ピートモスってどんな用土?特徴や使い方&おすすめアイテム3選

ピートモス

植物を育てるための土の改良に使用するピートモスですが、どんな特性があって、どんなときに使う土なのか知っていますか?ピートモスの特徴を知れば、植物の育成にもっと効果的な使い方ができます。この記事では、ピートモス効果や使い方、おすすめアイテム3選をご紹介します。

ピートモスの特性について知ろう

ピートモス

ふかふかとした触り心地と軽さのあるピートモスですが、そもそもどんな土なのでしょうか?

まずは、ピートモスが持つ特性についてチェックしてみましょう。

泥炭(ピート)が原料の有機質用土

ピートモスは直訳すると「泥炭苔」となり、その名前の通りの素材でできています。

ミズゴケ、ヌマガヤ、ヤナギ、スゲ、ヨシなどの植物が幾重にも積み重なり、時間をかけて泥炭化したものを乾燥させたのがピートモスです。

産地はカナダやロシアなどが有名で、特にカナダ産のピートモスは高品質なものが多く人気です。日本では北海道産のものがあります。

ピートモスは主に改良用土として使用される有機質用土で、ミズゴケが主成分であることから分解に時間がかかり、効果が長持ちしやすい土でもあります。

腐葉土との違いは?

植物用の用土は種類がいくつもあり、違いがわかりづらいかもしれません。ピートモスは腐葉土の一部と勘違いされがちですが、成分などが全く異なる別の用土です。

腐葉土は広葉樹の枝葉を発酵させて作った用土で、有機質に富んでいます。すべての面でバランスの取れた土で、ピートモスより幅広いシーンで利用できるでしょう。

どちらも土を改善する補助用土という面では同じですが、作りたい用土によって使い分けたり、配合量を変えたりしなければいけません。

特にピートモスは個性が強い用土なので、使用するシーンの見極めが重要です。

観葉植物と土

ph4.0前後と酸度が高い

ピートモスの1番の特徴と言えるのが、酸度の高さでしょう。無調整のピートモスなら、ph4.0前後という高い酸度を示します。

このことから、酸度の高い用土を好むブルーベリーなどの植物と相性が良く、育てる際の土にはピートモスの割合を高くして配合します。

また、アルカリ性に傾き過ぎた土に配合したり、くん炭や石灰などと配合して適切な酸度にしたりと、調整用として使用されるのが一般的です。

保水性・通気性・保肥性に優れている

ピートモスは保水性、通気性、保肥性が高い優秀な用土です。多くの植物は与えられた水をしっかり吸収して、なおかつ湿度が上がりすぎないよう適度に風を通す用土を好みます。

さらに保肥性が加われれば、肥料の成分を長く保持できるので、育成を促しやすくなるでしょう。

ピートモスは、植物にとって理想的な用土を作りやすい特性を持っているといえます。

軽量で使いやすい

ピートモスはフワフワとした触り心地で、他の用土と比べるととても軽量です。

そのため女性でも扱いやすく、持ち運びもしやすいしょう。吊るして飾るハンギングバスケットなどに使うのもおすすめです。

さらに、ピートモスは乾燥しているので、触ったときにジメッとする嫌な感覚もありません。初心者でも使いやすい用土です。

清潔なので室内でも使用可能

ピートモスは製造過程で、洗浄してから乾燥させているということもあり、ほぼ無菌というものも特徴です。

基本的には清潔な用土なので、室内に置く植物に使用するのも安心でしょう。観葉植物の用土として使ってみてください。

また、高い保湿性もあるので、種まき用の用土としてもおすすめです。

ピートモスの残念ポイント

優秀な用土であるピートモスですが、残念なポイントもあるのでチェックしておきましょう。

乾燥していると扱いにくい場合がある

使用前は乾燥しているピートモスですが、実際に使うときには水に濡らす必要があります。

そのとき、商品によっては水をはじいてしまうものもあり、使い始めは扱いが難しいかもしれません。

ピートモスをバケツなどに入れて、しっかりと水と混ぜ合わせれば使用できるようになりますが、他の用土より手間がかかると感じることもあるでしょう。

また、使用後でも再び乾燥してしまうと、水を含ませるところから始めなければいけないこともあります。

なるべく乾燥しないようにしたいなら、粒度の細かいタイプを選びましょう。

価格が高め

ピートモスは有機質用土の中でも、牛糞や鶏糞などのローコストなものと比べると高額です。

洗浄や乾燥などの手間がかかり、輸入品などが多いことから、価格設定が高いものが多いでしょう。

少しでも価格を抑えるためには大容量タイプを選ぶか、ネット通販を見比べて安いところを見つけてください。

ピートモスの使い方は?

ピートモス

ピートモスは使用前の処理に、少し手間のかかる用土です。

前処理をしっかり行わないとその後うまく扱えないので、必ず正しい使い方を守りましょう。

使用する前に水をたっぷり含ませる

ピートモスは基本的に乾燥された状態で売られていますが、使用するときには水を含んでいる必要があります。そのため、まずはピートモス単体にたっぷり水を含ませてください。

バケツなどにピートモスと水を一緒に入れて、しばらく置いておきましょう。ピートモスは本来吸水性が高い用土なので、時間とともに水の吸収率が上がります。

ほかの用土と混ぜて培養土を作る

水分をたっぷり含んだピートモスができたら、あとは通常の用土と同じように、基本用土などと混ぜ合わせて培養土を作りましょう。

使用する植物に合わせ、用土全体の10~50%になるように混ぜるのが一般的です。

自分で配合するのが難しいという方は、あらかじめピートモスが配合された、市販の培養土を購入するのもおすすめです。

市販品の培養土は種類が豊富で、植物に合わせた適切な配合、適切な酸度に調整してあり、ピートモスも処理済みなのですぐに使用ができます。

初心者の方は無理をせず、市販の培養土から始めてみてください。

ピートモスの実用例

ピートモスを使用するのがおすすめなのは、次のようなシーンです。

観葉植物用として使う

清潔なピートモスは、室内栽培の観葉植物などに使ってみましょう。

赤玉土3:バーミキュライト3:パーライト2:ピートモス2というような配合なら、さまざまな植物に使いやすい培養土になります。

パーライト

ブルーベリーと相性抜群

ピートモスの特性を最大限に生かせるのが、ブルーベリーの栽培でしょう。
ブルーベリーは酸性土壌を好み、pH4.3~5.3程度が適切とされています。

ピートモスならこの高い酸度を作れるので、ブルーベリー栽培には欠かせない用土です。配合例としては、鹿沼土5:ピートモス5くらいがおすすめです。

ツツジの土を酸性にしたいとき

ツツジも酸性土壌を好む植物で、ピートモスを加えるとちょうど良い培養土が作れます。おすすめ配合は、赤玉土4:鹿沼土3:ピートモス2:バーミキュライト1です。

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バーミキュライト

アジサイを青色の花にしたいとき

アジサイの花の色は、土の酸度によって変わることを知っていますか?

赤い花はアルカリ性の土壌、青い花は酸性の土壌で咲くので、ピートモスを多く加えて用土を酸性に傾かせることで青い花を咲かせやすくなります。

バラの成長を促す

バラは、通気性が良く保肥性のある用土で根の張りが良くなり、その結果成長を促せます。ピートモスはまさにバラ好みの環境を作れる用土です。

しかし、バラは弱酸性の土を好むので、無調整のピートモスだと酸度が高すぎます。その場合は、酸度が調整されph6.0程度になったものを選びましょう。

ピートモスを購入するときのポイント

ピートモス
実際にピートモスを購入する際は、次の4点に注意して選んでみてください。

ピートモスの産地をチェック

ピートモスにはさまざまな産地があり、それぞれ品質が異なります。海外産は酸度が高い傾向にあり、カナダ産やロシア産が有名です。

カナダ産は繊維が均一で細かいのが特徴で、品質が良いものが多いでしょう。

効果が長持ちするピートモスなら北欧産がおすすめですが、輸送コストの兼ね合いで価格が高いものが多いのがネックです。

日本だと北海道産が有名で、イネ科植物が主原料となっているものは効果が長持ちしやすく、撥水性がないのも魅力です。

酸度調整の有無

酸度が高いのがピートモスの特徴ですが、その他の効果だけをうまく取り入れたいというケースも少なくありません。

そのため、ピートモスには酸度が無調整のものと、調整されて物の2種類が用意されています。

無調整のピートモスの酸度はpH3.8~4.8程度で、調整済みのものはpH6前後なので、使用するシーンや目的に合わせて選んでみましょう。

また、アルカリ性の改良土と配合して自分で酸度を調整する方法もありますが、酸度計で土壌の酸度を計る必要があるなど上級向けです。

慣れるまでは、調整された酸度を参考に使用するのが良いでしょう。

質の良いものを見極める

実際に実物を見て購入できる場合は、ピートモスの状態で質を見極めてみましょう。キメが細かいものは不純物が少ないので、水馴染みが良く扱いやすいです。

反対にサイズがバラバラだと、不純物が多い可能性があるので注意してください。

ネット通販などを利用する場合は、口コミなどがあるものを選ぶことで、失敗が減らせます。

必要量に合わせた容量を選ぶ

ピートモスは、2~10L程度の容量から選ぶことができます。圧縮タイプなら100Lなどという大容量のものもあるので、必要量に合わせて選んでみましょう。

だいたい5号(直径15cm)の鉢に必要な用土は、1.2L程度です。ピートモスは基本的に2、3割程度の配合で使うことが多いので、始めは2L程度のものを購入するのが良いでしょう。

ピートモスおすすめ3選!

ピートモス
それでは人気の高い、おすすめのピートモスを3選ご紹介します。

【瀬戸ヶ原花苑】ピートモス 10L

『瀬戸ヶ原花苑』のピートモスは酸度無調整なので、土を酸性に傾ける調整がしたいときにに便利です。

10Lと容量も多く、プランターや畑用の培養土を作りたいときなどにも、たっぷり使えるでしょう。また、ほぼ無菌なので室内でも使いやすくなっています。

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【刀川平和農園】平和 ピートモス(DIYシリーズ) 2リットル

『刀川平和農園』のピートモスは高品質なカナダ産で、細かな粒度と軽さが魅力です。

2Lタイプなので、観葉植物などの鉢植え用に使いやすいサイズで、植物に合わせて配合しながら使ってみましょう。

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【あかぎ園芸】圧縮ピートモス200L

『あかぎ園芸』のピートモスは、コンパクトサイズになるよう圧縮してあるタイプです。「一度に大量に欲しいけど、かさばるのが心配」という方におすすめでしょう。

水に浸してほぐすだけなので、復元も簡単です。産地は北欧で、確かな品質を実感できます。

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ピートモスを上手に使って植物を育てよう

ピートモス

ピートモスは酸度の高さが特徴的な、補助用土です。用土の改良を目的として使用することが多く、酸性土壌を好む植物と相性が良いでしょう。

他にも、保水性、通気性、保肥性の良さが魅力で、植物が好む用土を作りやすいのも魅力です。

使用するときは水をたっぷり含ませることに注意して、上手に用土の酸性度合いを調整しましょう。

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