観葉植物を購入したときは鉢に入っていますが、そのまま飾っている方が多いのではないでしょうか?鉢の種類や色などにこだわると、おしゃれな印象になりますよ。今回は、観葉植物の鉢について、選び方やおすすめの鉢、飾り方などをご紹介します。
観葉植物の鉢を替える植え替えのタイミングはいつ?
購入したときの鉢をそのまま使っている理由には、植え替えのタイミングがわからないという方も多いでしょう。
購入してすぐに好みの鉢に替えるのもおすすめですが、いくつかのタイミングがあります。
底から根が出てきている
植え替えのタイミングでまず注目したいのが、鉢の底から根が出てきているかどうかです。観葉植物は成長していくと、根っこの数が増え、長くなっていきます。
根の量が増えすぎると、鉢の中で根を伸ばせない状態になるので、根だけでなく観葉植物そのものの成長にも影響を与えてしまいます。
一回り大きな鉢に植え替えると、根を張るスペースが増え、また生き生きと成長することが可能です。根に阻害されずに水が浸透し、葉や茎もしっかり育つようになりますよ。
土が固くなって水分を吸収しない
鉢に入っている土は、はじめはふんわりしていても、だんだんと固くなってくるのを知っていますか?柔軟性のない土には水が染み込みにくいので、観葉植物の成長にも影響します。
土の状態をチェックして、植え替えと合わせてふかふかの土に入れ替えてあげることが大切です。
植え替えの方法
さっそく植え替えをする前に、まず必要な道具を用意しましょう。最低限用意したいのが以下の道具です。
- 鉢
- ジョウロ
- 土入れ
- 鉢底ネット
- 鉢底石
必要な道具を揃えたら、以下のような手順で植え替えを進めていきましょう。
- 観葉植物の根元を持って古い鉢から取り出す
- 根の周りの土を1/3程度落とす
- 新しい鉢の底に鉢底ネットを敷き、鉢底石を鉢の1/5ほどの高さまで入れる
- 土入れで鉢に土を少し入れ、観葉植物を鉢に入れる
- 土を追加し観葉植物を植える
- 植え替えた後にジョウロで水やりをする
植え替えする際のポイント
新しい鉢に替えるときは、いきいきと育つように、土や作業するときの温度などに配慮が必要です。3つのポイントをおさえて植え替えをしましょう。
土を新しくする
植え替えをするときは、鉢だけ新しくするのではなく、土も新しいものを使用しましょう。土は使用するほどに本来の力を失っていくので、使用済みの土は最適な環境とは言えません。
園芸店やホームセンターなどで土を新調し、良い環境で育てられるようにしましょう。
植物に合った鉢を選ぶ
鉢を替えるときは、観葉植物の成長に合わせて、一回り大きなサイズにするのが基本です。成長するスペースができれば、根が窮屈にならず、また成長できるようになります。
根が広がりやすいように大きすぎる鉢にしてしまうと、水が染みわたりにくくなり、かえって栄養が行き届かなくなるので注意が必要です。
暖かい季節に作業するのがベター
植え替えは観葉植物の生育環境を新しくする作業ですが、少なからず観葉植物に負担がかかります。
負担を最小限にするためには、比較的暖かい5~9月に作業するのがベターです。寒さによって負担がかかる冬場は植え替えを控え、時期を待って作業しましょう。
観葉植物の鉢の選び方
観葉植物の鉢には、さまざまな種類があるので、どの鉢が良いか迷いどころです。観葉植物や飾る場所に合った鉢を選べば、よりおしゃれなインテリアのひとつになります。
素材・デザイン、サイズなど、選び方のポイントをチェックしていきましょう。
部屋のテイストに合った素材・デザインを選ぶ
観葉植物の鉢は、使用している素材によって風合いが異なり、それぞれ違う印象を空間に与えてくれますよ。4つの素材の鉢の特徴をご紹介します。
テラコッタ鉢
テラコッタ鉢は“素焼き鉢”とも呼ばれ、土を高温で焼いて作られています。土と土の間に細かい空間があるので、空気や水が通りやすいのが特徴です。
土ならではの風合いも印象的で、温かみのある雰囲気を部屋にプラスしてくれます。
プラスチック鉢
プラスチック鉢は、名前の通りプラスチックで作られていて、他の鉢の種類よりもリーズナブルな価格で購入できます。
加工のしやすさから形や色にバリエーションがあり、見た目にこだわって選ぶことも可能です。熱がこもりやすい性質があるので、温度管理には注意しましょう。
陶器鉢
陶器鉢は、陶土を焼き上げて作られています。テラコッタ鉢と同様に排水性や浸透力に優れていて、陶土の優しい手触りと質感が魅力的です。
テラコッタ鉢に比べて割れにくいという特徴があるので、大切に使えば長く使える鉢となっています。
その他にも鉢に使える容器がいっぱい!
ご紹介した3つの鉢の他にも、さまざまな鉢があります。
木製の鉢やブリキ缶を使った鉢、磁器、金属製、セメント製、天然素材製など、素材それぞれに特徴があり、観葉植物のインテリアとしての顔が変わりますよ。
デザインや特性をチェックして、気になる鉢を植え替えに使ってみましょう。
飾る場所に合わせたサイズを選ぶ
観葉植物を飾る場所は、リビングや玄関、ベランダなどがあります。住宅によってスペースの広さが変わるので、飾る場所に合わせたサイズの鉢を選びましょう。
ちょうどよいサイズを選ぶことで、空間を圧迫せずに、おしゃれに飾ることができます。
植物に合わせたサイズ・深さの鉢
飾る場所のサイズと合わせて、植物に合わせたサイズの鉢を選ぶことも忘れてはいけません。一回り大きめのサイズを目安に、最適な大きさ・深さの鉢を選ぶことが大切です。
観葉植物のおすすめ鉢4選
さまざまな観葉植物の鉢があるなかで、おすすめの鉢を5つピックアップしてみました。鉢選びで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【リッチェル】バラ鉢
- 素材:プラスチック
- サイズ:6号、8号、10号、12号
『リッチェル』の“バラ鉢”は、バラが育ちやすい鉢としてつくられている鉢です。
根が張りやすい深めの形状や風通しの良い大きな通気孔、害虫の侵入を防ぐ上げ底など機能性にも優れ、バラ以外の観葉植物も育てやすくなっています。
鉢の口には大きなへりが付いているので、持ち運びや移動も快適です。
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【amabro】アートストーン
- 素材:プラスチック
- サイズ:SS
『amabro』の“アートストーン”は、ストーンパウダーとプラスチックでつくられた鉢で、石のような質感が魅力的です。機能性も兼ね備え、適切に水を与えられる鉢の底部に貯水スペースを確保しています。
貯水スペースに貯まった水を植物自ら、必要な分吸い上げる設計です。水のやりすぎややり忘れを防げるので、手入れがしやすくなります。
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【KANEYOSHI】鉢 三河焼 KANEYOSHI
- 素材:陶器
- サイズ:5号、6号
こちらの鉢は、「安くて丈夫」という特徴を持つ三河焼の陶器鉢です。背の高い鉢のため、下に垂れるタイプの観葉植物もおしゃれに飾ることができます。
背の高い観葉植物にも使いやすいでしょう。皿付きタイプも用意されているので、植物の相性を見極めてぜひ使用してみてくださいね。
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【大和プラスチック】鉢・プランター クエンチローポット(プレート付)
- 素材:プラスチック
- サイズ:4号、5号、6号
『大和プラスチック』の“クエンチローポット”には、ホワイト、ブラック、オレンジなど7色のカラーバリエーションがあります。飾る場所の雰囲気に合わせて色を選ぶことができ、インテリアとのコーディネートを楽しめますよ。
四角形のフォルムがスタイリッシュで、一般的な丸形の鉢と違ったおしゃれなスタイルも魅力的です。
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観葉植物の鉢と合わせて鉢カバーもそろえてみよう
観葉植物を植える鉢にこだわる方法として、鉢カバーを使用する方法もあります。
植木鉢が一般的なので、「鉢カバーって何?」という方も多いはずです。鉢カバーとは何かを理解して、鉢カバーの使用も検討してみましょう。
鉢カバーとは
鉢カバーとは、名前の通り、鉢を覆うカバーのような器のことを言います。植木鉢をそのまま鉢カバーに入れることによって、購入したままの状態で植え替えをしなくても、鉢の印象を変えることができます。
鉢カバーを使うメリット
鉢カバーには、鉢とは異なるメリットがあります。鉢と鉢カバーで迷っているときは、メリットを比べて自分に合った方を選びましょう。
好きなタイミングで取り替えられる
植木鉢を替えるためには、新しい鉢や土を用意したり、作業をする時間や手間がかかったりします。また、頻繁に植え替えをするのは、観葉植物にも負担がかかるため避けましょう。
鉢カバーであれば、植え替えをしなくても好きなタイミングで取り替えることができます。模様替えに合わせて取り替えられて、部屋をおしゃれにコーディネートしやすいのがメリットです。
鉢からの土や水の汚れを防ぐ
植木鉢をそのまま飾る場合、受け皿を使用するものの、鉢の底からの土や水で飾っている場所が汚れる場合があります。
鉢カバーには、鉢の底に穴が開いていないので、鉢からの汚れをせき止めてくれます。できるだけきれいに観葉植物を飾りたいときにも便利です。
部屋の雰囲気に合わせやすい
鉢カバーは、鉢の底に穴を開ける必要がないなど、植木鉢よりもデザインの幅が広いのが特徴です。デザインが豊富なため、部屋の雰囲気やテイストに合わせた鉢カバーを選べるでしょう。
植木鉢で好みのデザインがないときは、デザインがおしゃれな鉢カバーを探してみてくださいね。
鉢カバーを使うときの注意点
鉢カバーには、メリットがある反面、鉢をそのまま入れる性質上、使用するときに注意点があります。植物に与える影響もあるので、あらかじめ注意点をおさえて使用しましょう。
水がたまらないように手入れが必要
鉢カバーは、底に穴がないので、そのまま水やりすると鉢カバー内に水が溜まります。水が溜まったままだと根腐れしやすくなるため、水やり時の手入れが必要です。
水やりの後は、鉢カバーに溜まった水を捨てるようにしましょう。鉢カバーから出して水やりをするのも手入れのポイントです。
重くなって移動が難しくなる
植木鉢をそのまま鉢カバーに入れるので、植木鉢と鉢カバー両方の重さが負担になるかもしれませんす。鉢と鉢カバーの素材によっては重たくなり、移動に手間と労力がかかりやすいです。
飾る場所を気分で変えたい方は、できるだけ軽い鉢カバーを選ぶなど、移動しやすいように工夫しましょう。
観葉植物の鉢をおしゃれに飾るアイデア
鉢や鉢カバーにこだわるだけでもおしゃれさをアップできます。もっとおしゃれなインテリアにするなら、飾り方にもこだわってみましょう。
3つの飾り方アイデアをご紹介するので、ぜひ取り入れてみましょう。
ハンギングでデッドスペースを生かす
棚やテーブルなどに観葉植物を置くだけでなく、部屋の上部分を有効に活用してみましょう。
天井から吊るすハンギングという飾り方は、使いにくいデッドスペースを活用できます。部屋全体に緑が映えるので、より観葉植物を生かしたおしゃれな空間になりますよ。
インテリアの上に置く
観葉植物とインテリアは相性が良く、相乗効果でよりおしゃれな印象になります。ウォールシェルフと合わせたり、ブリキ缶を使ってみたりして、ナチュラルインテリアに仕上げてみましょう。
専用スペースにまとめて飾る
観葉植物はひとつだけでも空間を明るくしてくれますが、広い空間にポツンと置くと少し物足りなく感じることもあるでしょう。
そのようなときは、観葉植物の専用スペースをつくって、複数の観葉植物をまとめて飾るのがおすすめです。統一感が出て、たくさんの観葉植物が部屋のアクセントになってくれますよ。
観葉植物の鉢にこだわっておしゃれにディスプレイしよう
観葉植物の印象は、鉢によっておしゃれに変身させることができます。素材や部屋のテイストに合ったデザインなどにこだわれば、よりおしゃれなインテリアグリーンになりますよ。
鉢を選ぶ際は、デザインだけでなく、植物に合わせて一回り大きなサイズにすることが大切です。
また、鉢カバーにもこだわってみましょう。鉢よりもデザインの幅が広く、部屋の雰囲気に合わせて自由に取り替えられます。
おすすめの鉢や飾り方も参考にして、観葉植物をおしゃれにディスプレイしてみましょう。