『ラミー(LAMY)』の万年筆は、初心者から熟練者にまで幅広く愛されている「万年筆の代名詞」ともいうべき存在です。しかし種類が多いため、いざ選ぼうとするとどれが良いのかわかりにくいでしょう。今回は、ラミー万年筆の魅力とおすすめアイテムを、モデルごとに詳しくご紹介します。
ラミー(LAMY)万年筆の魅力
万年筆と聞けば、『ラミー(LAMY)』を最初に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。1930年に誕生したドイツ・ハイデルベルク発のブランド『ラミー』は、現在では世界を代表する万年筆メーカーとして知られています。
『ラミー』の万年筆は、その洗練されたデザインと卓越した機能性から、初心者から万年筆フリークな方にまで幅広く愛されています。
今回はラミー万年筆の魅力を、モデル別に見ていきましょう。代表的なモデル6つをご紹介します。
入門用として人気の「サファリ」
もっとも知名度の高いであろうモデルが「サファリ(safari)」です。初めて万年筆を購入する若年層を中心に、圧倒的な人気を誇ります。
万年筆ながら比較的ボールペンに似た書き心地をしており、初心者でもスムーズに扱えるのが魅力です。
書きやすさの秘訣は、グリップ部分に作られた「くぼみ」にあります。万年筆初心者は正しい握り方を覚えるのに苦労するものですが、サファリであれば、このくぼみに指を沿えていくだけで自然に正しい形で握ることが可能です。
「サファリ」を使っているだけで自然と握り方が身につくため、いずれ上位モデルを購入したときにも、スムーズに移行できるでしょう。
価格も万年筆としてはリーズナブルなアイテムが多く、入門用にぴったりです。
デザインにこだわるなら「ステュディオ」
『ラミー』のなかでも、デザイン性に重きを置かれているのが「スティディオ(studio)」です。
クリップ部分が90度捻じれたプロペラ型をしており、詳しい人であれば一目見ただけで「ラミーの万年筆だな」と気がつくでしょう。『ラミー』の万年筆ならではの所有感を楽しめます。
ジャケットなどの胸ポケットに入れて、おしゃれに使いたい方へぴったりです。もちろん書き心地も考慮されており、フォルム全体のバランスが良いためサラサラと書き進められますよ。
ビジネス向きの「アルスター」
社会人の方へおすすめしたいのが、こちらの「アルスター(AL-star)」です。「くぼみ」などサファリの長所を引き継ぎながら、デザインをよりビジネスシーン向けに整えています。
サファリは若者にふさわしい明るいイメージでしたが、「アルスター」の重厚感あるボディには大人の落ち着きが感じられます。サッとスーツから取り出し書き記せば、「仕事のできる人」という印象を与えられそうです。
価格はサファリとそれほど離れていないため、純粋に活躍させたいシーンによって選び分けると良いでしょう。
印象的な文字を書きたいなら「ジョイ」
「ジョイ(joy)」は『ラミー』の万年筆のなかでも特殊な扱いで、「カリグラフィー用万年筆」として提供されています。
「カリグラフィー(Calligraphy)」とは、自在に筆跡を変えることで、文字を単純な文字としてではなく見た目の美しい芸術作品のように楽しむ、ヨーロッパでは一般的な趣味です。ギリシャ語で「美しい書き物」を意味します。
ペン先が平坦になるよう大胆にカットされているため、自分好みの筆跡を作りやすいのがジョイの魅力です。「カリグラフィー」に挑戦したい方はもちろん、自分だけのユニークな字体が欲しい方にも向いています。
シンプルさの極み「アイオン」
「シンプルさの極み」を目指して作られたのが「アイオン(aion)」です。有名デザイナーのジャスパ―・モリソン氏がデザインしています。
一見して、機能美を強く感じる洗練されたデザインが魅力です。またシンプルながら、随所に『ラミー』の卓越した技巧が散りばめられています。
「サーキュラーブラッシュ加工」によりグリップが握りやすくされているほか、「深絞り加工」によりパーツのつなぎを極限まで減らし、視覚的なまとまりを生んでいます。
過度な装飾のない、それでいて高級感のある万年筆が欲しい方へぴったりです。
ラミーを代表する「ラミー2000」
『ラミー』の万年筆の極みともいうべき存在が「ラミー2000」です。1966年に誕生した『ラミー』の原点であるこの万年筆は、半世紀以上が経った今でも根強く愛されています。
世界で最初に「ステンレス無垢材」を素材として作り上げたグリップは、現代にあっても決して見劣りしません。磨き上げられたボディの美しさとあわさり、「ラミー2000」を象徴する魅力として楽しまれています。
ペン先も14金が使われていて、ほかの『ラミー』万年筆とは一味違った高級感が漂います。書き心地も抜群で、色々な万年筆を試した方にも満足されている一品です。
何年も愛用する自分用の万年筆としても、親しい人への贈答用としても活躍するでしょう。
ラミー(LAMY)万年筆の口コミ・評判をチェック!
上記のように、『ラミー』の万年筆にはモデルごとにさまざまな魅力が備わっています。次に、『ラミー』の万年筆を使った方の口コミを見ていきましょう。
書くことが楽しみになる一本
初めての万年筆として自分用に購入しました。それほどの高級感はありませんが、オシャレです。
使用感ですが、最初は慣れませんでしたが、今はすっかり書き心地が良くて、書くのが楽しみになりました。
メモ、日記など、いろいろな場面で使用しています。
万年筆デビューするのには値段的にもよいと思います。
入門用としてサファリを購入された方の口コミです。初めての万年筆への移行とあり、当初は苦労されたようですが、現在では書くことが楽しみになるほど馴染まれています。
サファリの「くぼみ」がスムーズに慣れることを手助けした、好例といえそうです。
シンプルかつ高級感のあるデザイン
蒔絵や豪華な装飾の高級万年筆は上を見ればきりがありません。日本製でも手頃な価格で作りの良い製品も多いです。
しかし、その造形と機能美において、この製品を越える美観を伴った実用的な筆記具を私は持っていません。
ペンケースに入れるものではなく、常にスーツの内ポケットに入れておきたいです。理由は、美しいヘアライン表面加工がペンケースの中で擦れ無惨になっていくのが惜しい程の緻密で正確な作りがそう思わせるからでしょう。
EFで細めの筈ですが、日本製と比べると太くM級の筆跡です。引用:Amazon/ミサゴさん
ラミー2000を選ばれた方の口コミです。最高峰モデルならではの美しさと、書きやすさの両立を喜ばれています。
ボディに施されたヘアライン加工も、美しさに一躍買っているようです。「ペンケースの中で擦れ無惨になっていくのが惜しい程の緻密で正確な作り」という文章から、ラミー2000に深く愛着を持たれていることが伺えますね。
プレゼント用途にもぴったり
頑張る後輩にプレゼントとして購入しました。
私自身、MとFを使って、実用・常用の万年筆としてこれ以上のものはないと確信したからです。
一見、ただのサインペンのようでいながら、十分書く事を楽しめる万年筆です。目立つ事無く、道具をしております。
インクはラミー純正は少々水に弱いので、顔料インクでメインテナンス性など使い良いのを探しております。
こちらの口コミでは、ラミー2000をプレゼント用に購入されています。自分がM・F(ペン先のサイズ)と2本を使ったうえで「これ以上のものはないと確信した」というほど、ラミー2000の魅力に心酔されたそうです。
受け取った後輩も、きっと大いに喜んでいることでしょう。
ラミー(LAMY)万年筆のおすすめ6選!
最後に、『ラミー』の万年筆のおすすめを6本ご紹介します。
今回は、上記で解説した6モデルから一本ずつ選びました。自分にぴったりのモデルはどれか、しっかり吟味してくださいね。
ペン先EF(極細字) サファリ L19WT-EF
まずご紹介するのは、ホワイトタイプでペン先がEF(極細字)のサファリです。悪目立ちしない、落ち着いた白色が美しいですね。
ラミーの万年筆は日本製のものと比較するとペン先が太く作られており、EF(極細字)で十分な太さだと感じる方も多いです。細めのペン先からサイズアップしていくと良いでしょう。
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studio Lx F(細字)
デザインに強みを持つスティディオの一本、なかでもこちらは日本未発売のスペシャルエディションです。
黒色のボディにワンポイントとして刻まれた「LAMY」の文字がおしゃれですね。職場で使っているだけで、同僚や上司に「おっ」と一目置かれそうです。
スペシャルエディションなので希少性が高く、ほかの人と被りにくいのも嬉しいポイントです。自分だけの一本として、長く愛用しましょう。
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AL-star/アルスター
ビジネス用途で大人気の“アルスター”です。
定番「サファリ」シリーズのモデルよりグリップ部分が太くなっていて手に馴染みやすく、アルミ製の大人びたデザインに仕上がっています。
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カリグラフィー 1.5mm ジョイ L15B
カリグラフィーに向いているジョイの、赤色モデルです。おしゃれなサインペンを思わせるような、独特な形状をしています。
カリグラフィー向けのペン先加工は、実は日本語を書くのにも向いています。これまで万年筆を使ってしっくりこなかった方、あるいは日常の文章でも「自分の筆跡」を出したい方は、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
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アイオン オリーブシルバー EF(極細字) L77OS-EF
シンプルに洗練されたデザインが魅力のアイオン、そのシルバータイプです。落ち着きのある光沢が、嫌味なく高級感を演出しています。
ビジネスにも、日常シーンにも使える場面を選ばないシルエットがアイオンの大きな魅力です。スーツで使っても、私服で使っても、悪目立ちせずうまく馴染みます。
「気軽に万年筆を試してみたいけど、サファリほど若者向けでも、アルスターほどビジネス向けでもなんだかしっくりこない」という方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
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ペン先EF(極細字)2000 L01-EF
最後にご紹介するのは、『ラミー』を代表する一本であるラミー2000です。ほかのモデルよりも際立つ高級感が、長く愛用する一本になるだろうと予感させます。
高級な万年筆に多い「吸入式」で、インクを吸い上げて文字を書きます。執筆中、まるで自分が映画の登場人物になったかのような、落ち着いた時間を楽しめるでしょう。
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自分にぴったりのラミー(LAMY)万年筆を見つけよう
『ラミー』の万年筆は、私たちの生活に欠かせない「書く」ということに喜びを生み出してくれる素敵なアイテムです。一度試してみると、「文字を書くことがこんなに楽しいことだったのか」と驚きますよ。
モデルごとの特徴や魅力をチェックして、自分にぴったりの一本を探してみてくださいね。