レモンのような爽やかな香りが人気の「レモングラス」ですが、実は自宅でも育てられると知っていますか? レモングラスはとても頑丈で、いくつかのポイントさえ理解しておけば植木鉢でもスクスクと育ちます。この記事では、レモングラスの育て方や枯らさないコツをご紹介します。
人気のハーブ「レモングラス」は植木鉢で簡単に育てられる!
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「レモングラスの名前は聞いたことがあるけれど、実物を見たことがない」という方も多いのではないでしょうか?
レモングラスはイネ科オガルカヤ属に分類される、緑色の細長いハーブです。主に熱帯地方を原産地としており、高温多湿な環境にも負けない生命力の強い植物として知られています。
専門的なハーブのイメージも強いレモングラスですが、実は自宅の植木鉢でも簡単に育てられます。頑丈なため枯れにくく、特別なお世話も必要ないので、初心者の方にもおすすめです。
青々とした葉っぱと良い香りの両方を楽しめることから、最近では、鑑賞効果の高い観葉植物のように育てる方も増えています。
まずは、レモングラスの魅力から見ていきましょう。
料理の香り付けやハーブティーとして大活躍
レモングラスの魅力は、なんといってもその香りにあります。「レモングラス」の名前通り、葉っぱに触るとレモンを思わせる爽やかで甘い香りが広がるのが特徴です。
香りの良さからファンも多く、近年は食品としてデパートで売られているのも、よく見かけるようになりました。タイ料理の香りづけに使ったり、カレーのスパイスの一つとして入れたり、ハーブティーにしたりと色々な楽しみ方をされています。
特にファンが多いのが、レモングラスを大胆に使ったハーブティーです。紅茶にすると香りを一層楽しみやすく、格別な美味しさを味わえます。
意外なところでは、クッキーに入れるなどお菓子作りにも活用されています。工夫次第で、さまざまな楽しみ方ができるハーブです。
レモングラスの花言葉は「爽快」や「凛々しさ」
レモングラスの魅力として、「爽快」や「凛々しさ」といった爽やかな花言葉も挙げられます。香りと見た目もあわさり、夏場に飾りたい涼しげなインテリアとしても愛されています。
室内で大きめのレモングラスを育てれば、部屋の印象をガラッと一変させることも可能です。
「なにか気分転換に観葉植物を育ててみたいな」「レモングラスを自宅でたくさん増やして、あれこれ料理に使ってみたい!」と考えている方は、この記事でぜひレモングラスの育て方をチェックしてみてくださいね。
レモングラスの育て方!必要な生育環境と枯らさないコツ
それでは、レモングラスの育て方を見ていきましょう。レモングラスは枯れにくいハーブで、コツさえ押さえておけば驚くほど元気に育ちますよ。
日当たりが良く風通しも良い場所に置く
特に大切となるのが、「日当たりの良い場所」に置いてあげることです。レモングラスは日光を好む植物で、たくさん日差しを浴びせてあげると元気に育ちます。
本来は地植え(地面に直接植え付けること)でも育つ植物なので、ベランダや室内で育てる場合は、日当たりの良さを意識する必要があります。
なるべく窓際に設置するなど、工夫しましょう。
また、レモングラスは葉っぱが密集して生い茂る性質を持つため、とても蒸れやすい植物です。
熱帯地方原産で、それほど湿気に弱いわけではないのですが、なるべく風通しの良い場所に置きましょう。
水やりは頻度を少なめに、量はたっぷりと
水やりもレモングラスを健康に育てるために大切なポイントです。レモングラスは、地植えなら普段は水やりなしでも元気に育つほど、水分を必要としない植物です。
鉢植えの場合、水を与えすぎると「根腐れ(根っこが酸欠で腐ってしまう現象)」のリスクが高まります。
毎日など決められたタイミングで水を与えるのではなく、土の表面が乾いたのを確認した段階で水やりを行いましょう。
とはいえ、レモングラスも植物ですから、あまり極端に水が少なすぎても元気を失ってしまいます。
少しややこしいのですが「水やりの頻度は少なめに、量自体は鉢の底から水があふれ出てくるほどたっぷりと」と覚えておいてくださいね。
ベランダで育てるなら冬は室内へ
もしベランダでレモングラスを育てるのであれば、冬場は室内に入れてあげましょう。
レモングラスはとても寒さに弱く、5度以下になると急激に元気を失ってしまいます。
地植えの場合、冬越しが大変なことから「一年草(一年で枯れてまた種から育つ植物)」として割り切って育っている方も多いほどです。
鉢植えであれば、室内にさえ忘れずに入れてあげれば問題なく冬越しもできます。以下のポイントにだけ、気をつけてあげてくださいね。
- エアコンの風を直接当てない
- できるだけ日光の当たる場所に置く
- 窓に近づけすぎない(気温が5度を下回る可能性がある)
土は水はけの良い土を
土に関してはほとんど心配する必要がなく、ホームセンターや園芸店で売られている水はけの良い土を選べば大丈夫です。「ハーブ用」として売られている土を選ぶのも良いでしょう。
「庭に植えたレモングラスが、特に気を使ってお世話せずとも雑草に負けずに育っている」なんて話も、よく耳にします。気楽な気持ちで選んでくださいね。
虫や病気は心配せずとも大丈夫
レモングラスは害虫や病気に対しては非常に強く、基本的に何も心配せずとも大丈夫です。
「日当たりと風通し」「水やり」「寒さ」の3点に気をつけて、挑戦してみてくださいね。
レモングラスの収穫は使いたいときに切り取るだけ!
レモングラスが大きく育ってきたら、いよいよ収穫の時期です。収穫に難しい手順は必要なく、使いたいときに使いたい量を株元から切り取ります。
品種によっては葉っぱが鋭く、指を切ってしまうこともありますので、ハサミで切り取るか軍手をしてちぎるのがおすすめです。
フレッシュとドライで2種類の香りが楽しめる
切り取ったレモングラスは、「フレッシュ」と「ドライ」の2種類の状態で楽しめます。
フレッシュは切り取った直後のみずみずしい状態です。香りも強く、また葉っぱの色も青々しいため爽やかな印象を強く感じます。目でも鼻でも楽しみたいときにぴったりです。
ドライは収穫したレモングラスを置いておき、乾燥させた状態です。フレッシュよりも風味が穏やかで、優しい印象を受けます。
必ずしもフレッシュの方が新鮮だから良い、というわけではなく、好みの分かれる部分です。ハーブティーにして飲み比べするなど、ぜひどちらも試してみてくださいね。
レモングラスは1年に一度植え替えが必要なハーブ
最後に、将来的な作業として覚えておきたい植え替えをご紹介します。レモングラスは鉢植えで育てる場合、1年に一度植え替えが必要な植物です。
そのまま放置していると根っこが育つスペースがなくなり、レモングラスも元気を失ってしまいます。手順は簡単ですので、忘れずにチェックしておきましょう。
植え替え時期は4~9月がおすすめ
レモングラスの植え替えは、生育の活発な4~9月ごろに行います。時期を間違えるとダメージを受けてしまいやすくなりますので、注意してくださいね。
植え替えは簡単で、現在よりも一回り大きめな鉢を用意して8割ほど土を入れ、現在の鉢から優しく取り出したレモングラスを移動させ、残りの2割の土を入れて根っこを隠すのみです。
収穫同様に、レモングラスを触る際には手を切らないように軍手をつけるなど工夫してくださいね。また、最後の土を入れた後には水を与えて、レモングラスをしっかりと鉢のなかで固定しましょう。
「株分け」で数を増やせる
もしレモングラスの数を増やしたいのであれば、株分けを行いましょう。手順は簡単で、以下の通りです。
- 元気そうな葉っぱ(茎)を一本選び、根っこごとほぐして本体から取り分ける
- 取り分けた葉っぱの根っこ部分を新しい土(鉢)のなかに入れる
- あとは水をたくさん与えながらお世話していけばOK!
4月ごろなど春に行うと、レモングラスの生育が活発で成功しやすいです。植え替えのついでに行うのも良いですね。
手軽にレモングラスを育てて食卓を彩ろう
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なんとなくレアなイメージのあるレモングラスですが、実際には自宅の植木鉢で簡単に育てられます。
生命力が強く害虫や病気をほとんど気にしなくて良いなど、初心者でも安心して楽しめますよ。
ハーブティーにしたり、料理に加えたりとレモングラスの活躍方法はさまざまです。見て楽しい、料理に使っても楽しい植物として、ぜひレモングラスを育ててみてくださいね。
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