真っ赤な花びらのような仏炎苞(ぶつえんほう)が美しいアンスリウム。葉の緑とのコントラストも魅力で、魅惑的な姿を保つためには定期的な剪定が必要です。この記事では、アンスリウムの剪定について、必要性や方法、注意点を詳しく解説します。自宅のアンスリウムの見た目が気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
アンスリウムの剪定が必要な理由
アンスリウムをはじめとした植物は、成長することによって枝や茎が伸びていきます。伸ばしっぱなしにしていると、見た目のバランスが崩れたり、栄養が行き届かずに枯れてしまう枝が出てきたりするので、定期的な剪定が必要です。
アンスリウムは、枝や葉が密集することは少ないものの、長く育てているとフォルムが乱れたり、傷んだ茎が出てきたりすることもあります。
仏炎苞(ぶつえんほう)の美しさが際立つ品種だからこそ、全体のバランスを整え、枯葉や枯れ枝がないように、こまめに剪定を行いましょう。
アンスリウムの剪定の種類と方法
アンスリウムの剪定は、主に3つの方法があります。
- 大幅に剪定してすっきりさせる「切り戻し・仕立て直し」
- 古い花を取り除「花がら摘み」
- 日頃から気になった茎や葉を取り除く
それぞれの方法を理解して、状態に合った剪定を行いましょう。
切り戻し・仕立て直し
切り戻し・仕立て直しは、伸びた枝や茎を思い切ってカットし、全体のバランスを整える方法です。気根が生えている場合は、気根を残して枝を同じ高さに切り揃えます。
切り戻した後は寂しい姿になってしまいますが、再び成長したときにバランスの良い姿になりますよ。5〜7月頃は、アンスリウムが成長する時期なので、この時期に切り戻しを行いましょう。
花がら摘み
花がら摘みは、咲き終わった古い花を取り除く剪定の方法です。古い花を放置していると、栄養のバランスが悪くなり株が弱ってしまいます。
アンスリウムの花は黄、白、緑と変化していくので、緑になったときが剪定の合図です。ハサミで根元からカットし、古い花を取り除きましょう。
こまめに元気のない茎や葉を切るだけでもOK
茎や葉が長く伸びてから剪定するとなると、時間や手間がかかります。日頃から手入れをする時間があるなら、こまめに元気のない茎や葉を切るようにしましょう。
他の茎よりもひょろひょろと長くなってしまった茎、枯れて変色している茎や葉は目立ちやすいので、気づいたら取り除くのがポイントです。
アンスリウムを剪定するときは樹液に注意!
アンスリウムはサトイモ科の植物で、サトイモ科の樹液が皮膚につくと、体質次第ではかぶれる可能性があります。
茎や葉を切ったときに、切り口から樹液が出てくるので、あらかじめゴム手袋を着用して対策しましょう。もし触れてしまったときは、すばやく洗い流すことが大切です。
アンスリウムを剪定してキレイな状態を保とう
アンスリウムの美しい姿を維持するためには、全体のバランスを整えたり、枯れた枝葉や古い花を取り除いたりする剪定が必要です。
剪定を行う時期やポイントを押さえて正しく剪定を行い、いつでもキレイな姿を長く楽しみましょう。