軽石というと垢こすりなどのイメージがあるかもしれませんが、実は観葉植物を育てる際に便利な園芸用のものもあります。軽石を効果的に使えば、植物にとってより良い環境をつくれます。この記事では、園芸用の軽石の特徴や使い方、おすすめ商品などをご紹介します。
園芸用の軽石とは
観葉植物を育てるうえでは、「軽石?土があれば育てられるよ!」という方も多いかもしれません。確かに土だけでも育てられますが、軽石があるともっと良い環境に整えられます。
園芸用に軽石を使う前に、特徴や種類、販売している場所・価格を知っておきましょう。
軽石の特徴
軽石は別名パミスとも呼ばれる、マグマが固まった石です。名前の通りとても軽く、小さな穴がたくさん空いています。
多くの穴によって排水性や通気性、保水性に優れており、観葉植物の生育環境を整えるために非常に便利です。
軽石の種類
軽石といっても、産地によって種類が分かれています。軽いことや排水性の高さは共通するものの、若干特徴が異なるので、軽石を選ぶ前に覚えておくと良いでしょう。
主な軽石の種類と特徴は、以下の通りです。
- 鹿沼土:栃木県鹿沼地方で採れる軽石。排水性が高い性質を持つ。
- 日向土:宮崎県で採れる軽石。熱処理をして軽石として使われる。
- 十和田砂:青森県の十和田湖周辺で採れる砂。保水力が高い性質を持つ。
- 蝦夷砂:北海道で採れる砂。粒の大きさが小さいものから大きいものまである。
- 桐生砂:群馬県・桐生市周辺で採れる砂。赤く錆がかった色をしている。
- 富士砂:富士山周辺で採れる砂。黒色で化粧砂としても使われる。
軽石を販売している場所・価格
軽石は、カインズなどのホームセンターやセリア・ダイソーなどの100均で購入できます。Amazonや楽天などの通販でも販売しているので、近くのお店になくても安心です。
価格は、2~25Lで数百円から3,000円ほどとなっています。同じ容量でも安いものがあり、コストをおさえて買うことも可能です。一度にすべて使うことは少なく、一度買えば長く使えるでしょう。
園芸用軽石の使い方・用途
園芸用の軽石は、さまざまな用途で使用できます。3つの使い方を解説しますので、用途に合わせて軽石を活用してみましょう。
鉢底石として使う
軽石の使い方で一般的なのは、鉢底石として使う方法です。鉢底石とは、鉢の底に敷く石のことで、土を入れる前に敷いて使います。
土が鉢の穴から出るの防いだり、鉢の皿にたまった水を土が再び吸わないようにしたりすることが可能です。
土壌改善に活用する
軽石は、排水性や通気性があるので、土に混ぜると土壌を改善できます。
小さい軽石を混ぜるだけで、良好な土の状態をつくることができ、水はけが悪くなって根腐れを起こす心配が少なくなりますよ。
土の代わりとして使う
水分をあまり必要としない植物を育てる場合は、土の代わりに軽石を使うことができます。
軽石で育てられるのは、多肉植物や盆栽、山野草、ランなどです。白や赤茶色など色のついた軽石もあり、見た目もおしゃれに育てられます。
園芸用軽石の注意点!土とのバランスを考えて使おう
軽石は使用するときは、土とのバランスを考えましょう。軽石は土に比べて粒が大きいので、軽石を多く使うと土の量が減ってしまいます。
多肉植物やランなどを育てるとき以外は、土の量を確保したうえで、鉢底石や土壌改善のために適度に利用しましょう。
園芸用の軽石おすすめ5選
ここでは、園芸用に使えるおすすめの軽石をご紹介します。一粒の大きさや容量、色などをチェックして、気に入った軽石を選んでみましょう。
【自然応用科学】ネット入り 鉢底に入れる石 0.5L×10個
『自然応用科学』の“鉢底に入れる石”は、0.5Lごとにネットに包装された商品です。ネットに入ったまま鉢底に敷けるだけでなく、植え替え時の土との分別もしやすくなっています。
ネットごと洗うことができ、繰り返し使えるのも嬉しいポイントです。
【アイリスオーヤマ】鉢底石 加熱処理鉢底石 5L
『アイリスオーヤマ』の“鉢底石は、加熱殺菌処理を施した清潔な軽石です。雑菌が原因になった根腐れや生長の不調を防ぐことができます。
比較的軽く、ハンギングの鉢にも使いやすいのが特徴です。
【花ごころ】鉢底石 きれいな鉢底石 2L
『花ごころ』の“きれいな鉢底石”は、白色の軽石で見た目からも清潔感を感じられる商品です。硬質の人工軽石になっており、通気性や保水性が持続しやすいようにつくられています。
また、排水をきれいにする木炭や吸収効果の高いゼオライトを配合することによって、清潔にしつつ根腐れを防止可能です。
【イノセント】 何度も使える鉢底の石 ネット入り 0.5L×10袋
『イノセント』の“何度も使える鉢底の石”は、ネット入りの鉢底石です。鉢に入れやすく、土と分別しやすくなっています。
何度も洗って使用でき、コストパフォーマンスの高さが魅力です。
【平和】 かるいし 小粒 10リットル
こちらは、粒径4~7mmの小さな軽石が10L入った商品です。
粒が小さいので、多肉植物や盆栽、ランなどを育てるときに土代わりに使用してみましょう。
園芸用の軽石を使って観葉植物を育てよう
園芸用の軽石は、排水性や通気性が高く、観葉植物を育てる際に役立つアイテムです。鉢底石として使ったり、土に混ぜて土壌を改善したりできるだけでなく、多肉植物や盆栽、ランなどを育てる土代わりにも使用できます。
便利なアイテムですが、土の量が少なくならないように適度に使いましょう。おすすめの軽石もチェックして、ぜひ観葉植物を育てるときに使ってみてくださいね。