アンスリウムの植え替え|時期・必要なもの・方法・植え替え後の手入れまで

アンスリウム

鮮やかな花を咲かせるアンスリウムは、日ごろの手入れと合わせて、定期的な植え替えが必要です。植え替えることによって、成長しやすい環境に戻すことができます。この記事では、アンスリウムの植え替えについて、時期・タイミングや方法、植え替え後の手入れポイントなどを詳しく解説します。

基本の育て方についてはこちらの記事をご覧ください。

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アンスリウムを植え替えする時期・タイミング

アンスリウムを植え替えする主な時期・タイミングは、以下の3つです。

  • 1~2年経過した頃
  • 鉢の底から根が出ているとき
  • 株が弱ってきたと感じたとき

1~2年経過した頃

植え付けてから1~2年が経過すると、鉢の中で根がいっぱいになっているケースが多いです。根が張り巡らされた状態では栄養に行き渡らずに、次第に枯れていってしまいます。

1~2年以上育てたアンスリウムは、状態を問わず、一度植え替えをするのがベターです

鉢の底から根が出ているとき

鉢の底から根が出ている場合は、根詰まりが起きている可能性が高いです。根詰まりを放置すると、成長に影響が出るだけではなく、最悪枯れてしまいます

なるべく早く対処しなくてはいけないので、1~2年を経過していなくても、アンスリウムを新しい鉢に植え替えましょう。

株が弱ってきたと感じたとき

アンスリウムの株が弱ってきたように感じたら、植え替えをしてリフレッシュするのがおすすめです。生育環境を新しくすることによって、株に良い刺激を与えられます

株がリセットされ、活力を取り戻して元気に成長してくれるでしょう。

アンスリウムの植え替えに必要なもの

アンスリウム

アンスリウムを植え替えする前に、必要なものを揃えましょう。最低限揃えたいのは、以下のアイテムです。

  • 一回り大きい鉢
  • 新しい土
  • スコップ
  • 軍手
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • ブルーシートなどの敷物

植え替えに使用する鉢は、一回り大きいものを選びましょう。根詰まりを起こしていたり、根が成長しすぎていたりする場合、同じ大きさの鉢に植え替えても状況は変わりないからです。

土は、水はけと水持ちが良いものを用意しましょう。赤玉土、腐葉土、バーミキュライトなどをブレンドした土がおすすめです。自分で配合するのが不安な場合は、市販されている観葉植物用の土でも問題ありません

赤玉土
観葉植物と土
バーミキュライト
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アンスリウムを植え替えする方法・手順

アンスリウムは、以下の手順で植え替えしましょう。

  1. 鉢からアンスリウムの株を取り出す
  2. アンスリウムの株から根を傷つけないように優しく土を取り除く
  3. 一回り大きい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れる
  4. 土を入れて、アンスリウムの株を植える
  5. 土を加えて、アンスリウムの株を固定する
  6. 鉢底からこぼれるくらい水をたっぷり与える
  7. 日陰で休ませて完了

株を新しい土に植えるときは、鉢の8分目くらいまでの量にしましょう。水やりをしたときにこぼれにくくなるので、気持ち少なめがちょうど良い量です。

また、アンスリウムの株は深めに植えましょう。土にしっかり植え付けられないと安定せず、思うように成長できない場合があります。深めに植えると安定感が増し、土に密着してしっかり成長できるのです

アンスリウムの植え替え後の手入れポイント

アンスリウムを植え替えした後は、通常のときよりも負担がかかった状態になっています。手入れに気を付けないと元気をなくしてしまうかもしれないので、正しく管理しましょう。ここでは、3つのポイントを解説します。

2週間ほど肥料を与えない

植え替えた後のアンスリウムは、根にダメージを受けています。元の状態に戻るには休ませる必要があるので、2週間ほど肥料を与えるのはやめましょう

肥料の刺激によって、さらにダメージを受けてしまうのを避けるためです。2週間後肥料を与える際も、肥料焼けが起こらないように量には気を付けましょう。

置き場所を固定する

植え替え後に置き場所を頻繁に変えるのはNGです。日光や風などの影響を受けて、ダメージを負ったアンスリウムに負担をかけてしまいます。

直射日光や強風などが当たらない場所を選び、しばらく同じところに置きましょう。ある程度日にちが経過したら、アンスリウムの生育環境に合った好きな場所に置いて構いません。

アンスリウムを植え替えするなら増やし方も知っておこう


アンスリウムを植え替えるタイミングで、ひと手間加えれば株を増やすことができます。3つの増やし方をご紹介しますので、ぜひ試してみてください。

挿し木

挿し木とは、成長している茎から発根させる増やし方です。間引いた茎を使うと、泣く泣く捨てることがなくなります。

切り取った茎を1~2時間ほど水につけた後に、土に挿し込むだけです。風通しの良い半日陰で管理することによって、約1ヶ月ほどで根が出てきます。

取り木

取り木とは、茎や枝から新しく発根させる方法です。植え替えと合わせて、軽く剪定をする際に取り木をやってみましょう

取り木は、以下の手順で行います。

  1. 茎の表面を3cmほど剥き、水苔を巻き付ける
  2. ポットなどで固定する
  3. 水を与えると、茎から根が出てくる
  4. 根が大きくなったら切り離す
  5. 新しい鉢に植える

株分け

アンスリウムは、株分けで増やすことができます。植え替えをするときに一度株を取り出すので、一緒に株分けをするのがおすすめです

株分けは、株を切り分けて新しい土に植えるだけでできます。植え替えの度に株分けを行えば、大きなアンスリウム、小さなアンスリウムが家族のように増えて、観葉植物に囲まれる嬉しさや育てる喜びをより感じられるでしょう。

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アンスリウムを正しい植え替え方法で管理しよう

アンスリウムは、1~2年経過したとき、根詰まりしているとき、株に元気がないときなどに植え替えが必要です。

植え替えによって、根詰まりが解消され、株に良い刺激を与えられます。必要な道具を揃えて、順序通り進めれば特に難しくありません。余裕があったら、株分けや取り木などでアンスリウムを増やすことにもチャレンジしてみてください。

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