ハンギングプランツには室内のスペースを有効活用できたり、子どもやペットのいる家庭でも観葉植物を楽しめたりと嬉しい魅力があります。この記事で、ハンギングプランツの始め方と初心者向けの道具、悩みがちな水やりの方法についてチェックしていきましょう。
おしゃれな園芸の楽しみ方。ハンギングプランツの魅力は?
「植木鉢から出る土汚れや害虫が気になる…」
「ほかの人とは一味違う、ハイセンスな空間を作りたい!」
上記に当てはまる方にぴったりなのが、ハンギングプランツです。
床以外の場所に観葉植物を飾るハンギングプランツは、おしゃれで自由度の高い園芸の楽しみ方として注目されています。
さっそく、ハンギングプランツが持つ3つの魅力から見ていきましょう。
- 立体的な空間を演出できる
- ペットや小さな子どものいる家庭でも楽しみやすい
- 実は吊るし方も簡単。賃貸でも挑戦できる
立体的な空間を演出できる
天井や窓枠を活かして観葉植物を飾るハンギングプランツは、立体的な空間を演出できるのが魅力です。
以下のような形で、自分の思い通りに観葉植物を飾れます。
- 窓際にツル植物を垂らして、緑のカーテンのように仕立てる
- 天井からシンプルなデザインの鉢を吊るし、北欧風の室内を作る
床のスペースが限られている場合にも問題になりません。一人暮らしの部屋はもちろん、私室や書斎を飾る園芸方法としてもおすすめです。
ペットや小さな子どものいる家庭でも楽しみやすい
ペットや小さな子どもがいる家庭でも、安心して観葉植物を育てられるのもハンギングプランツの長所です。
大人以外は物理的に手の届かない形で楽しめるため、子どもやペットが植木鉢を倒したり、土を口に含んだりといった失敗を減らせます。
また、土で床が汚れにくく、鉢の風通しが良くなりやすいのも注目ポイントです。植物の病気や害虫対策で重要な「風通しの良さ」を自然と満たします。
実は吊るし方も簡単。賃貸でも挑戦できる
「賃貸だから家を傷つけることができない…」
ハンギングプランツはそんなイメージを持たれることも多いものの、実は初心者でも家を傷つけずに簡単に行えます。
カーテンレールなどを活用した簡単な吊るし方もあるほか、賃貸でも使用しやすいグッズ(例:家を傷つけにくいフック)も市販されているためです。
以下は、代表的なハンギングプランツの実践方法です。
- 天井から吊り下げる
- 壁面に飾る
- カーテンレールや突っ張り棒に吊り下げる
- テグスやワイヤーで吊るす
- プラントハンガーで飾る
- スカイプランターで吊るす
- アンティーク調のチェーン&フックで吊るす
自分に合った吊るし方を選ぶことで、無理のない形でハイセンスな空間を目指せますよ。なお、それぞれの吊るし方の詳細は以下の記事で解説しております。
ゼロからできるハンギングプランツの始め方
ここからは、ハンギングプランツをゼロからスタートする方法をご紹介します。手順を順番に確認してみてください。
「新しい鉢を買う」か「現在の鉢を吊るす」か決める
ハンギングプランツを始めるときに、最初に行う作業は「新しい鉢を買う」か「現在の鉢を吊るす」かを決めることです。
ハンギングプランツの方法は、「吊り下げ用の鉢を最初から使う」もしくは「(普通の鉢を)プラントハンガーで吊るす」の2種類に大きく分かれています。
それぞれの特徴は以下の通りです。
【ハンギングプランツの始め方(吊り下げ鉢とプラントハンガー)の特徴】
始め方 | 特徴 |
吊り下げ用の鉢を使う | これから観葉植物を育てるときにぴったりの方法。最初から吊り下げ機能がある鉢を購入し、そこに植物を植え付けて楽しむ。 植え付けの手間はかかるが、鉢に安定感があり吊るす作業を失敗しにくい。 |
プラントハンガーで普通の鉢を吊るす | すでに観葉植物を育てている方におすすめの方法。現在の鉢を「プラントハンガー」という道具で吊るす。 手軽だが、吊り下げに向いていない鉢がある点には注意。 (例:重量があり、落ちたら割れやすい鉢など) |
基本的には、すでに観葉植物を育てているのならプラントハンガーを、今から園芸をスタートするのなら吊り下げ用の鉢を活用しましょう。もちろん、自分の好きな方を選んでも大丈夫です。
「プラスチック」「陶器」など鉢素材の違いをチェック
次に行う作業は、鉢素材のチェックです。
ハンギングプランツ用の鉢の素材には、「プラスチック」もしくは「陶器&テラコッタ」がよく使用されています。
【ハンギングプランツの鉢素材の違い】
始め方 | 特徴 |
プラスチック | ハンギングプランツ界隈で人気の素材。とても軽く、カーテンレールに吊るすなど耐荷重が気になる場合にも活躍。デザインやカラーのバリエーションも豊富で、自分のお気に入りの一品と出会いやすい。 |
陶器&テラコッタ | 重厚感や温かみのある形で観葉植物を飾りたい方にぴったり。プラスチックよりも耐久性が高く、ベランダなどの屋外に吊るしたいときにも向いている(※落下対策は必須)。 |
なお、プラントハンガーで手元の鉢を吊るす際にも、上記の違いは意識しておけると安心です。特に陶器鉢の割れるリスクが気になる際には、プラスチック製の鉢に植え替える手もあります。
ハンギングで育てやすい植物を見つけよう
鉢の素材の違いもチェックできた後は、いよいよハンギングで育てやすい観葉植物を探していきましょう。
前提として、ハンギングプランツを安心して楽しむためには、以下の特徴を持つ植物を見つける必要があります。
- 耐陰性がある(室内で育てる場合)
- 水やりがデリケートではない
- 生育がそれほど早くない(小まめに植え替えをするなら気にせずともOK)
また、見た目の印象にこだわることも大切です。ハンギングプランツは長時間視界に入るものですから、お気に入りの見た目の一品を厳選することで満足度も高くなります。
ハンギングプランツにおすすめの具体的な観葉植物は、以下の記事で解説しています。
ハンギングプランツにおすすめの鉢&ハンガー10選
ここからは、ハンギングプランツに活躍するおすすめの「吊り下げタイプの植木鉢」と「プラントハンガー」をご紹介します。
自分の目指す吊るし方に合わせて、ぜひ参考にしてみてください。
ハンギング向けの吊り下げタイプの鉢5選!
まずは、今から観葉植物を育てるときにぴったりな吊り下げタイプの植木鉢です。
初心者視点での扱いやすさとデザイン性の良さにこだわった一品を厳選しています。
【リッチェル】ボタニー ハンギングポット 15型
最初にご紹介するのは、おしゃれでありながら手軽に試しやすい価格帯の一品、『リッチェル』の“ボタニー ハンギングポット”です。
陶器のような見た目をしていますが、実はプラスチック&自然素材から作られた植木鉢です。陶器よりも軽く、万が一落としてしまった場合にも割れにくい特徴を持ちます。
ロープ部分がナチュラルな印象で、主役である植物がしっかりと目立ちやすいのも嬉しいですね。
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【KINTO】プラントポット 201 174mm
『KINTO』の“プラントポット201”は、シンプルに洗練されたデザイン性の良さと、植物が元気に育つための良質な環境を両立している一品です。
底穴のある鉢とそれを覆うカバー(水受け皿)の2枚重ねになっており、通常の植木鉢と同じように植物にたっぷりと水を与えられます。鉢は陶器風の見た目をした樹脂製で、軽くて扱いやすさも◎です。
ハンガーには頑丈なステンレスを採用しており、長さ調節ができるのも魅力のひとつです。カーテンレールやちょっとした段差にフックを引っかけて試すなど、手軽に楽しめます。
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【LUOYISI】2個入りハンギングプランター
ベランダや軒先など屋外でハンギングプランツに挑戦したいときには、『LUOYISI』の“2個入りハンギングプランター”がぴったりです。
ハンガー部分に頑丈な三角鎖を採用していて、植物を安定した状態で吊るすことができます。鎖には防腐処理が施されており、雨風で傷んでしまいにくいのも長所です。
鉢には通気口とたっぷりの底穴が空いており、観葉植物が蒸れないように工夫されています。部屋の雰囲気まで明るくしてくれそうなカラーが選べる点も◎です。
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【OUNONA】ハンギングプランター
陶器製(セラミック製)のハンギングプランターを探している方には、『OUNONA』の一品がおすすめです。
真っ白で気品のある小さな鉢を、ブラックもしくはゴールドの吊り具で飾れます。
小さな多肉植物を育てるのにぴったりなサイズで、存在感が強すぎないのが特徴です。室内のワンポイントとして、さりげなく吊るしてみてはいかがでしょうか?
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【エステーラ】ハンギングプランター 2個セット
「まだ室内と屋外のどちらで挑戦するのか決めていない」そんなときにも活躍してくれるのが、『エステーラ』のハンギングプランターです。
ガーデニングのプロが監修した一品は、「根腐れ」を防止しやすい通気性の良さなど、園芸を安心して楽しむための特徴が揃っています。
ハンガーには3点固定式のチェーンを活用していて、重ためな植物でも安定感◎です。北欧風の気品のある見た目も嬉しいですね。
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手元の鉢を吊るせるおしゃれなプラントハンガー5選!
普通の鉢をハンギングプランツにできるプラントハンガーは、大切に育てているお気に入りの観葉植物がある方にもおすすめです。
ここでは、デザインの良さと実用性を両立したとっておきの一品を厳選しています。
【Copeflap】プラントハンガー 6本セット
『Copeflap』の“プラントハンガー 6本セット”は、マクラメ技法で編み込まれたロープタイプの一品です。
素材はナチュラル感のある麻紐で、手元の鉢をそのまま包むだけでハンギングプランツに変身させられます。
90cm、105cm、122cmと3つの長さの紐が入っており、しっくりとくる飾り方を見つけやすいのも◎です。
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【Hoffnugshween】プラントハンガー 3本セット
『Hoffnugshween』の“プラントハンガー 3本セット”は、3種類の異なるデザインを鑑賞できる一品です。
やわらかくも丈夫な綿を素材に採用し、職人が一つひとつ手編みして仕上げています。
全体としてボヘミアン風にまとまっており、ほかの人とは被りにくい個性が光る室内を作れそうです。
【Nook Theory】マクラメプラントハンガー
『Nook Theory』の“マクラメプラントハンガー”は、シンプルなデザインで扱いやすい一品です。
屋内外どちらでも扱えるプラントハンガーで、7ポンド(≒3.17キログラム)までの苗に対応しています。中型サイズの観葉植物を育てている方も安心です。
【Mkono】マクラメ プラントハンガー 5個パック
『Mkono』の“マクラメ プラントハンガー 5個パック”は、5種類のヴィンテージ風のデザインで、複数の植物を飾れる優れものです。
植木鉢の重量を均等に支えるように4本の足紐を配置するだけで、自分のお気に入りの鉢が吊り下げタイプの一品に変身します。
5つのハンガーはいずれも長さが異なるため、階段状に植物を配置する、なんていうのも楽しそうですね。
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【ポッシュリビング】ハンギングバスケット
最後に、吊り下げタイプの鉢とプラントハンガーの中間のようなアイテムとして、『ポッシュリビング』の“ハンギングバスケット”をご紹介します。
本アイテムは吊り下げタイプの鉢カバーで、手元の植木鉢をすっぽりと入れるだけで活躍します。
網掛けのデザインが可愛らしいほか、内側にはビニールコーディングが施されていて水漏れの心配も最小限です。
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ハンギングプランツの水やりに特別な手順は必要?
最後に、初心者が迷ってしまいがちなポイントでもある、ハンギングプランツの水やりについて知っておきましょう。
ハンギングプランツの水やりは特段難しくありませんが、水受け皿がある場合とない場合で少し方法が異なります。
水受け皿がある場合
水受け皿がある場合、ハンギングした状態のまま普通の植木鉢と同じように水やりをして構いません。
ただし、水受け皿に溜まった水は忘れずに捨てるようにしてください。
高めにハンギングしているとついつい忘れてしまいがちですが、受け皿の水を放置すると、腐ったりあふれて床が汚れるなどのトラブルの原因となります。
水受け皿がない場合
水受け皿がない場合は、一度ハンギング状態から下ろして、ベランダなどの汚れても良い場所で水やりをします。
水やり後は鉢の底から水が出なくなった後に(少し乾いた後に)もう一度吊るしましょう。
水受け皿がない状態でハンギングプランツをするときは、直接手の届きやすい高さに吊るすのもおすすめです。足場が不要な高さで育てることで、手間を感じにくくなります。
ハンギングプランツでおうちをおしゃれに演出しよう
この記事ではハンギングプランツについて、魅力や始め方の流れ、おすすめの鉢&プラントハンガーをご紹介しました。
立体的に観葉植物を飾るハンギングプランツでは、普通の飾り方とは一味違うハイセンスな空間を作れます。床に植木鉢を置かないため、ペットや子どものいる家庭でも◎です。
楽しげな見た目とは裏腹に、難易度もそれほど高くありません。ご紹介した内容を参考に、ぜひ気軽に挑戦してみてくださいね。
おすすめの観葉植物や具体的な吊るし方は、以下の記事もあわせてご確認ください。