レモンのような爽やかな香りが魅力のレモンバーベナは、ハーブティーのほか肉や魚料理の香りづけとしても使える人気のハーブです。丈夫なハーブなので、初心者でも簡単に育てることができますよ。この記事では、レモンバーベナの上手な育て方と、収穫のコツや増やし方をご紹介します。
レモンバーベナは爽やかな香りが魅力的なハーブ
レモンバーベナは、中南米原産でクマツヅラ科の触ると爽やかに香る落葉低木のハーブです。別名「香水木」とも呼ばれていて、ハーブティーやアロマによく使われています。
清涼感のあるライトグリーンの葉がガーデンを彩り、8月から9月にかけては小さな白い花も見られる人気の庭木です。
レモンに似た香りはクセがなく、丈夫で育てやすいので、ガーデニング初心者の方にもおすすめのハーブです。
レモンバーベナの花言葉と効能
レモンバーベナの花言葉は、「忍耐」「魅力」「寛大」「広い心」です。またバーベナの花言葉には、「魔力」という意味もあります。昔から宗教儀式に使われていて、薬用や飲用として重宝されていた背景がうかがいしれます。
レモンのような爽やかな香りは、不安や緊張を和らげリラックス効果をもたらします。さらに、鎮静や解熱、消化促進効果も期待されているので、風邪や花粉症などの症状があるときにレモンバーベナで作ったハーブティーやアロマを使うと良いでしょう。
レモンバーベナの上手な育て方
初心者でも育てやすいレモンバーベナですが、必要な生育環境を確認し、適切な管理をして上手に育てましょう。
必要な生育環境
レモンバーベナは、日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。寒さに弱いため、寒冷地で育てている場合は、寒くなったら室内で管理します。
乾燥を好むため、水はけの良い用土を使います。市販の草花用やハーブ用の培養土を使うと良いでしょう。自身でブレンドする場合は、赤玉土7に対して腐葉土3の割合で混ぜます。
地植えにする場合は、植え付けの1週間前に苦土石灰を混ぜて酸度の調節をしましょう。川砂を混ぜると水はけが良くなります。
鉢植えか地植えか?
レモンバーベナは鉢植えでも地植えでも育てることができます。ただし、寒冷地では戸外での冬越しが難しいため、鉢植えで育てる方がおすすめです。
また、地植えにする場合は鉢植えで数年育てて株が大きくなってから植え付けましょう。その方がしっかりと根付くため、冬越しに耐えられるようになります。
水やりのコツ
鉢植えのレモンバーベナは、表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。乾燥を好むため水のやり過ぎに注意しましょう。ただし、極端な乾燥は葉が茶色くなる原因となるので、様子を見て水やりをすることがポイントです。
地植えの場合は、水やりの必要はありません。
肥料の与え方
レモンバーベナは植え付けの際に、元肥として緩効性の固形肥料を混ぜ込みます。生育期である5〜9月に追肥として液体肥料を月1回のペースで与えましょう。
夏越し&冬越し
レモンバーベナは暑さに強いため、特別な夏越しの必要はありません。冬越しは、5℃以上であれば戸外でも越冬できますが、東京以北の寒冷地では室内に取り込みましょう。
地植えのレモンバーベナは、バークチップや落ち葉などで株元を覆って保温するようにします。
冬には葉が落ちて枯れ木のようになりますが、春になると新芽が出てきます。他のハーブと比べると芽吹く時期が遅いので心配になりますが、ゴールデンウィーク頃には新芽がどんどん出てくるでしょう。
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レモンバーベナが注意すべき病害虫
レモンバーベナは丈夫なので病気の心配はほとんどありません。注意すべき害虫は、アブラムシとハダニです。風通しの悪さが害虫発生の原因となるので、剪定を兼ねた収穫をこまめに行い予防しましょう。
万が一害虫を見つけたらすぐに駆除しましょう。場合によっては、食用にしても大丈夫な薬剤を散布します。
レモンバーベナの植え替え
レモンバーベナは生育が旺盛なので、鉢植えの場合は1〜2年に1度植え替えをしましょう。植え替えに適した時期は4〜6月です。大きく育った株は、このタイミングに合わせて株分けも行うと良いでしょう。
レモンバーベナの増やし方
レモンバーベナは挿し木と株分けで増やすことができます。それぞれの手順をご紹介します。
挿し木の方法
挿し木は、5〜9月の真夏を避けた時期に行います。発根しやすいレモンバーベナは、比較的簡単に挿木で増やすことができますよ。
- 茎を2節分斜めに切り取る
- 先端の葉を2、3枚残し、他の葉は取り除く
- 切り口を1時間以上水につけておく
- 用土を入れた育苗ポットや鉢に挿す
- 日当たりの良い場場所で管理し、十分に根付いたら植え替える
株分けの方法
大きくなった株の根を分けて、新しい株を作る方法です。株分けする際は根を傷めないよう注意しながら余分な土を落とし、清潔なハサミで切り分けましょう。
- 鉢からレモンバーベナを取り出す
- 丁寧に土を落とし、清潔なハサミを使って根を分ける
- それぞれの株を鉢に植える
- 根付くまで乾燥しないよう水やりをしながら日当たりの良い場所で管理する
レモンバーベナの収穫のコツ
レモンバーベナの収穫に適した時期は5〜7月頃です。生育期に入るため、枝がどんどん出てきます。そのままにしておくと葉のサイズが小さくなり、枝が上に伸びて細く長く育ってしまいます。
若いうちにどんどん収穫することで、枝が左右に広がり葉が十分大きくなってたくさん収穫することができます。風通しを良くするための剪定も兼ねて、葉や枝が混み合っているところから収穫すると良いでしょう。
収穫は、枝の先から2節くらいのところを切ります。切り取ったところから新しい枝が伸びてくるので、こまめに収穫することが収穫量を増やすコツです。
レモンバーベナの活用例
収穫したレモンバーベナはハーブティーのほか、料理やお菓子の香りづけに使うことができます。不綿布の袋に葉を入れてお風呂に浮かべても良いでしょう。
フレッシュなものとドライにしたもでは風味や香りが異なるので、ぜひ両方試してみましょう。
シーズンが終わる頃にまとめて収穫したら、乾燥させて保存しておけば一年中香りを楽しむことができます。ドライにした葉をガラス瓶や布袋に入れてポプリとして使用しても良いですね。
- 収穫したレモンバーベナの葉をサッと洗う
- 急須に葉をひとつまみ入れ熱湯を注ぐ
- 数分蒸らしてからカップに注ぐ
レモンバーベナだけのハーブティーが飲みづらいようなら、紅茶とブレンドすると飲みやすくなりますよ。
レモンバーベナを上手に育ててハーブのある暮らしを楽しもう!
レモンのような爽やかな香りが魅力的なレモンバーベナは、その香りだけではなくライトグリーンの葉色や花も楽しめる人気のハーブです。
自宅でレモンバーベナを育てると、使いたいときに摘み取ってすぐに使用できますよ。収穫した葉はハーブティーにしたりポプリにしたりして香りを楽しみましょう。
レモンバーベナを上手に育てて、ハーブのある暮らしをしてみませんか?きっと、心も体も癒されるでしょう。
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