「モンステラを冬越しさせるにはどのように管理したら良い?」この記事では観葉植物のモンステラの冬越しについて解説します。寒い時期を乗り越えるため、モンステラの冬越し対策を見ていきましょう。
冬にありがちなモンステラのトラブルとは
まずは冬に起こりがちなモンステラのトラブルを2つご紹介します。
根腐れする
モンステラはアメリカの熱帯地域に生息する植物です。耐陰性と耐寒性に優れていて、初心者でも育てやすいのが特徴。
ただ、寒すぎる環境では成長が緩やかになるため、冬に水をやり過ぎると土の中で根腐れを起こす可能性があります。
一度根が腐ってしまうとモンステラ全体に影響が及び、その結果春を待たずに枯れてしまうこともあります。
葉が枯れる
冬は乾燥しやすい時期です。冬のモンステラは、春や夏ほど成長が活発ではないため、乾燥にも耐えられる植物ですが、過度な乾燥は葉がしおれたり枯れたりする原因になることも。
モンステラの葉の先が少し黄色くなる程度であれば回復は可能です。ただ、葉の全体が茶色くなってしまった場合は元に戻る可能性は少なくなるでしょう。
モンステラを冬越しさせるコツ3つ
モンステラを冬越しさせるためのコツは3つ。水やり・温度管理・置き場所です。ひとつずつ紹介します。
モンステラの冬越しのコツその1:水やり
冬の間のモンステラは、根腐れを防ぐため水やりを控えめにします。土の状態を見て、表面が乾いていたらさらに2、3日待ってから水やりをしましょう。
モンステラは冬になると休眠期間に入るため、頻繁な水やりを避けて乾燥気味に育てるのがコツです。
もし、乾燥で葉の色が悪くなるのが気になった場合は、霧吹きを使って「葉水」をしましょう。
モンステラの冬越しのコツその2:温度管理
モンステラには耐寒性があります。ただ、元々高温多湿の環境で生きる植物のため、寒すぎる環境は苦手です。
モンステラが耐えられる温度は5℃が目安。適温は15℃から30℃あたりのため、外にある場合は家の中に入れることや、室内でも暖かい場所に移動させるなど、モンステラが冬でも快適に過ごせる温度の場所を選びましょう。
モンステラの冬越しのコツその3:置き場所
モンステラの性質には、耐寒性の他に耐陰性もあります。耐陰性とは、日陰に耐えられる性質のことです。
モンステラが自生している場所はジャングルの中のため、直射日光が得意ではありません。観葉植物としてのモンステラも同じ性質です。
モンステラを置く場所は直射日光を避けるのがベスト。
ただし日が全く当たらない場所だと元気がなくなるので、カーテン越しに日が当たるような場所に置くのがおすすめです。
冬の間は窓際も気温が一気に下がります。寝る前にはモンステラを窓際から少し離しておきましょう。
屋外のモンステラは冬越しできる?
モンステラを室内ではなく屋外で育てているという方もいるでしょう。
屋外で育てているモンステラは、冬の間は軒先など屋根のある場所に移動させるのがおすすめです。
雪が多い地域や寒さが厳しい地域では、可能であれば冬の間は屋内に入れて管理しましょう。
屋内に入れるのが難しい場合は、雪や風に当たらない場所に移動させてください。
モンステラの冬越し対策
最後に、家にあるものでできる、モンステラの冬越し対策をご紹介します。
用意するものは以下の2つ。
- 新聞紙
- 段ボール
小さな株のモンステラであれば、工作いらずで段ボールにモンステラを収納しておくだけで寒さ対策になります。風が通るように段ボールの上側は開けておくようにしましょう。
大きなモンステラなら、以下の手順で段ボールの寒さ除けが作れます。
- 段ボールを開く
- モンステラの大きさに合わせて開いた段ボールを円筒状にしてテープで止める
- モンステラに被せる
段ボールはモンステラの大きさに合わせて何枚か重ねて使うのもOKです。
モンステラは葉が大きいため、鉢の直径ではなく葉に合わせるように作りましょう。
もし段ボールだけではモンステラ全体を覆えないのであれば、開いた段ボールの上部に新聞紙を貼り付けます。これで高さがでてモンステラ全体を覆う寒さ除けができます。
モンステラの冬越しには水・置き場所・日光に注意
モンステラを冬越しさせるには、水・置き場所(温度管理)・日光に注意しましょう。
この記事を参考に、モンステラの冬越し対策を万全にして成長期の春を迎えられるようにしてくださいね。