家庭菜園を始めてみたいけど、どんな植物を選べばいいか迷っている方は、フェンネルがおすすめです。フェンネルは、水やりの回数が少なくて済み、病気などにもなりにくい強い植物です。また、茎から葉、種まですべて食べることができ、さまざまな料理に活用できます。ここでは、フェンネルの育て方や、効能についてご紹介します。
フェンネルはどんな植物?
フェンネルはセリ科の多年草です。フェンネルは、株を野菜、葉をハーブ、種をスパイスとして、食用や薬用に昔からたくさん使われています。
フェンネルは、1mほどの高さまで成長することもあり、フサフサと横にも広がって育つので、植える場所は広いほうがいいでしょう。
花の色は黄色で、線香花火のような形に小さな花をいくつも咲かせます。葉は甘い独特な香りがします。
香味料として使う
フェンネルは香味料として使うことができます。特に、葉は魚の臭み取りにもなるので、生のままよく使われています。
茎も、サラダやマリネ、スープ、魚料理、肉料理など、香味料として幅広く使うことができ、種もマウスフレッシュとして使うことができます。
フェンネルは、植物全体をいろいろな料理に使うことができるので、お庭にひとつ植えておくととても便利です。
フェンネルの育て方
フェンネルは種からでも育てやすく、春から夏終わりにかけてよく育ちます。茎が20cmほどに成長したら収穫することができます。
種まきのタイミングは?
フェンネルの種まきのタイミングは、1年に2回あります。
3月〜5月の春に植えると、7月の初め頃に収穫ができ、9月〜10月の秋に植えると、11月の初め頃に収穫ができます。
フェンネルに合う土や肥料は?
フェンネルは酸性の土と水はけの悪い土を嫌います。
フェンネルを上手に育てるためには、2週間ほど掛けて土を中和しておく必要があります。苦土石灰は、土を中和しアルカリ性にすることができるので、土の酸度を下げるのにおすすめです。
肥料は、牛糞や油粕がいいでしょう。牛糞は肥料として質が高く、においも殆どありません。油粕は、植物由来の肥料で、窒素を豊富に含んでいます。
育て方とポイント
フェンネルは比較的、育てやすい植物ですが、お世話をするうえで押さえておくと良いポイントが2つあります。
一つ目は水やりについてです。
地植えの場合は、夏の時期以外ほぼ水やりは必要ありません。フェンネルは乾燥を好む植物なので、水のやりすぎには気をつけましょう。
鉢植えの場合は、あげた水が蒸発してしまわないような涼しい時間帯に、鉢の表面の土が乾いていたらあげましょう。
二つ目は日当たりについてです。
フェンネルは高温乾燥、低温多湿を嫌うので、地植えの場合も鉢植えの場合も、植える場所は日当たりのいい場所を選ぶようにしましょう。
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フェンネルを育てるときに注意するポイント
あまり株が大きくなりすぎると、株の風通しが悪くなり、病気になりやすくなるので、収穫ができるサイズになったら、こまめに収穫します。
また、フェンネルは大きくなると2mほどにもなる大型植物です。そのため、風の影響を受けやすいので、支柱を立て支えてあげましょう。
病気と害虫に注意が必要
フェンネルは比較的、病気や害虫には強い植物です。
ただ、冬から春に向けて少しずつ暖かくなってくると、害虫が発生しやすいです。主な害虫は、アオムシ、ヨトウムシ、キアゲハの幼虫です。
虫がついているのを見つけたら、すぐに取り除くようにしてください。
植え替えには向いていない
フェンネルは、直根性なので植え替えには向いていません。
直根性とは、根の伸び方が真っ直ぐで、枝分かれしていない根のことを言います。直根性の植物はは、根が途中で切れてしまうと再生が難しいので、できるだけ植え替えはしないほうが良いです。
植え替えをする場合は、株を丁寧に掘り起こし、根についた土を落とさずに行うことがポイントです。
フェンネルの持つ効能について
フェンネルは、いろいろな効能を持っています。ここでは、フェンネルの持つ効能として有名な、3つを紹介します。
フェンネルの持つ効能を知ると、ますますフェンネルを育てたくなりますよ。
胃腸の働きをサポート
フェンネルには、胃腸の働きをサポートする効果が期待できます。
消化酵素の分泌を促し消化を助ける効果、体内に溜まったガスを除く効果、食欲増進の効果があるといわれています。
また、フェンネルの香りは食欲抑制の効果が期待でき、食べ過ぎを防ぎたいときに活用するのがおすすめです。
ダイエット効果
フェンネルには、利尿、発汗作用があります。これにより、体内のめぐりを良くし、むくみの解消につながります。
また、新陳代謝も活発化するので冷え性の改善にも効果が期待できます。
体内のめぐりを良くし、新陳代謝を活発にすることはダイエットにも繋がります。
口臭予防
インドカレーなど、インド料理を取り扱っている飲食店で、小粒でカラフルな食べ物を見たことがある方もいると思います。
あれは、フェンネルシードで作られており、「ムクワス」と呼ばれています。フェンネルシードは食べると爽やかな香りがするので、マウスフレッシュとして古来よりたくさんの人に食べられています。
フェンネルで気軽に家庭菜園を始めよう
フェンネルは、日当たりが良い場所に植えてあげれば、こまめな水やりなども不要で、元気に育っていきます。
枯れたとしても、翌年芽が出てくることもあるほど強い植物です。見た目も可愛らしく、育てやすいので、家庭菜園初心者の方でも挑戦しやすいでしょう。
香味料としても使いやすいフェンネルを植えて、楽しい家庭菜園を始めてみましょう。
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