テーブルヤシは、コンパクトなサイズ感が魅力的なヤシ科の観葉植物です。気軽に飾ることができて、南国気分を感じさせる見た目が人気ですが、長く育てていると巨大化することを知っているでしょうか。この記事では、テーブルヤシを巨大化させない方法や大きくなったときの対処法を解説します。
テーブルヤシは巨大化する?
テーブルヤシは、名前の通りテーブルにも置けるような、小ぶりなヤシ科の観葉植物です。さりげなく飾れて、トロピカルな雰囲気を演出できますが、コンパクトなサイズであってこそ可愛いと感じる人が多いのではないでしょうか。
実は、テーブルヤシを長く育てていると、購入時に比べて巨大化する場合があります。4~5年で50cm、地植えであれば1~3mまで成長するともいわれています。
あまりにも大きくなると、飾る場所がなくなったり、小さかったときの面影がなくなったりするので、育て方や対処方法を知っておくことが大切です。
テーブルヤシを巨大化させない方法
テーブルヤシをのびのび成長させていると、数年後に巨大化することもあります。コンパクトに育てたいなら、育て方や日々の手入れに注意が必要です。
ここでは、テーブルヤシを巨大化させない3つの方法を解説します。
- 植え替えるときに同じ大きさの鉢を使う
- 水やりや肥料を控えめにする
- ハイドロカルチャーで育てる
植え替えるときに同じ大きさの鉢を使う
観葉植物は、根詰まりや根腐れが起きたときなどに植え替えを行う必要があります。このとき、一回り大きな鉢を用意し、根が成長するスペースを確保するのが基本です。
テーブルヤシも同じ方法で植え替えを行うと大きくなっていくので、巨大化させたくない場合は同じ大きさの鉢を使いましょう。
ただし、根もそのままだと根詰まりや根腐れが解消されず枯れてしまいます。適度に根をカットした上で、同じサイズの新しい鉢に植え替えましょう。
水やりや肥料を控えめにする
通常のお手入れでは、水やりは土が乾いたらたっぷりあげるのが基本です。肥料は、正しい頻度と量で与えると、成長を促すことができます。
同じようにテーブルヤシのお世話をしていると、いつのまにか大きくなる場合があります。水やりの量を控えめにして、肥料は少量またはストップするなど、緩やかに成長するように配慮しましょう。
とはいえ、まったく水をあげなかったり、頻度を極端に減らしたりすると、元気をなくしてしまいます。枯れない程度に、水やりと施肥を調整しましょう。
ハイドロカルチャーで育てる
水耕栽培ともいわれるハイドロカルチャーで育てるのも、テーブルヤシの巨大化を防ぐ方法です。
ハイドロカルチャーは土で育てる場合に比べて成長が緩やかになるため、テーブルヤシが大きくなりすぎることはありません。
また、ハイドロカルチャーで使用するハイドロボールは、水を溜め込む性質があるので、水やりの頻度は少なめでも良いです。容器から一目で水の量がわかり、管理もしやすくなります。
一方で、根が水に触れている状態が続くので、根腐れを起こしやすい点には注意が必要です。根腐れ防止剤を使用したり、定期的にハイドロボールを洗ったりして、老廃物が溜まるのを防ぎましょう。
テーブルヤシが巨大化したときの対処法
気づいたらテーブルヤシが大きく成長していたというケースも考えられます。そのような場合には、株を分けて育てたり、大きな鉢で環境を整えたりすることが必要です。
テーブルヤシが巨大化したときの対処法2つを詳しく見ていきましょう。
株分けする
巨大化して株が増えているテーブルヤシは、株分けをして増やしてみましょう。一つひとつの株の育て方に注意すれば、ちょうどよいサイズのテーブルヤシを複数育てられます。
株分けの手順は、以下を参考にしてみてください。
- テーブルヤシを鉢から出し、根を傷つけないように土を取り除く
- テーブルヤシを優しく引っ張って、株を分ける
- あらかじめ新しい土を入れておいた鉢に植え付ける
大きな鉢に植え替える
巨大化したテーブルヤシをそのまま育てていると、鉢の中で根がいっぱいになって、根詰まりを起こしてしまいます。
根詰まりを放置すると枯れてしまうので、一回り大きな鉢に植え替えましょう。これ以上大きくしたくないときは植え替えた後に水やりや施肥を控えめにするなど、さらに巨大化しないようにするのがベターです。
テーブルヤシの巨大化は防げる!
テーブルヤシならではの可愛らしいサイズ感で育てたいなら、巨大化を防ぎましょう。そのためには、同じ大きさの鉢に植え替えたり、水や肥料を控えめにしたりするのがポイントです。
既に大きくなっているテーブルヤシは、株分けをして株を増やしたり、大きい鉢で育てたりすると良いでしょう。
小ぶりなまま育てたいか、大きく育てたいかを考えて、テーブルヤシを正しく手入れしましょう。