観葉植物がカビ臭い原因は土にある!?対策と予防方法を伝授

観葉植物 カビ

観葉植物の土に、白い綿毛のようなものがあったり、カビの臭いがしたりする場合は、カビが生えている証拠です。お気に入りの観葉植物に、カビが生えるのは避けたいですよね。そこで今回は、観葉植物の土にカビが生えたときの対処法や、カビが生えないための予防方法をご紹介します。

目次

観葉植物がカビ臭くなるのは土が問題

観葉植物がカビ臭くなるのは土が問題

観葉植物自体にカビが生えることはなく、カビ臭くなる原因は土です。観葉植物を育てるために、土の中には栄養がたくさんあり、水で常に湿っています。

そこに、高温多湿や日陰、風通しが悪いなどの、カビが生えやすい条件が揃うことで、カビが繁殖してしまうのです。

また、同じ土を何年も使い続けると、どんどん古くなり、カビや雑菌が繁殖しやすくなります。土の表面に白い綿毛のようなカビが生えたり、土の中にカビや雑菌が繁殖したりすると、土からカビの臭いがします。

梅雨にカビが生えやすい!?

観葉植物にカビが生える原因のひとつに、湿気があります。

湿気が多くなる梅雨の時期は、部屋だけでなく、観葉植物の鉢の中も土が乾きにくくなり、湿った状態が続くため、カビが生えやすくなるのです。

また、部屋の温度など、カビが生えやすい条件が揃うと、カビが一年中生える可能性があるため、梅雨以外の時期も注意しましょう。

観葉植物の土にカビが発生する原因

観葉植物の土にカビが発生する原因

観葉植物の土にカビが生えないようにするには、まず原因を知る必要があります。どのような環境で、観葉植物の土にカビが発生するのか、原因を見ていきましょう。

湿気が多い場所に置いている

観葉植物の土にカビが発生する原因として、一番考えられるのが、観葉植物を置いている場所です。

窓がなく、風通しの悪い日陰に置いていると、通気性が悪くなり、鉢の中に湿気が溜まります。カビは高温多湿を好むので、湿気が多いと繁殖しやすくなるのです。

湿気は、梅雨や夏場だけでなく一年中あるので、注意しましょう。

日当たりの悪い場所に置いている

カビは日当たりが悪い場所に発生しやすいです。そのため、直射日光に弱く日陰でも育つ種類の観葉植物には、どうしてもカビが繁殖しやすくなってしまいます。

水のやりすぎで土がずっと湿ったままになっている

水をやりすぎてしまうと、土がずっと湿った状態が続きます。そうなると、カビが生えやすくなるのです。

また、鉢底皿に水が溜まっていると、湿度が高くなりすぎて、カビの原因となります。特に梅雨の時期は、空気中に湿気が多くジメジメしているため、注意しましょう。

肥料のやりすぎ

肥料をやりすぎると、カビの栄養分になり繁殖しやすくなります。

特に、土の表面に置くタイプの肥料だと、観葉植物が吸収するよりも前に、カビが発生して繁殖することもあるでしょう。

ウッドチップには注意が必要

土を隠して、観葉植物をおしゃれに見せる“ウッドチップ(バークチップ)”の使用には、注意が必要です。ウッドチップを敷き詰めると、土の中に湿気がこもってしまい、カビが生えやすくなります。

見た目はカビが生えていないように見えるかもしれませんが、めくってみるとカビが生えている可能性があります。使うときにはこまめにめくって、カビが生えていないか確認するようにしましょう。

もし、土を隠したいなら、通気性の良い軽石などを使うのがおすすめです。隠す必要がない場所に観葉植物を置くなら、できるだけ使わないようにしましょう。

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観葉植物の土にカビが生えたときの対処方法

観葉植物の土にカビが生えたときの対処方法

観葉植物の土の上に、白い綿毛のようなカビが生えてしまうと、見た目も嫌ですし、さらにアレルギーの原因にもなることがあります。

もし生えたら、できるだけ早く取り除きましょう。カビがもし生えたときの対処方法をご紹介します。

消毒用アルコールでカビを除去する

観葉植物の土にカビが生えたときの対処方法として、一番手っ取り早く簡単にできるのが、消毒用アルコールを使ってカビを除去する方法です。


【用意するもの】

  • 消毒用アルコール(スプレータイプ)
  • 新聞紙(またはビニールシート)
  • ゴム手袋
  • マスク

消毒用アルコールは、キッチン用のものでも十分に効果が期待できます。

やり方

消毒用アルコールを使ったカビの除去方法は簡単です。

  1. カビがついた表面の土を取る
  2. カビを取り除いた土を新聞紙や、ビニールシートの上に広げて、消毒用アルコールを、まんべんなく全体的に、たっぷりと振りかける
  3. 日光(直射日光の方がよい)に当てながら土が乾燥するまで放置する
  4. 土を植木鉢の中に戻す


以上が、表面の土を一旦取り出してから、カビを除去するやり方です。それよりも早く終わらしたいときは、植木鉢に入れたまま、消毒用アルコールでカビを除去する方法もあります。

しかし、植木鉢に入れたまま行う場合は、観葉植物に消毒用アルコールがかからないように注意しましょう。葉などが枯れてしまう可能性があるので、キッチンペーパーなどで覆ってから作業してください。

また、カビを除去するときは、胞子が飛び散る可能性があるので、庭やベランダなどの屋外で作業することをおすすめします。さらに、空気中に飛び散ったカビの胞子を吸い込まないように、マスクやゴム手袋をつけて作業すると安心です。

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表面の土を入れ替える

消毒用アルコールでカビを除去しても、一度カビが生えた土を使い続けるのが嫌だと思う場合は、表面の土だけを新しい土に入れ替えましょう。

取り除いた土と同量の新しい土を入れます。無機質の土や、カビや害虫が繁殖しにくい土もあるので、それらを使うのもおすすめです。

土全体を新しくする

鉢の土全体を新しくする方法もあります。カビは見えている以外にも生えている可能性も考えられます。

どこまで土を入れ替えたらいいかわからない場合は、土全体を新しくするといいでしょう。土全体を新しくする際は、植木鉢の消毒をして、カビの影響を与えないようにするのがおすすめです。

また、土の水はけの悪さが原因でカビが生えていた場合は、水はけのいい土に変えるなどして、カビが生えにくいような環境を作りましょう。

観葉植物の土にカビが生えないようにするための予防方法

観葉植物の土にカビが生えないようにするための予防方法

カビを生えないようにするには、カビが嫌う環境作りが大切です。日頃から注意することで、カビを予防することができます。

風通しが良い場所に置く

観葉植物の土は、湿気でカビが生えやすくなるので、湿気を溜めないことが大切です。風通しの良い部屋に置いて、定期的に窓を開けるなど空気の入れ替えをして、鉢の中に湿気を溜めないようにします。

窓のない場所や、窓があっても開かない場所、換気ができない場所などに置く場合は注意しましょう。特に、梅雨などは、できるだけ風通しが悪い場所を避けるようにしてください。

日光が当たる場所に置く

カビは紫外線を嫌うので、日光が当たる場所に置くと、カビが生えにくくなります。

しかし、観葉植物の中には、直射日光で弱るものがあるので、すりガラス越しや、レースのカーテン越しなど、日光が当たる場所に置きましょう。

観葉植物の種類にもよりますが、週に数回外気に当てることで、成長を助け、カビの予防ができるのです。直射日光が当たらないような日向に置けば、葉焼けの心配もなく風を通せますね。

1日中外に出す必要はないので、日光の弱い午前中に、庭先やベランダなどに出しておくといいでしょう。

観葉植物を日光に当てることで光合成を行うので、観葉植物の成長のためにも日光は必要です。

水をやりすぎない

水をやりすぎると、常に土が湿った状態になるため、水のやりすぎに注意しましょう。毎日同じ時間に水やりをするのではなく、土や観葉植物の状態を見ながら水やりをしてください。

基本的には、土が乾いてから水やりをします。

受け皿に水を溜めない

湿気を溜めないためにも、土の表面だけでなく、受け皿にも水を溜めないようにしましょう。受け皿に水を溜めてしまうと、カビだけでなく、寝腐れや害虫の原因にもなるので、注意してください。

肥料をやりすぎない

肥料をやりすぎると、カビの栄養源となります。必要な量の肥料を観葉植物だけに栄養がいくようにしましょう。

野菜を栽培する際に使うような有機肥料は、独特の臭いがあるものが多く、室内に置く観葉植物には向いていません。

主に、化成肥料を与えるようにしましょう。また、液肥や固形肥料などを合わせて使うのもおすすめです。

肥料は、適量と頻度を守り、観葉植物の成長を見て調節しながら与えるようにしてください。

通気性の良い鉢にする

植木鉢の素材によって、通気性が変わります。土を湿ったままにしないためにも、素焼きの鉢など通気性の良い鉢を使うと、カビ予防ができます。

観葉植物の土に使える防カビアイテム3選!

観葉植物の土に使える防カビアイテム3選!

土の上に敷くことで湿気を防ぎ、カビが生えるのを予防してくれるアイテムがあります。防カビアイテムを使えば、手入れも簡単になりますよ。

【雅堂】カビキックスストーン

『雅堂』の“カビキックスストーン”は、土が隠れるように敷き詰めて使います。防カビ、虫よけ、除菌成分を配合した化粧石です。

最長で2年間の防カビ効果が期待でき、白カビの付着と繁殖を抑えてくれます。

水やりをしたり、日光に当てたりしても、防カビ剤が溶けだすことがないので、観葉植物にダメージを与えることはありません。

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【刀川平和農園】Diyくん炭

『刀川平和農園』の“Diyくん炭”は、稲のもみがらを蒸し焼きして、炭化したものです。炭は、土の通気性を良くしたり、湿気を取り除いたり、雑菌の繁殖を予防したりする効果が期待できます。

土に混ぜて使うことで、観葉植物の根張りも良くしてくれますよ。

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【自然応用科学】ネット入り 鉢底に入れる石

『自然応用科学』の“ネット入り 鉢底に入れる石”は、日本産の軽石をネットに入れた鉢底石です。
ネット入りなので、植え替えのときなどにも土と簡単に分けられます。

また、洗えば繰り返し使えるので便利です。

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観葉植物の土をカビから守るには適切な対策が必要!

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観葉植物の土にカビが生えたままにしておくと、観葉植物が枯れる原因になります。そのため、長期間観葉植物を楽しむためには、カビが生えない環境作りが大切です。

普段からカビが発生しないように、適切な対処方法や予防方法で土を守りましょう。

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