鹿沼土おすすめ4選!サイズ別の特徴と正しい使用方法

鹿沼土おすすめ4選!サイズ別の特徴と正しい使用方法

軽石に分類される鹿沼土は、酸性土壌を作る代表的な単用土です。この記事では、鹿沼土の特徴や活用法を初心者の方にもわかりやすく解説します。サイズ別の特徴とおすすめ商品もあわせてご紹介しますので、ぜひ鹿沼土選びの参考にしてみてください。

目次

鹿沼土は単用土

鹿沼土は赤玉土と並んで、農業や園芸の基本用土としてよく使われている単用土です。

鹿沼土の原料となる鹿沼軽石は、群馬県の赤城山から数万年前に噴出し風に乗って、栃木県、茨城県に最も厚く降り積もり、鹿沼市に分布されている基本用土です。

関東ローム層という地層から採掘され、上の層から黒土層、赤土層(赤玉土)、軽石層(鹿沼土)と分類されています。

この軽石層が鹿沼土にあたる層です。軽石層を採掘後、ビニールハウスの中で1週間ほど乾燥させてふるいにかけ粒径を揃え店舗に並びます。

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鹿沼土5つの特徴

ここからは鹿沼土を使いこなすための特徴についてチェックしましょう。

通気性、水はけが良い

鹿沼土は軽石に近い用土です。

一粒一粒に小さな穴が開いているため隙間があるスポンジの形状で、通気性、水はけが良いのが一番の特徴です。

鹿沼土単体で使用することは少なく、腐葉土や培養土に混ぜることで排水性や通気性をアップさせる効果が期待できます。

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保水性が高い

鹿沼土は、水はけが良い土と記述しましたが、保水性も抜群に高い土でもあり、中でも細粒が最もしっかりと水分を含んでくれる性質を持っています。水をたっぷりと掛けた鉢を試しに持ってみると、ずっしりとしっかり重みがあるのがわかるでしょう。

赤玉土と比べてみた場合、鹿沼土は2.3倍水を吸い、乾くまでの時間も2倍かかります。

また、乾いたときに赤玉土よりもカラッとした状態になります。乾燥度は鹿沼土の方が上回っているため、乾燥を好むが、根本に水分を必要とする多肉植物の寄せ植えに適した用土と言えるでしょう。

粒の大きさごとに排水性や保水性にも変化があり、粒が大きくなるほど排水性が高まり反対に粒が小さくなればなるほど排水性は下がり、保水性が上昇します。

保温性に優れている

鹿沼土は多孔質の園芸用土です。

前述の通り、鹿沼土には小さな穴が開いているので隙間に空気をたくさん含みます。空気は温まるとその熱を保つ性質があります。「閉じ込められた」空気の粒が保温力を高め植物の根を暑さや寒さから守る効果があります。

保肥力はそれほど高くない

軽石に近い用土のため肥料を捕まえておく力がそれほど強くありません。

pHは?

pHの度合いによって土の性質が変わります。pH6.5~7を中性とし、それより数値が高いものをアルカリ性、低いものを酸性とします。土は鹿沼土はpH4~5なので強い酸性用土に分類されると言えるでしょう。

日本は酸性の雨が降るため、土は酸性へ傾きます。そのため、酸性の土は日本原産の植物や山野草の栽培に向いています。

酸性を好む代表的な植物には、サツキ、ツツジ、バラ、ブルーベリーなどが挙げられます。

5つの特徴を活かした鹿沼土の使い方について

前述の通り、鹿沼土は保水性や通気性に優れた酸性の単用土です。さまざまな粒のサイズが売られており、大まかに分けると大粒、中粒、小粒、細粒4つのサイズがあります。

基本的に鹿沼土は、主に土作りの際、pHの度合いを調整するために使用することが多いです。

また、培養土を購入した際、粒状の土が入っていないものは通気性が悪く、根腐れしやすい傾向にあります。そこへ鹿沼土を混ぜこむことにより通気性、水はけを改善することができます。

一般的な鹿沼土より硬い「硬質鹿沼土」は、粒が崩れにくいので長持ちするのが特徴です。やや高価ですが、成長の遅い観葉植物やあまり植え替えをしない植物にはとてもおすすめですよ。

正しい水やりのしかた

鹿沼土は水やりの際に重宝されている土でもあります。

鹿沼土に水をかけると土の色が黄色になり、それが水を含んでいる証になります。
乾燥しているときは土の色は白く明らかに土の色が違うことから、水やりをするタイミングが分かりやすいです。水やりのしすぎや水不足を判断する目安になるため便利な土と言えるでしょう。

その性質を活かし、鹿沼土が白くなってきたら、鉢底から溢れるくらいしっかりと水やりをしましょう。

鹿沼土|粒サイズ別の特性とおすすめ4選!

鹿沼土は大まかに分け大粒、中粒、小粒、細粒と4種類のサイズがあります。粒サイズによって使い方はさまざまです。用途に応じたサイズを選びましょう。

ここからは、サイズ別の特徴とあわせて、おすすめの鹿沼土4選を紹介します。

【刀川平和農園】平和 硬質鹿沼土(大粒) 17L

1粒の大きさが12~20mmほどの鹿沼土大粒は、4つのサイズのなかで最も排水性に優れています。

とても軽い石なのでハンギングプランツの鉢底石、軽石としておすすめですよ。

こちらの希少な超硬質鹿沼土は崩れにくい特徴があります。成長がゆっくりであまり植え替える必要のない鉢に最もおすすめの鹿沼土です。

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【プランティーションイワモト】硬質鹿沼土 17L/3袋セット 【中粒×3】

鹿沼土の中粒は盆栽や観葉植物など、普通の草花より根の太い植物に適しています。

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【charm(チャーム)】鹿沼土(小粒)3リットル

小粒の鹿沼土は花、野菜全般におすすめの使いやすいサイズです。

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【刀川平和農園】平和 硬質鹿沼土 微粒 17リットル

挿し木などに使用される、一番細かいタイプです。

手のひらサイズの小さな観葉植物や、サボテン、多肉植物の土として使用するのにもおすすめです。

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鹿沼土の効能を知り植物に適した粒サイズ選びをしよう

鹿沼土の特徴、効能について解説しました。サイズ別での使い分け方や、基本的な知識を身につけ、園芸の幅を広げてみませんか?

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この記事を書いた人

biotonique 編集部です。観葉植物で多くの方の暮らしが豊かになれるような情報を提供していけたらと思います。

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