保水力のある土」として記載されている場合もあります。品種ごとにふさわしい方を選択しましょう。
将来的に、ある程度ガーデニングに慣れてきたあとは「赤玉土」や「腐葉土」などから自分で配合して土を作る手もあります。
土次第で植物の育ち方もまったく変わりますので、色々試してみると楽しいですよ。
プランター・鉢の選び方
プランターや鉢は、設置予定の植物の大きさに応じて選びます。
あまり極端に大きなものを選ぶと、植物が上手に根を張れなかったり、水はけが悪くなり「根腐れ(根っこが酸欠で腐る現象)」を起こすことがありますので要注意です。
基本的に、植物の大きさは「〇号」と号数で表記されていますので、それを基準に吟味していくのみで大丈夫です。
もし「cm」と入り混じって表記されている場合は、「1号=3cm」を基準に計算してみてください。
実際に植え付ける
そのほか、植え付けに必要な以下の道具もあわせて入手しておきましょう。
【必要な道具】
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- マドラーなどの細い棒(土を隙間なく敷き詰めるために使用)
- 軍手(手が汚れても良いならなくてもOK)
いずれも通販や園芸ショップ、ホームセンターで市販されています。
植物や土、プランター・鉢などすべてが揃えばいよいよ植え付けです。植え付けの厳密な手順は品種により異なりますが、大まかには以下の流れで行います。
- 鉢・プランターへ鉢底ネットを敷く
- 鉢底ネットが見えなくなるまで鉢底石を敷き詰める
- 用意していた土を、鉢の7割ほどまで入れる
- 植物を現在の器から優しく取り出し、新しいプランター・鉢へ移す
- 残りの土を入れ、マドラーなどで根っこが露出しないように整える
- 一度水やりを行い、植物を鉢の中で固定すれば完了
「花壇ならSTEP3までの手順が必要ない」、「種まきから育てたい場合はSTEP4で植物を移動させる代わりに品種に応じた方法で種をまく」、など詳細は状況次第で少しずつ異なります。
とはいえ、上記の基本となる方法を押さえておけば、容易に調節可能です。実際に試してみると驚くほど簡単ですので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
初心者がガーデニングで失敗しないための3つのコツとは?
上記のようにガーデニングを始めるまでのハードルは低く、初心者でも十分に挑戦できます。少しでも失敗してしまう可能性を減らすために、覚えておきたい3つのコツもご紹介します。
植物の生育環境に気をつける
もっとも大切なのが、植物の生育環境に気を配ることです。
植物は品種によって必要な生育環境がまったく異なります。乾燥気味に育てた方が良いものもあれば、反対に湿気の中で育てた方が良いものもあるなど、さまざまです。
必ず設置予定場所の環境をメモしておき、自分が手に入れようとしている品種がその環境で元気に育つのか、事前に確認しましょう。
また設置後には、水やりや肥料など日々の手入れの方法もチェックしておく必要があります。特に水やりの過不足は、初心者が植物を枯らす際のよくある原因ですから、気をつけてくださいね。
事前に設置後のイメージを確認しておく
「いざ設置してみると描いていた姿と違う…」となってしまわないために、設置後のイメージを入念に確認することも大切です。
どのくらいの高さでどのくらいの存在感がある植物なのか、本当に問題なく置けるのか、実際にメジャーを使って計ることをおすすめします。
そのほか、複数の植物を花壇に植え付ける場合には、植え付け前に現在の鉢に入ったまま並べて置いてみる「間配り」を行いましょう。
頭の中だけで考えるよりも、イメージを掴みやすくなります。
間配りをする際には、あまりギチギチに密集させて植え付けず、将来の成長に備えて間隔に余裕を持たせるよう意識してくださいね。
できれば季節の初めに行う
もし可能であれば、ガーデニングを始めるタイミングは季節の始まりに合わせるようにしましょう。
植物にはそれぞれ元気に育つ季節、いわゆる旬のシーズンがあります。
春に良く育つ植物を選ぶなら春の始まりに、夏なら夏の始まりに、と季節の始めに植え付けると、病気にかからず健康に育ちやすくなりますよ。
ガーデニング初心者におすすめの植物6選!【花・ハーブ・観葉植物】
それでは、ガーデニング初心者におすすめの植物を6種類ご紹介します。今回は花・ハーブ・観葉植物とジャンル別に選出しました。
いずれも、園芸の知識がまったくない方でも育てやすい植物です。「育ててみたいな!」と思えるものはあるか、ぜひチェックしてみてくださいね。
また、詳しい育て方の書かれた個別記事も一緒にご紹介しますので、実際に育てるときにはそちらもぜひ参考にしてみてください。
ガーデニング初心者におすすめの花2選!
まずは、ガーデニングの定番である花をご紹介します。
ひまわり
花全体のなかでも、屈指の人気を誇るのが “ひまわり”です。
太陽を思い起こさせる夏っぽいイメージの“ひまわり”は、どこで育てていても辺りを明るい印象の空間に演出してくれます。
ひまわり畑の印象もあり、育てるためには広いスペースが必要だと勘違いされがちですが、プランターを使って手軽に育てられます。
庭はもちろん、玄関先やベランダ、バルコニーなど好きな場所に設置して楽しめますよ。
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アマリリス
「できるだけ華やかで、ゴージャスな印象の空間に仕立てたい!」という方には、“アマリリス”がおすすめです。
大きな花びらが魅力の“アマリリス”は存在感が強く、一鉢置くだけでも辺りをおしゃれに飾ってくれます。
90種類以上と品種が豊富で、品種により花の形や色もさまざまです。自分だけのアマリリスを探してみてはいかがでしょうか?
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ガーデニング初心者におすすめのハーブ2選!
続いて、見るだけでなく食べても楽しめるハーブをご紹介します。
レモングラス
“レモングラス”はタイ料理の香りづけや、ハーブティーとして活用されることの多い人気ハーブです。
レモンのような爽やかな香りが特徴で、最近ではデパートで食品用に売られているのもよく見かけます。
頑丈で生命力が強く、特別なお世話をせずともよく育ちます。「間違えて枯らしてしまったら…」と不安な方にもぴったりです。
青々とした細長い葉っぱが広がる涼し気な見た目をしていますので、夏に向けて育ててみてはいかがでしょうか?
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カモミール
こぢんまりとした上品な花の咲く“カモミール”も、初心者が育てるのにおすすめのハーブです。厳密にはハーブですが開花しますので、花としてもハーブとしても楽しめます。
入浴剤に加工されるほど香りが良く、複数育てていると“カモミール”の優しい香りが家の周りをほのかに囲ってくれます。
見た目にも香りにも、そして食べても嬉しい、魅力満載なハーブです。
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ガーデニング初心者におすすめの観葉植物2選!
縁起の良さが嬉しい観葉植物についてもご紹介します。どちらも室外でも元気に育つ、ガーデニング向けの品種です。
観葉植物はほかのジャンルよりも室内向けの品種が多く、生育環境の事前確認が大切です。自分で品種を探す際には、忘れずに覚えておきましょう。
オモト(万年青)
「今から初めて庭やベランダで植物を育てるぞ!」というときにぴったりなのが、“オモト(万年青)”です。
徳川家康と江戸城のエピソードで有名な“オモト”は、現代でも引っ越しや開業祝いとしてよく贈られている縁起の良い観葉植物です。
設置すると江戸幕府が数百年に渡って続いたように、家中に幸運を招いてくれるといわれています。
葉っぱがシュッと伸びていて、スタイリッシュな印象を受けるのも魅力です。ガーデニングを通じて、洗練された空間を演出したい場合にも役立つでしょう。
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オリーブ
「オリーブの実」で有名なあの“オリーブ”も、ガーデニング用に扱える観葉植物です。時期によって、花が咲いたり実が付いたりとさまざまな一面を楽しめます。
花や実以外にもシルバーグリーン色の葉っぱが美しく、ついついゆっくりと眺めたくなる鑑賞効果の高い植物です。
また、「成長」や「成功」に関する風水効果を秘めていて、縁起が良いことでも愛されています。
おしゃれに運勢まで好転させてくれるかもしれないオリーブで、楽しくガーデニングを進めてみませんか?
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ガーデニング初心者におすすめの本3選!
最後に、「もっと詳しくガーデニングのことが知りたい!」という方へ向けて、おすすめの本をご紹介します。
いずれも、ガーデニング初心者から中級者以上にレベルアップするのに役立つ本です。興味のあるものに、ぜひ目を通してみてくださいね。
【エクスナレッジ】新版 ものぐさガーデニングのススメ
「これから先も、できるだけ気軽にガーデニングを進めていきたい!」という方には、『エクスナレッジ』の“ものぐさガーデニングのススメ”がおすすめです。
「こうしなくちゃ」をできるだけ減らし、「頑張らなくても良い」に主眼を置いたユニークな本で、ものぐさな方でも飽きずにガーデニングを行うための方法が紹介されています。
カラーで図解されているページも多く、初心者でも目で見てイメージを掴みやすい点も魅力です。
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【西東社】素敵に彩る 小さな庭づくり ガーデニングの基本からDIYまで
『西東社』のこちらのガーデニング入門書は、たくさんの写真を使って庭の実例を紹介している一冊です。
「こんな植物をこんな形で置いて、こんなアイテムを添えれば素敵」という具体例が掲載されており、気になったものをマネしつつ自分なりにアレンジしていくだけで、自分の理想の空間に近づけます。
ガーデニングライトなど植物以外のガーデニングに役立つアイテムの解説もあり、より本格的なガーデニングに挑戦したい方にもぴったりです。
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【講談社】ビジュアル版 はじめての園芸入門 (今日から使えるシリーズ(実用))
届いてすぐに役立つ実用性抜群な本が、こちらの “はじめての園芸入門”です。
「NHK趣味の園芸」に登場する講師たちが、初心者がガーデニングで躓きやすいあるあるポイントをQ&A形式で解説しています。
「花が咲かない」「枯れたあとはどうやって処理すれば?」といった、「ちょうどこれが聞きたかった!」と思える質問が多数掲載されており、ちょっとした辞書代わりに役立ちます。
長く愛用するであろう、初心者必携のハウツー本です。
初心者向けのポイントを押さえて楽しいガーデニングライフを!
初心者には難しそうに見えるガーデニングも、ポイントさえ押さえておけば簡単に楽しめます。
最初に植物のジャンルを決めて、次に場所を選ぶなど、この記事でご紹介したガーデニングを始めるまでの流れを理解しておけば、途中で躓く心配も少ないです。
生育環境など失敗しないためのポイントに気を配りながら、理想の植物を探してみてくださいね。