さまざまな種類がある観葉植物の中で、初心者でも育てやすいといわれるテーブルヤシですが、突然枯れてしまった…!という経験をした方もいるのではないでしょうか。この記事では、テーブルヤシが枯れる原因や、枯らさないためのお手入れ方法などをご紹介します。
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テーブルヤシが突然枯れてしまう原因とは?

テーブルヤシが突然枯れてしまうのには、主に3つの原因
が考えられます。
気温が低い場所に置いている
テーブルヤシの原産地はメキシコやグアテマラなど、暖かい中南米の地域です。そのため、寒いところに置いておくと枯れやすい原因になります。
直射日光に当てている
テーブルヤシは「耐陰性」があり、光が少ないところでも育ちやすい植物です。そのため、日の光がさんさんと差し込む場所にテーブルヤシを置くと、葉が焼けて茶色くなり枯れてしまいます。
虫がついてしまう
テーブルヤシには虫もつきやすいので注意しましょう。観葉植物につきやすい虫はハダニと呼ばれるものです。
ハダニは乾燥しやすい場所に発生しやすく、繁殖すると植物の光合成を妨げて、植物の成長不良や葉を枯らす原因になってしまいます。
テーブルヤシの葉先が枯れたときの対処法

テーブルヤシは乾燥や低温などで葉先だけ色が茶色く変わる
ことがあります。一度枯れてしまった葉先を元に戻すことは残念ながらできません。
葉先が枯れても根の部分も一緒に枯れてしまうということはありませんが、できれば青い葉先に揃えておきたいものです。
テーブルヤシの葉先が枯れた場合は、枯れた部分をハサミでカットしましょう。その際、斜めにカットすると元の葉先と同じように見えます。
テーブルヤシは一度茎を切るとそこから葉が生えてくることは二度とないため、茎を切るのは避けましょう。
葉先を整えた後は土の確認をしてカビや虫などがついていないか確認をすると良いでしょう。
テーブルヤシは季節に応じて手入れ方法を変える

テーブルヤシは、春から秋にかけてと冬でお手入れ方法を変えることで元気に成長していきます。
水やりの調整
南米で生息するテーブルヤシは暖かい時期に元気に育ちますが寒い冬の時期は生育速度が緩やかになります。この時期に水をやり過ぎると根腐れを起こすこともあるので注意が必要です。
気温が高い春から秋にかけては土が乾いたのを目安に鉢にあふれるくらい水をたっぷりと、冬は水の量を控えめに、土が乾いてすぐではなく2~3日経ってからあげるようにしましょう。
冬場は暖かい場所へ移動
寒さを苦手とするテーブルヤシは、暖かい時期と同じ場所に置いておくと元気をなくしてしまいます。
冬の間は直射日光を避けた暖かい場所にテーブルヤシを置くのがおすすめです。窓際は夜になると外気で冷えてしまうので、できれば窓から少し離した場所に置くのがよいでしょう。
テーブルヤシが枯れるのを防ぐには植え替えも有効

テーブルヤシを枯らさない手段のひとつとして、植え替えするのも有効です。テーブルヤシの茎や葉が伸びて鉢の中がぎゅうぎゅうになってきているように見えたら植え替えをしましょう。
そのまま放置しておくと鉢の中で根が伸びにくくなりテーブルヤシが枯れる原因となります。
植え替えの時期は暖かい春から初夏にかけて行います。今の鉢よりも一回り大きな鉢を用意し、底に鉢底石を入れましょう。その後は少量の土を敷き、元の鉢から取り出して根についた土をやさしくほぐしたテーブルヤシを新しい鉢に置き、残りの土を入れます。
最後に水を与えたら植え替えが完了です。
テーブルヤシの寿命は?

テーブルヤシを含む観葉植物は、適量の水やり、剪定、植え替え、株分けなどをすることで何年でも元気に成長します。
テーブルヤシも、暖かい時期と寒い時期で手入れの仕方を変えたり、大きく育ったものを植え替えたりすることで、中には10年以上も長生きするものも。
ただし、いつもと同じような手入れをしていても葉が伸びない、どんどん枯れていくという場合、観葉植物としての役目を終えたということもあります。
小さな鉢でも家がトロピカルに!テーブルヤシを楽しんで育てよう
ホームセンターや100均ショップでも買えるテーブルヤシは、小さな鉢でも室内を南国の雰囲気に変えてくれる観葉植物です。
枯れにくく、初心者でも管理しやすい植物なのでぜひ初めての観葉植物としてテーブルヤシを育ててみてはいかがでしょうか。