【初心者】スイレン(睡蓮)の育て方!失敗しないポイントや植え替え方法も解説

睡蓮

水の上に浮かぶように咲く「スイレン(睡蓮)」の花は、見る人の心を引きつける神秘的な美しさを持つ植物です。一見育てるのが難しそうに思えるスイレン(睡蓮)ですが、実際のところはどうなのでしょうか。この記事では、初心者でも失敗しないスイレン(睡蓮)の基本的な育て方や、トラブルの解消法、植え替え方法など一挙にご紹介します。

目次

スイレン(睡蓮)の花は初心者が家庭で意外と簡単に育てられる

睡蓮2

「スイレン(睡蓮)」は、公園や沼地で見かけることが多く、自宅では育てられないと思う人も多いようですが、スイレン(睡蓮)は育て方のポイントを押さえておけば失敗なく元気に育てられます

スイレン(睡蓮)の好む環境や飼育のコツを具体的にお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。

スイレン(睡蓮)の育て方!必要な生育環境と枯らさないコツ

睡蓮3

スイレン(睡蓮)は、熱帯、亜熱帯、温帯の地域に分布するスイレン科スイレン属の多年草で、世界中に40種類ほどが分布しています。

名前に「睡」とつくのは、夜になると花が閉じ、朝になると再び花開くことにちなんで名付けられました。

まずは、スイレン(睡蓮)を元気に育てるための生育環境や基本的な育て方、枯らさないコツをご紹介します。

スイレン(睡蓮)は睡蓮鉢などの大きな鉢か、池に沈めて栽培する

スイレン(睡蓮)は、水に浮かんで育つ水性植物です。そのため、自宅で育てるにはスイレンを植え付けする内鉢と、水を溜める鉢や水槽などを用意する必要があります

庭に池があれば、スイレン(睡蓮)を植え付けることもできますが、冬場に池が凍ってしまうような寒さの厳しい地域の場合は、鉢植えの方が無難でしょう。

スイレン(睡蓮)は日当たりの良い場所で

スイレン(睡蓮)は、明るい場所を好む植物です。遮るもののない、根元までしっかり日が届く直射日光の当たる場所で管理しましょう

また、暖かい場所で育てる方が開花期間が長くなり、長く美しい花を楽しめます。

スイレン(睡蓮)は寒い季節は室内へ

スイレン(睡蓮)は、基本的に暑さには強いですが、寒さには弱いです。

耐寒性のあるスイレン(睡蓮)であれば、水面が凍りつく程度の寒さであれば、そのまま越冬できます。

しかし、熱帯性スイレン(睡蓮)は寒さに弱いため、冬の間も水温を10~15度の温かい状態に保つようにしましょう。水温が下がりすぎてしまうと、休眠期から目覚められず、翌年花を咲かせないことがあります。

スイレン(睡蓮)を植えた鉢を室内に入れ、ヒーターなどを使いながら水温を温かい状態に保ってください。もしくは、熱の逃げにくい発泡スチロールなどで鉢を覆って、水温が下がらないように管理してもOKです。

スイレン(睡蓮)の土は粘土質なものを

スイレン(睡蓮)は、田んぼの土のような粘土質な土を好みます。市販されている荒木田土か水生植物の培養土を使用しましょう。

荒木田土が手に入らない場合は、赤玉土(小粒)や黒土を潰し水で練ったものを使ってもOKです。

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スイレン(睡蓮)の鉢の水が減ってきたら足す

スイレン(睡蓮)は、内鉢に水を入れて育てるため、水やりは必要ありません。

ただし、水やりの代わりに鉢の中の水位に注意する必要があります。水位が低くなってきたら、水を足すようにしてください。特に開花時や夏場は水が減りやすいので、注意が必要です。

スイレン(睡蓮)は定期的に水を入れ替える

水が濁っていたらキレイな水に入れ替えましょう。水替えをするときは、入れ替え用の水をバケツなどに汲み、1日置いてから使うのがおすすめです。こうすることで、水温差がなくなりスイレン(睡蓮)への負担が減らせます。

スイレン(睡蓮)の鉢でメダカや金魚を育てるとボウフラ対策に

夏は、鉢の中に蚊の幼虫ボウフラが発生することがありますので、定期的に水の中を確認しましょう。鉢の中でメダカや金魚を育てると、ボウフラの発生を抑えられます

こんなときどうする?スイレン(睡蓮)を育てる際に生じやすいトラブル

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ここでは、スイレン(睡蓮)を育てている時に生じやすいトラブルと、その対策をお伝えします。

スイレン(睡蓮)の鉢に虫が湧いてしまった

スイレン(睡蓮)がかかりやすい病気は特にありませんが、害虫の被害に遭うことがあります。発生しやすい害虫は以下の通りです。対処法も併せてご紹介します。

【アブラムシ】

アブラムシは小さいので、気がつかないことも多いですが、新芽や葉の裏に寄生して養分を吸い取ってしまいます。

繁殖力が旺盛なので、大量発生してしまうと大きな被害に遭ってしまうため注意が必要です。

アブラムシを発見したらそのまま放置せず、ピンセットなどで取り除くか殺虫剤を使って駆除しましょう

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【ヨウトムシ】

ヨウトムシは、ヨウトガの幼虫です。昼間は土の中に隠れていますが、夜になると出てきて活動します。

スイレン(睡蓮)の葉や茎を集団で食べてしまうため、気がついたら葉がなくなり丸坊主になってしまうこともあるでしょう。

葉の裏に大量に卵を産みつけるので、見つけたら孵化しないうちに葉ごと取り除き処分します。幼虫を発見したら、すぐに補殺してください。

【ボウフラ】

先ほどもお伝えしましたが、スイレン(睡蓮)を育てていると水にボウフラが発生することがあります。

ボウフラはスイレン(睡蓮)に直接害は与えないですが、水の中にボウフラがいると不快なものですし、衛生面も気になります。また、ボウフラから成長した蚊は人間の血を吸う害虫なので、増えてしまうと困りますよね。

ボウフラが発生しないよう、こまめに水替えをしたり、メダカや金魚を育てるなど対策をしましょう

ただし、スイレン(睡蓮)と一緒にメダカや金魚を飼っている場合は、薬剤の影響で死んでしまうことがあるため、「魚毒性」の表記のない薬剤を使用してください。

スイレン(睡蓮)が病気になってしまった

スイレン(睡蓮)は、カビにより疫病にかかることがあります。症状としては、花びらや柔らかい部分に水が染みたような灰色のカビに覆われてしまいます。

症状が進行すると、カビにスイレン(睡蓮)が覆われてしまい、葉が腐って枯れてしまうこともありますので、早めの対処が必要です

対処方法は、まずカビの発生した部分を取り除いてください。放置していると、病気が蔓延する恐れがあるので、カビが生えて腐った部分はすぐに切り離します。

梅雨の時期など、ジメジメしやすい時期に発生するので注意が必要です。「ダコニール」などの薬剤を定期的に散布するのも良いでしょう。

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スイレン(睡蓮)の植え替え方法

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スイレン(睡蓮)の植え替え方法は、以下の通りです。

スイレン(睡蓮)は1~2年ほどで植え替える

スイレン(睡蓮)は、できるだけ1年毎に植え替えをすることをおすすめします。難しければ、少なくとも2年置きには植え替えを行ってください。

植え替えに適した時期は耐寒性が3~4月、熱帯性は5~7月です。植え替えをするときは、必ず新しい用土を使用します。

内鉢の中に、荒木田土か水生植物の培養土など粘土質な用土を、3/1程度入れます。用土には、予め骨粉など緩効性肥料を混ぜ込んでおきましょう。

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そして、スイレン(睡蓮)の苗の芽の先が土から出るように浅く植えて、水を張った睡蓮鉢にそっと沈めます。

このとき、苗だけが浮いてしまわないように筒をしっかり固めましょう。水中の芽の位置から水面までの深さは15cm程度になるように調節してください。

植え替えが終わったら、鉢を日当たりの良い場所に移して管理しましょう。

スイレン(睡蓮)は株分けかムカゴで数を増やせる

スイレン(睡蓮)は、株分けかムカゴで増やせます。株分け・ムカゴのそれぞれの方法をご紹介します。

株分け

株分けを行うのに最適なタイミングは、植え替えと同様の耐寒性が3~4月、熱帯性は5~7月です。1株に1芽がつくように、伸びた根をナイフなどで切り分けます

このとき、塊根から出ている根は切り取ってください。切り分けた株は、乾燥しないようにすぐ植え付つけましょう。ひとつの鉢につき、1株ずつ植え付けします。

ムカゴ

ムカゴ種のスイレン(睡蓮)であれば、ムカゴで増やせます。ムカゴとは葉の中心部分に出てくる芽の一種です

ムカゴが出てきた元気な葉を切り、裏返して水に浸けましょう。こうしていると、やがて発根しますので、芽と根が成長したら葉の部分は取り除いて植え付けをします。

美しいスイレン(睡蓮)を家庭で上手に育てよう!

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スイレン(睡蓮)は、育てる難易度が高く感じられがちですが、適切な環境で育て手入れをすれば初心者でも育てられます。

根っこまで日が当たるような直射日光の当たる場所に置き、時折水を足したり入れ替えたりしながら管理しましょう。

植え替えは年に1度程度必要で、株分けや品種によってはムカゴでも増やせます。スイレン(睡蓮)の手入れの仕方を押さえて元気に育ててあげましょう。

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biotonique 編集部です。観葉植物で多くの方の暮らしが豊かになれるような情報を提供していけたらと思います。

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