クリスマスローズ(花)の育て方!初心者でも失敗しないコツや植え替え・株分け方法も

クリスマスローズ

クリスマスローズは、開花する花が少なくなる冬に花期を迎えます。ガーデニング初心者でも扱いやすい丈夫な花ですが、育てるときに注意が必要な点もあります。この記事では、クリスマスローズの基本的な育て方と、注意するポイントをご紹介します。ぜひ参考にしていただき、キレイなクリスマスローズを咲かせてください。

目次

クリスマスローズとは

クリスマスローズ

クリスマスローズは、冬に咲く花で花期は主に2月〜3月ごろです。多年草なので、一度植えると数年は楽しむことができる花です。

クリスマスローズは、その咲く姿から日本では「冬の貴婦人」と呼ばれるほど、しっとりとした上品な雰囲気を持っています。現在品種改良が進み種類が増えたことで花色の数も増え、八重咲きの品種などもあるので、好みのクリスマスローズを探す楽しみもあります。

クリスマスローズは種で増やすことが多く、種で増やした場合は1株ごとにさまざまな花を咲かせるので、どんな花を咲かせるのか待つ楽しみもあります。

クリスマスローズの特徴

クリスマスローズの特徴として、花を咲かせたときの姿が挙げられます。

上や正面を向いて花を咲かせるのではなく、少しうつむき加減で咲かせます。

また、バリエーションも豊富で、一般的な花色の白や赤、黄色はもちろん、ワインレッドのような黒寄りの赤や薄い緑、グレーのように見える花色などさまざまあります。

クリスマスローズの花言葉

クリスマスローズには、「不安を和らげて」「いたわり」「慰め」「追憶」「わたしを忘れないで」「安心させて」などの花言葉があります。

少し暗い感じの花言葉が多いですが、それもクリスマスローズのしっとりとした落ち着いた雰囲気によく合っています。

クリスマスローズの育て方

クリスマスローズ

クリスマスローズは、ガーデニング初心者でも育てやすい丈夫な植物ですが、育てるときに押さえておきたいポイントや注意することがいくつかあります。

ここでは、それぞれについて詳しくご紹介するので、クリスマスローズを育てるときの参考にしてみてください。

地植えの場合

クリスマスローズは冬に咲く植物なので、暑い時期があまり得意ではありません。庭に直接植えるときは、夏の日差しを遮ることができ、水はけが良い場所を選びましょう。

植える場所は落葉樹の下がベストですが、落葉樹の下に植えることができない場合は、朝日の当たる生け垣や家の壁のそばが程よく日も当たり、影もできるのでおすすめです。

植え付け時期は秋頃がおすすめです。秋頃を逃してしまった場合は、雪の心配をせずに済む3月ごろが良いでしょう。

植え付けを行う際は、クリスマスローズをポットから抜いたときに少し根をほぐすことをおすすめします。ほぐさずに植え付けてしまうと、根が伸びず成長が悪くなる可能性があります。また、植え付ける土は腐葉土を混ぜると、クリスマスローズが好む土になります。

地面に直接植えたクリスマスローズは根詰まりを起こすことはないので、3年ほどはそのまま植え替えしなくても、元気に育ちます。

クリスマスローズの水やりの頻度は、植え付けてすぐから2週間程度は1週間に1回〜2回程度水を与えます。

植え付けてから2週間を過ぎると、根が活着するので基本的に水やりは必要なくなります。

ただし、半月以上雨が降らず土が乾ききっている場合は水やりをしてあげてください。

鉢植えの場合

鉢植えの場合も、夏の日差しは避け、冬は日あたりの良い場所に置くと良いでしょう。鉢植えの場合の水やりは、季節によって頻度が変わります。

秋〜春にかけては、土が乾燥してから水やりを行います。

冬の寒い時期は午後に水やりをすると、土の中に残った水が夜中に冷えて霜柱になることがあります。霜柱ができると株を痛めてしまうので、寒い時期は午前中に水やりを行うようにしましょう。

春〜夏の暖かい時期は、クリスマスローズは休眠期に入ります。休眠期の間は土が乾いてから5日後くらいに水やりをする程度で良いでしょう。ただし、水の量は鉢底からあふれるくらい与えてください。

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肥料の与え方

クリスマスローズは、丈夫な植物なのであまり肥料を必要としませんが、庭植えのクリスマスローズに肥料を与える場合は、10月頃に粒上の肥料を与えると良いです。

鉢植えの場合は、秋から冬の間は2ヶ月に1回程度置き肥などの緩効性肥料を与えるのがおすすめです。

クリスマスローズを育てるときの注意点

クリスマスローズ

クリスマスローズを育てるときは、夏の暑さや虫・病気について注意が必要です。ただし、対策はどれも簡単でポイントを押さえておけば難しくはありません。

どのように対策すれば良いのかご紹介します。

夏の暑さは苦手

クリスマスローズは、冬に咲くという特性から夏の暑さが苦手です。

庭に直接植えたクリスマスローズに、夏の直射日光が当たる場合は遮光ネットなどで日差しを遮ります。

気温の高い時間帯に水やりを行うと、水が煮えて株が傷むので、涼しくなる夕方頃に行いましょう。打ち水をして周囲の温度を下げてあげるのもおすすめです。

鉢植えの場合は、屋外の涼しい場所に移動させてあげます。

鉢植えに関しても、気温の高い時間帯の水やりは避けて、早朝や夕方のできる限り涼しい時間帯に行いましょう。

注意が必要な虫や病気について

クリスマスローズの注意が必要な病気は、灰色かび病やべと病などがありますが、どちらもカビが原因の病気です。

とにかくカビを発生させないようにすることが大切で、春や秋はカビが発生しやすい時期なので最も注意が必要です。

カビを発生させないようにするには、使い終わった置き肥のカスをキレイに処理をしたり、古葉取りを行ったりして株元を清潔に保つと良いでしょう。

クリスマスローズに発生しやすい虫は、ヨトウムシやエカキムシ、ハマキムシ、ダニなどです。

どれも専用の薬剤を使用することで対処することが可能です。

また、虫を発生させないようにするためには風通しを良くしておくことが大切です。

クリスマスローズの植え替え・株分けの方法

クリスマスローズ

クリスマスローズは、鉢植えの場合は植え替えが必要です。また、大きく育ったクリスマスローズは、株分けをして増やすこともできます。

ここからは、植え替えの方法と株分けの方法をご紹介します。

植え替え方法

クリスマスローズを鉢植えにした場合、2〜3年に一度植え替えを行いましょう。

植え替える鉢は、今まで入っていた鉢より6cmほど大きく、深めの鉢がおすすめです。

はじめから大きすぎる鉢に植えてしまうと、土の量が適切でなくなり根が伸びにくくなるので、ある程度株にあった大きさの鉢を選ぶようにしましょう。

植え替えを行う際は、軽く根をほぐしてから新しい鉢に入れます。

このとき、黒い根は折れたり切れたりしても問題はありませんが、白い根はこれから成長していく根なので、扱いに注意が必要です。

株分け方法

株分けは、植え替えと同時に行いましょう。

株分けをしたほうが良い目安は、成長が悪くなったり花がつきにくくなったりした場合です。

株分けを行う時期は秋がおすすめ。土が凍る可能性もある寒い時期に株分けを行うと、株を痛めてしまうこともあるので避けた方が良いです。

できる限り自然に分かれそうなところを見つけて、マイナスドライバーなどを使いながら株を分けます。分け方が小さすぎると、株の回復に時間がかかりすぎるので、3つくらいを目安に分けることをおすすめします。

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クリスマスローズで冬のガーデニングを華やかに

クリスマスローズ

クリスマスローズは同じ場所に植えても、花の色や形が同じでないことがよくあります。

育てながらどんな色や形のクリスマスローズが咲くのか待つのも、ガーデニングの楽しみが増えるのでおすすめです。

クリスマスローズは育てやすい植物なので、夏の暑さにさえ気をつけておけばガーデニング初心者の方でも安心して育てることができ、冬の少し寂しくなった花壇に彩りを添えてくれます。

しっとりとした落ち着いた雰囲気のクリスマスローズを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

biotonique 編集部です。観葉植物で多くの方の暮らしが豊かになれるような情報を提供していけたらと思います。

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