「観葉植物を育ててみたいけれど、日陰にしか置き場所がない」と悩む声をよく聞きます。確かに、日光は観葉植物にとって大切なものですが、諦める必要はありません。適切な種類を選び工夫を加えることで、日陰でも問題なく楽しめますよ。今回は、日陰でもかれにくく健康に育つ観葉植物や、育てる際の注意点をご紹介します。
出典:HitoHana
『HitoHana』は、国内最大級の品揃えを誇る、多種多様な植物を取り扱うオンラインストアです。
商品数は10,000点を超え、種類豊富な観葉植物やフラワーギフトの他にも鉢カバーやフラワーベースなども取り揃えています。
[btn class="big rich_green"]HitoHanaの公式サイトはコチラ[/btn]
日陰でも観葉植物は育つ
日陰であっても観葉植物はしっかりと育ちますし、実際にトイレや玄関のような日光の当たりにくい場所に置いている方もたくさんいます。
日当たりの良い場所に置けなくとも、工夫次第で設置場所を選ばず楽しめるのが、観葉植物育成の長所です。
とはいえ、基本的に植物は日光を好むものです。「どのような観葉植物でも問題なく育つ」というわけではありません。
日陰で観葉植物を楽しみたいのであれば、まずは“耐陰性”に注目しましょう。
耐陰性が重要
耐陰性とは、日光の当たらない場所でどれだけ健康に育つかを表す言葉です。耐陰性の高い観葉植物ほど、日陰でも病気にならず成長します。
本来、植物は日光を必要とする生物です。光を浴び、光合成によって栄養を作り育ちます。病気にならずに成長するためには、水や土と並んで適度な日光が欠かせません。
耐陰性を意識せずに観葉植物を選んでしまうと、日陰ではすぐに枯れてしまう場合もあります。できるだけ耐陰性の高い観葉植物を選ぶことで、安心して観葉植物を楽しめるでしょう。
“日陰”のレベルで育つ種類が変わる
また、一口に「日陰」と言っても、明るさのレベルはさまざまです。
直射日光が当たらないだけでレースのカーテン越しには日光が当たるのか、室内に明るい蛍光灯が設置されているのか、あまり明るくない白熱球しかないのか、設置場所の明るさにより、育つ観葉植物は異なります。
一般的に、レースのカーテン越しに日光が当たる場所を“半日陰”あるいは“明るい日陰”、全く日光の当たらない場所を“日陰”と呼びます。
希望の設置場所の明るさをチェックして、耐陰性のある観葉植物を選びましょう。
日光はLEDや蛍光灯で代用できる
ちなみに、耐陰性のある観葉植物とは、日光をLEDや蛍光灯で代用しやすい植物でもあります。
植物に光が必要なのは、光合成によって栄養を作るためです。そして、光合成のためには植物が活用できる「光の波長」が求められます。
光の波長は日光がベストなのですが、蛍光灯やLEDにも一定の割合で含まれており、ある程度までは代用できます。この「ある程度」でも健康に育つのが、耐陰性のある植物です。
なお、最近では植物を育てるための蛍光灯やLEDも売られています。耐陰性のあまり高くない植物を日陰で育てたいときには、このような機材を活用するのもおすすめですよ。
日陰で観葉植物を育てるときの注意点
次に、日陰で観葉植物を楽しむ際の注意点も見ていきましょう。
根腐れを起こさないよう水をやりすぎない
最初に気をつけるべきは水のやりすぎです。日当たりの良い場所と比べて土が乾きにくいため、普段と同じペースで水やりをすると多すぎてしまいます。
観葉植物は、水をやりすぎてしまうとうまく呼吸ができなくなり、酸欠状態に陥ります。酸欠状態が長く続くと次第に全体の元気がなくなり、やがては、根腐れ(根っこが腐ってしまった状態)が発生してしまうのです。
根腐れが起きると、水や酸素を上手に吸えなくなり、最後には観葉植物自体が枯れてしまうこともあります。「きちんと水をあげていたのに枯れてしまった」というケースの多くはこの根腐れが原因です。
観葉植物の種類にもよりますが、基本的に水やりは土が乾いたタイミングで行うのがベストです。日向で育てるとき以上に、水やり頻度には気を遣ってあげましょう。
時々は日光に当ててあげる
耐陰性が高く日陰でよく育つ観葉植物であっても、時々は日光に当ててあげることをおすすめします。やはり植物は日光を好みますから、たまに浴びせてあげるだけでも病気の予防になるのです。
「少し元気がなくなってきたかな?」と感じる葉っぱや茎も、すぐに生き生きとした姿を取り戻してくれますよ。
ただし、観葉植物のなかには直射日光が苦手な種類も存在します。そのような種類に強い日差しを長時間当ててしまうと「葉焼け」が起こり、健康な細胞まで死んでしまいます。
葉焼けは根腐れ同様に、植物を枯らす原因となりうる危険な状態です。
最初はごく短時間だけ日光に当てて段々と慣らしていく、レースのカーテンなどを使って直接的に強すぎる日差しが当たらないようにする、など工夫して防ぎましょう。
日陰で育つおすすめの観葉植物10選!
それでは、日陰で育てるのにおすすめな観葉植物を10選ご紹介します。
あまり観葉植物の育成経験がない方でも育てやすい種類をチョイスしていますので、ぜひ目を通してみてくださいね。
パキラ
まずは、観葉植物の王様ともいえる人気を誇る“パキラ”です。
熱帯を原産地とする非常に頑強な植物で、多少お世話の方法を間違えた程度ではビクともしません。今から手探りで育て方を覚えていこうとする、初心者の方にピッタリですね。
もちろん耐陰性にも優れており、日陰であってもすくすくと育ちます。一応、日光を好む種類ではありますので、時々は日差しに当ててあげましょう。
また、パキラは「発財樹」という異名を持ち、金運を向上させる植物としても知られています。日陰に置いて、家中の金運を向上させてもらいましょう。
楽天市場
Yahoo!ショッピング
オリヅルラン
“オリヅルラン”は、スラっと細長く伸びた涼しげな葉っぱが印象的な観葉植物です。
耐陰性や耐寒性に優れているため、日陰での育成に向いています。こちらも初心者が育てやすい種類として知られていますよ。
繁殖するために地表に沿って伸ばす「匍匐茎(ほふくけい、別名:ランナー)」がまるで折り鶴のような形をしていることから、“オリヅルラン”と命名されました。鶴を思わせる美しい姿が素敵ですね。
直射日光を好まないため、日に当ててあげるときはレースのカーテンなどで緩和してあげましょう。
楽天市場
Yahoo!ショッピング
サンスベリア
リュウゼツラン科の一種である“サンスベリア”もまた、日陰への設置に適した観葉植物です。耐陰性が高いのはもちろんのこと、生命力が強く、過酷な環境であってもほとんど枯れることがありません。
「空気の清浄力」に優れているため、トイレや玄関に置く観葉植物としても人気を集めています。見た目の清涼感もあわさり、空気が淀みがちな場所であっても爽やかなスペースに整えてくれますよ。
葉っぱのキレイな緑色を保つためには、時々、日光に当ててあげることが大切です。たまには一緒に外で日向ぼっこを楽しむと良いですね。
楽天市場
Yahoo!ショッピング
ザミフォーリア
“ザミフォーリア”は、ツヤツヤとした肉厚な葉っぱが特徴的な観葉植物です。複数の葉っぱがウロコのように重なり育つ姿は圧巻で、観葉植物の愛好家から根強い人気を誇ります。
一定の耐陰性があり、間接的に日光が当たる「明るい日陰」での育成に適しています。水を多くあげると枯れやすいため、手入れの必要が少ないのも嬉しいポイントですね。
楽天市場
Yahoo!ショッピング
シンゴニウム
日陰に小型サイズの観葉植物を置きたい方におすすめなのが、“シンゴニウム”です。耐陰性に優れた小さな植物で、ちょっとした可愛らしい空間を演出するのに役立ちます。
比較的水を好む観葉植物なため、小まめにお世話をして観葉植物育成を楽しみたい方に向いています。週に一回写真に残すなど、毎日ちょっとずつ大きくなる姿を楽しみましょう。
楽天市場
Yahoo!ショッピング
アイビー
“アイビー”もまた、観葉植物のなかでも最高峰の人気を誇る植物です。耐陰性はもちろん、病気や温度変化にも強い植物で、初心者が最初に育てる種類としてよく選ばれています。
小さな星のような、可愛らしい葉っぱが魅力的です。花言葉には「永遠の愛」や「友情」があり、ちょっとした贈り物に選ばれることも多いですよ。
直射日光には強くないため、特に夏場は直接日差しに当てるのは避けましょう。
楽天市場
Yahoo!ショッピング
ポトス
するするとツル状に伸びていく茎がユニークな“ポトス”も、日陰での育成に適した種類です。喫茶店などによく飾ってあるため、見たことのある方も多いのではないでしょうか。
ポトスは一つひとつ葉の色や模様が大きく異なり、「自分のポトス」と愛着を持ちやすいのが特徴です。お手入れも簡単で、伸びてきた部分はササッとカットできますから、しっかりお世話をしているという実感を持ちやすいのも嬉しいですね。
楽天市場
Yahoo!ショッピング
テーブルヤシ
“テーブルヤシ”は、空気の清浄力と涼しげな見た目に定評のある観葉植物です。耐陰性が高く、また寒さにも強いため、多少過酷な環境であっても健康に育ちます。
どことなく南国を思わせる葉っぱは、インテリア効果も抜群です。暗い日陰に置いて、室内を明るく飾るのにふさわしいですね。
楽天市場
Yahoo!ショッピング
プミラ
とても小さな葉っぱが愛らしい“プミラ”は、横方向にグングンと成長していくことで知られています。
吊るして飾る「ハンギングプランツ」にすると、天然の緑色のボールに早変わりし、日陰を涼しげな爽快感ある空間に変えてくれますよ。
耐陰性だけでなく生命力も強く、こちらも多少の過酷な環境は物ともしません。視覚効果が高いにも関わらず育てるのは簡単で、初心者の方にぜひおすすめしたい植物です。
楽天市場
Yahoo!ショッピング
フェイクグリーン(人工観葉植物)
もし、本物の観葉植物を飾る決心がつかないのであれば、“フェイクグリーン”を飾るのも良いでしょう。
フェイクグリーンは人工的な観葉植物です。世話をせずとも枯れることがありませんし、場所も選ばないため日陰にも難なく設置できます。
光触媒の塗布により防臭効果が付いているものもあるなど、とても便利なアイテムです。
しかし、本物の観葉植物ではないため、伸びてきた葉っぱをカットしたり水をやって育つ姿を見守ったりといった、観葉植物育ての醍醐味は味わえません。
まずはお試しとしてフェイクグリーンを飾る方も、いつかは観葉植物を試してみてくださいね。
楽天市場
Yahoo!ショッピング
暗い日陰を観葉植物で彩ろう
耐陰性に優れた種類を選ぶことで、日陰であっても観葉植物を楽しめます。
水をやりすぎないよう注意する、元気がなくなってきたら短時間でも日光に当ててあげるなど、枯らさないためのポイントを押さえていれば、初心者でも育成は難しくありません。
家のなかの日陰で暗くなっている部分を、観葉植物で明るく彩ってみてはいかがでしょうか?このページを参考に、ぜひ検討してみてくださいね。