ポトスの剪定の時期|初心者向けの手順や剪定後のケアも解説

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ポトスには必ずしてあげたいお手入れがいくつかあり、そのひとつが剪定です。剪定をせずにポトスを放置すると、害虫がたくさん湧いてしまったり、病気になって枯れてしまったりする可能性もあります。この記事で、初心者向けのポトスの剪定方法をチェックしていきましょう。

ポトスは必ず剪定してあげたい観葉植物

ポトスは必ず剪定してあげたい観葉植物

ツヤツヤした葉が愛らしく、初心者から観葉植物フリークにまで人気の“ポトス”ですが、実は剪定をしなければいけない植物だと知っていますか?

剪定を怠ると過度に葉が生い茂って風通しが悪くなり、害虫が湧いたり病気になったりしてしまいます。頑丈なポトスでも、ときには枯れてしまうことさえあるため要注意です。

大切なポトスにいつまでも元気でいてもらうために、この記事で初心者でもできる剪定方法をマスターしましょう。

剪定は「摘心」と「切り戻し」の2種類

早速ですが、ポトスの剪定は「摘心」と「切り戻し」と呼ばれる2種類の方法に分類されます。それぞれの特徴と目的は以下の通りです。

    【ポトスの剪定の種類】

  • 摘心:脇芽を出させて見た目をこんもりさせるための剪定。主にツルの先端を切る
  • 切り戻し:風通しを良くして病気や害虫を防ぐための剪定。主に過度に生い茂った部分を切る

摘心はポトスの見た目をより素敵に整えたいときに行うもので、必須ではありません。一方の切り戻しは、ポトスの健康状態に直結するため必須のお手入れです。

これまでポトスの剪定に挑戦したことのない方は、切り戻しから行いましょう。摘心&切り戻しのそれぞれの具体的な方法は、後ほどご紹介します。

事前に必要な道具を準備しよう

ポトスの剪定では、摘心&切り戻しどちらに挑戦する前にも、まずは以下の道具を準備します。いずれの道具もホームセンターや園芸ショップ、通販で簡単に手に入ります。

    【ポトスの剪定に必要な道具】

  • 清潔な剪定ばさみ
  • ゴム手袋
  • 新聞紙orビニールシート(床に敷くため。庭など汚れても良い環境ならなくてもOK)

注意点として、剪定ばさみは必ず清潔なものを使用しましょう。ほかの植物を切ったはさみをそのまま使うと、知らず知らずのうちに病気をうつしてしまう可能性があります。

新品を購入するか、使いまわすなら市販のクリーナーで綺麗にしておけると安心です。

ここからは、摘心&切り戻しそれぞれの方法でポトスを剪定する手順をご紹介します。自分が挑戦したい項目をチェックしてみてくださいね。

失敗しない!ポトスの「摘心」の方法

失敗しない!ポトスの「摘心」の方法

まずは見た目を整えるための剪定である「摘心」です。

そのままでも愛らしいポトスですが、摘心により脇芽を活発に生やすことで、こんもりとした可愛いシルエットを実現できます。

ポトスの摘心にふさわしい時期と、具体的な手順を見ていきましょう。

時期は植え替え後にポトスが根付いた直後

ポトスの摘心は、5~7月に植え替えをして、根付いた直後がベストタイミングです。具体的には、植え替え後のポトスに新しい葉が生え始めたら摘心に挑戦できます。

ちなみに剪定と同様に、植え替えもまたポトスに必須のお手入れです。およそ2年に一度は植え替えないと、根詰まりや根腐れといった異常を起こし、やがては枯れてしまいます。

「ポトスの植え替えをした覚えがない…」という方は、以下の記事もぜひあわせてご確認ください。

ポトス

「頂芽」を意識しながらカットする

ポトスの摘心は簡単で、「頂芽(ツルの先端の芽)」を意識しながらカットするのみです。

ポトスに限らず、多くの植物は“頂芽優勢(ちょうがゆうせい)”と呼ばれる「先端の芽が脇芽よりも優先的に成長する性質」を持ちます。そのため、脇芽の生育を活発にしたいなら、この頂芽を人為的に取り除く必要があります。

ツルを手で優しくたどって、先端部分の芽が確認できたなら、それが頂芽です。ハサミでパチンと切り取ってしまいましょう。あとは、時間とともに脇芽が活発に生えてくれますよ。

失敗しない!ポトスの「切り戻し」の方法

失敗しない!ポトスの「切り戻し」の方法

ポトスを健康な状態に保つための剪定が「切り戻し」です。

適度な切り戻しにより、ポトス全体の風通しを良くしてあげることで、害虫や病気の被害に遭うリスクを大きく下げられます。

時期は生育の活発な春~秋

ポトスの切り戻しは、生育が活発な春~秋の間に行うのがベストです。生命力にあふれている時期であれば、ポトスの負担を抑えやすく、剪定後も元気に育ってくれます。

反対に、冬のようなポトスの生育が緩やかな時期に剪定をしてはいけません。ポトスに負担がかかりすぎ、病気などの異常が現れる可能性が高まってしまいますよ。

傷んだ部分もまとめて取り除く

ポトスの切り戻しは以下の手順で行います。過度に生い茂った部分にプラスして、傷んでいる場所もまるごと切り取ってしまうイメージです。

    【ポトスの切り戻し手順】

  1. ポトスの全体を眺め、過度に生い茂った部分を見つける
  2. 上記の部分を、剪定バサミで透かすようにして切り取り密度を下げる
  3. 再びポトスの全体を眺め、異様に長く伸びた茎や傷んでいる場所を見つける
  4. 該当部分を取り除けば完了!

傷んだ部分を取り除くと、ポトスの健康な部位に栄養が行き渡ります。

「なんとなく、最近ポトスに元気がないような…」という方も、剪定をするだけで元通りになってくれるかもしれませんよ。

なお、ポトスを切ると白い樹液が出てくることがあります。この液体に触れると、手がかぶれてしまう可能性があるため、作業時には忘れずにゴム手袋をしておいてくださいね。

剪定後のポトスはいつも通りに育てて大丈夫!

剪定後のポトスはいつも通りに育てて大丈夫!

摘心・切り戻しどちらの場合も、剪定後のポトスに関しては特に必要なケアはありません。いつも通りに、大切に世話をしてあげれば大丈夫です。

ポトスは茎も太くなく剪定の簡単な植物です。ご紹介した内容を参考に、ぜひ気軽な気持ちで挑戦してみてくださいね。

もし剪定以外の育て方にも不安があるのなら、以下の記事もあわせてご確認ください。

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