「観葉植物を育てようとしたら、赤玉土が良いと書いてあった」「赤玉土の中でも種類があって、結局どれが良いのかわからない…」という方に向けて、赤玉土の使い方や入手方法を解説します。すぐに手に入るおすすめ赤玉土もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
赤玉土は「観葉植物に適した土の一種」
観葉植物の育て方を調べるなかで、頻繁に目にするのが「赤玉土」です。
赤玉土は観葉植物の育成に適した土の一種で、「関東ローム層(関東平野にある火山灰をもとにした土壌)」で採れる赤土を、園芸で扱いやすいように加工したものを指します。
粒状なため植物が根を張りやすいのが魅力で、補助用土と混ぜ合わせるための土台になる「基本の土」として、幅広く活用されています。
「pH」など植物に優しい特徴が揃っている
赤玉土は粒状であること以外にも、植物に優しい特徴が備わっている土です。具体的には、以下の2つの特徴を持ちます。
- 日本国内のさまざまな地域の土と同様に、弱酸性(pHが5~6)である
- 一般的な有機の土ではない、「無機質な土」なため清潔である
→日本で育てやすい植物のほとんどが、赤玉土を好む
→害虫や菌が繁殖しにくく、観葉植物が健康に育ちやすい
観葉植物を育てる際、多くの場合には赤玉土と「腐葉土(落ち葉などからできた土)」を「赤玉土6~7:腐葉土3~4」の割合で混ぜた土が、基本の土として採用されています。
大きさで5種類に分けられる
そんな赤玉土ですが、実は、土の粒の大きさによって以下の5種類に分類できます。
- 大粒
- 中粒
- 小粒
- 細粒
- 微塵
上になるほど、粒が大きい赤玉土です。
赤玉土は、粒が大きいほど水はけが良く保水性の低い土となります。粒が大きいほど、水が粒同士の間をサーッと通り抜けていくイメージです。
初心者が赤玉土を使う際に大切なのは、「今から必要なのは、どの大きさの赤玉土なのか」をしっかりと確認することです。以下で、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
大粒
もっとも大きい赤玉土が大粒です。別名「ゴロ土」とも呼ばれます。
数cmサイズとかなり大きく、主に鉢底石(鉢の一番下に土台として敷く石)として活用します。
まれに通気性の向上を目指して少量を土の中に混ぜ込むこともありますが、基本的には鉢底石と考えて大丈夫です。
中粒
中粒は1cm前後の赤玉土です。大きめの根を張る植物の基本の土に向いており、よく活用されています。
鉢底石ではない基本の土として使われる機会が多いですが、小さな鉢に観葉植物を植えたい際には、鉢底石の代わりに採用されるケースもあります。
「鉢底石として使いたいのか、基本の土として使いたいのか」事前に調べておくことが大切なサイズです。
小粒
もっとも幅広く使われているであろう赤玉土が小粒です。3~6mmの粒サイズをしています。
適度な水はけの良さと保水性を兼ね備えているほか、粒が小さめなので観葉植物を隙間なく固定しやすく、転倒防止にも役立ちます。
育て方を検索して、単に「赤玉土」とのみ書かれている場合は、この小粒を想定しているケースが大半です。
細粒
細粒(さいりゅう)は1~2mmほどの細かな粒の赤玉土です。
保水性が非常に高く、「挿し木(植物の葉っぱや枝など一部を切り取り、新しい植物として育てる方法)」を始めるときなどの、乾燥を避けたい場面に使用されています。
微塵
微塵は、粒というより粉の赤玉土です。赤玉土をふるいにかけたときに出てくる粉を指し、細粒と同様の目的で使用されます。
実は、微塵は使用されるよりも、赤玉土を使うときの「異物」として取り除かれることの多い存在です。
たくさん微塵が付着したままの赤玉土を使うと、水はけの良さが急激に失われるため注意しなければいけません。
「赤玉土を使うときには、ふるいにかけてから使う」と覚えておきましょう。
鹿沼土(かぬまつち)と見た目が似ている
赤玉土と見た目の似た土として、「鹿沼土(かぬまつち)」も挙げられます。
鹿沼土は栃木県鹿沼市で採れる軽石のことで、赤玉土よりも酸性度が高いのが特徴です。
よく似ていても性質は異なりますので、間違えないように注意しましょう。
通販、ホームセンター、園芸ショップで手に入る
赤玉土の入手方法は簡単です。ホームセンターや園芸ショップで販売されているほか、通販でも簡単に手に入ります。
おすすめは、購入価格が安く、自宅まで運んでもらえる通販です。金銭と手間のどちらも節約できます。
以下で、通販で手に入る初心者におすすめの赤玉土をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
初心者におすすめの赤玉土8選!【サイズ別】
今回は初心者が扱いやすい赤玉土を、粒のサイズ別に選出しました。微塵はふるいにかけたときに出るもののため、残りの4種類のサイズについて選んでいます。
大粒赤玉土のおすすめ2選!
まずは、主に鉢底石として使われる大粒の赤玉土です。
【刀川平和農園】平和 赤玉土(DIYシリーズ)大粒 2L
使い勝手の良さが重視されたスタンダードな大粒赤玉土です。「園芸用土のトップメーカー」を謳う『刀川平和農園』が手掛けています。
2Lと小容量で扱いやすいのが魅力で、少数の観葉植物を育てている方に向いています。
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【所沢植木鉢センター】赤玉土 18L 大粒
こちらは栃木県産の大玉赤玉土です。扱いやすい適度な硬さが魅力で、プロの方にも愛用されています。
18L大容量なため、たくさんの植物を育てている方におすすめです。
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中粒赤玉土のおすすめ2選!
続いては、「基本の土に使うのか、鉢底石代わりに使うのか」目的設定が大切な中粒の赤玉土です。
【プロトリーフ】赤玉土(中粒)5L
『プロトリーフ』の中粒赤玉土は、植物の土壌となる「基本の土」として扱うために作られています。
腐葉土や鹿沼土と混ぜ合わせれば、あっという間に植物に優しい土ができあがります。パッケージに配合例が書いてあり、分量に迷わず済む点も魅力です。
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【グリーンメール】赤玉土 中粒 5L
こちらは鹿沼産の中粒赤玉土です。鹿沼産ですが、鹿沼土ではなく赤玉土なので要注意です。
厳選された材料のみを使用しており、品質の良さが期待できます。初心者が最初に扱う中粒として向いています。
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小粒赤玉土のおすすめ2選!
こちらはもっとも使用頻度の多い小粒の赤玉土です。
【創和】赤玉ボール小粒 14L
「粒の壊れにくさ」が魅力の、『創和』の小粒赤玉土です。
特許出願中の独自製法により、粒のこわれにくい頼りになる赤玉土を実現しています。観葉植物を鉢の中でしっかりと支えてくれるでしょう。
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【大宮グリーンサービス】プレミアムソイル 赤玉土 小粒 5L
『大宮グリーンサービス』の小粒赤玉土は、裏面に描かれた豊富な配合例が魅力の一品です。
例に従って土を混ぜ合わせるだけで、観葉植物・多肉植物などはもちろん、バラやハーブなど、一般的に育てる機会の多い植物にもぴったりの土を作ることができます。
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細粒赤玉土のおすすめ2選!
最後に、挿し木など乾燥を避けたい機会に使われる細粒の赤玉土をご紹介します。
【刀川平和農園】平和 赤玉土 微粒 2L
2Lと扱いやすいサイズなのが、『刀川平和農園』の細粒赤玉土です。
細粒は本格的に基本の土として使われる機会は少なく、挿し木のような場面で活用されやすい土です。
消費量もそれほど多くなく、ベランダなどで少数の観葉植物を育てている方であれば、この容量で十分でしょう。
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【創和】赤玉ボール細粒 14L
天然原料を100%使用した、粒の固めな赤玉土です。粒が壊れにくく、初心者でも扱いやすいのが魅力です。
14Lと大容量なので、本格的に園芸を趣味としている方や、庭で多数の植物を同時に育てている方へおすすめします。
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赤玉土を使って植物の元気に育つ土を作ろう
赤玉土をメインとして使えば、育てている観葉植物にぴったりの優しい土を用意できます。
5つの粒の大きさに気をつけながら、自分が育てている植物に必要なものはどれか、しっかり吟味してみてくださいね。
そのほか、観葉植物の土全般に関しては、以下の記事でも解説しております。興味のある方は、ぜひそちらもご確認ください。