オモト(万年青)が枯れる原因と対策|早めの対処で復活させよう!

オモト 万年青

オモト(万年青)は、徳川家康が江戸城に持ち込んだエピソードなどもあり、非常に縁起の良い観葉植物として有名です。そのオモト(万年青)が枯れたとあっては、「縁起が悪いの!?」とビックリしてしまいますよね。今回はオモト(万年青)が枯れる原因と枯らさないための対策までご紹介します。

オモト(万年青)が枯れる原因と対策

オモト 万年青 

オモトは地植えでも育つように、比較的頑丈で枯れにくい観葉植物です。いくつかのコツさえ押さえれば、初心者でも安心して楽しめます。

早速、オモトが枯れる原因と対策を見ていきましょう。オモトは生命力が強いですから、正しい環境を整えてあげれば、枯れたと思っていた状態から復活することすら少なくありません。

非常に縁起の良いオモトを元気に育てられるよう、しっかりチェックしてみてくださいね。

水のやりすぎ

オモトが枯れる原因として、もっともありがちなのが「水のやりすぎ」です。オモトは湿気を嫌う植物で、過剰に水を与えるとすぐに弱ってしまいます

酷い場合には、土のなかの酸素が不足して「根腐れ(酸欠で根っこが腐り落ちる現象)」を起こし、栄養失調となったオモト全体が枯れ落ちてしまいます。

オモトを元気に育てるためには、気温によって水やりの量を調節しましょう。オモトは気温10度前後を境に、生育スピードが変化します。園芸用語でいうところの、「成長期」と「休眠期」です。

気温が10度以上のときは成長期です。グングン成長する時期ですから、水もたくさん必要とします。土の表面が乾燥した段階で、鉢の底からあふれ出るほどたっぷり水を与えましょう。

乾き具合を目視で判断するのはコツがいりますから、初心者の間は、隅の方の土を触って確かめるのもおすすめです。

気温が10度を切ると、オモトは成長が緩やかになる休眠期に入ります。この時期に水をやりすぎると、根腐れを起こしたり、樹液の濃度が落ちて寒さに弱くなったりしてしまいますので、要注意です。

土が乾いたあと2~3日経ってから、水を与えましょう。

観葉植物を育てるのが初めてだと、可愛くてついついお世話したくなりますが、構いすぎはNGです。そっと見守るのも、愛情のひとつですよ。

肥料のやりすぎ

肥料のやりすぎによる「肥料焼け」も、オモトが枯れる原因として知られています。

肥料焼けとは、土へ過剰に栄養を与えることによって浸透圧が変化し、植物の根っこから水分が失われて弱っていく現象です。つまり、本来であれば根っこで栄養を吸収するはずが、逆に放出してしまいます。

肥料は観葉植物にとって、成長の助けとなる嬉しいご馳走です。しかし、過剰に与えてしまうと逆効果で、肥料を与えないときよりも栄養を吸収できなくなります。

特にオモトはあまり肥料の必要ない植物ですから、与えすぎに注意しましょう。春と秋に限定して、液体タイプの肥料を2週間に一度与える程度で大丈夫です。

ちなみに、春・秋と同じ成長期ですが、夏には肥料を与えないようにしましょう。夏の間は水分の蒸発スピードが早く、肥料の濃度が高くなりすぎるためです。

日光の当てすぎ

日光の当てすぎもまた、オモトが枯れる原因として有名です。

オモトは耐陰性(日陰で元気に育つ力)のある植物で、それほど日光を好みません。あまり直射日光を浴びせると、「葉焼け(日光が強すぎて葉の細胞が死滅する現象)」が起こってしまいます。

強烈な西日の当たらない、一日の半分だけ日が当たるような「半日陰」に置いてあげましょう。

もし適切な場所が用意できないのであれば、遮光カーテンやネットを使って30~50%ほどの遮光を行えばOKです。

カイガラムシなどの害虫

オモトは害虫に弱い植物ではないのですが、ときには「カイガラムシ」や「アブラムシ」などの被害に遭うこともあります。

カイガラムシとアブラムシは、それぞれ数mm程度の小さな害虫です。葉や幹から栄養を吸い、植物を栄養失調状態にして弱らせます。オモトが小さいころには耐えきれず、そのまま枯れてしまうケースも少なくありません。

対策としては、「できるだけ早期に発見すること」と「発見次第取り除くこと」を意識しましょう。

害虫が寄りついたとしても、すぐに取り除いてしまえば問題ありません。しかし発見が遅れて繁殖が進むと、爆発的に数が増え、素人が自分で駆除するのは難しくなってしまいます。

オモトの青々とした葉っぱを楽しむ際に、小さな虫が付いていないか一緒に確認するよう習慣づけましょう。発見した場合は、落ち着いてピンセットやテープで取り除くか、水で洗い流してしまえば大丈夫です。

立ち枯れ病(軟腐病)などの病気

害虫同様に、オモトは病気に対してもそれほど弱くありません。しかし、いざ患ったときに慌てないように、かかりうる病気と対策を知っておきましょう。

立ち枯れ病(軟腐病)

立ち枯れ病(軟腐病)は、根っこや芋部分などが水分を含んだようにグジュグジュとやわらかくなっていき、やがては腐り落ちてしまう病気です。腐り落ちた部分からは、特徴的な悪臭がします。

病状の進行スピードが早く、オモトだと、症状発見からおよそ一週間で手遅れになってしまうことさえあります。細菌が原因なため、ほかの観葉植物に移る可能性もあり、非常に恐ろしい病です。

万が一、「もしかしたら立ち枯れ病かな?」と異変を感じた場合には、速やかにほかの観葉植物から隔離してください。何日か様子を見て、症状が進行するようであれば、残念ながら焼却処分が必要です。

予防のためには、できるだけ高温多湿な状態を避けましょう。特に夏は、できるだけ風通しの良い場所を意識してあげると安心です。

赤星病

赤星病は、葉っぱに小さな毛が広がったようなオレンジ色の点が現れる病気です。「さび病菌」が原因で、立ち枯れ病と同じくほかの観葉植物に移る可能性があります。

虫に食べられたような見た目が美しくないだけでなく、放置しておくと葉っぱが枯れ落ちてしまいます。

対策としては、専用の殺菌剤で駆除する手があります。

しかし初心者には、少しハードルが高いかもしれません。かかってしまった葉っぱは諦めて取り除き、ほかの葉っぱへの感染を防ぐのも良いでしょう。

また、風通しの良い場所に置くと発症リスクを下げられます。水やりや日光、風通しなどの生育環境をしっかり整えてあげることが、オモトを枯らさないための秘訣です。

植え替え時期のミス

意外な落とし穴として気をつけたいのが、「植え替え時期のミス」です。オモトに限らず、観葉植物には植え替えに適した時期があり、それ以外の時期に行うと、植物へ大きな負担がかかってしまいます。

植え替えにふさわしいのは、ダメージを回復しやすい成長期です。オモトであれば、9月上旬や4月頃が良いでしょう。

また植え替え後はデリケートな時期ですから、いつも以上に優しく取り扱ってあげましょう。直射日光を避けるのはもちろん、最低限の風通しを確保しつつも、あまり強烈な風は当てないように意識してあげると良いですね。

下葉が枯れるのは自然なこと

ちなみに、春から秋にかけてオモトの下葉が枯れることがありますが、これは自然な現象です。

突然、葉が茶色に変わって落ちるためビックリしてしまいますが、放っておくとそのまま次の葉が生えて復活します。

オモトは「常緑多年草」と呼ばれる、一年中葉を落とさない(冬にすべての葉が落ちない)植物なため、このような現象が起こります。枯れてしまっているわけではありませんから、慌てないように覚えておきましょう。

オモト(万年青)が枯れるのは縁起が悪い?

オモト

「色々意識してお世話したけど、やっぱり枯れてしまった……」オモトは植物ですから、一生懸命育てていても、ときには枯れてしまいます。

オモトが枯れるのは、やはり縁起が悪いのでしょうか?

実は、オモトが枯れること自体は、縁起が悪いとはあまり考えられていません。オモトが枯れたときは、代わりに悪いことを引き受けてくれた、と思いましょう。

ただし、枯れたオモトをそのまま放置するのは、運気に良くないと考えられています。

できるだけ枯らさないために環境を整え、それでも枯れてしまったときには「きっと、悪いことを引き受けてくれたんだな」と労わり、土に還してあげましょう。

オモト 万年青

枯れる原因と対策を知って、楽しいオモト(万年青)ライフを

オモト2

オモトは、水やりや日当たりなどのポイントさえ押さえておけば、枯れにくい植物です。

非常に縁起も良く、青々とした葉っぱを一年中楽しめるので、「これから観葉植物に手を出してみたいな」という方にもおすすめします。

この記事を参考に、ぜひオモトを枯らさずに楽しんでくださいね。

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