パキラは、丈夫で育てやすく初めて育てる観葉植物としても人気です。パキラを育てている人や、これから購入しようという人の中には、挿し木で増やしたいという人もいるのではないでしょうか。この記事では、パキラを挿し木で増やす方法について解説します。

パキラは剪定した枝から挿し木で増やせる
パキラは種を植えたり、挿し木をすることで数を増やすことができます。家庭で増やしたい場合は、土に枝を指して数を増やす「挿し木」をするのがおすすめです。
種を植えて観葉植物として販売されているくらいの大きさに成長するまでは、多くの時間がかかってしまいます。
その点、挿し木であれば、選定した枝から簡単に増やせるので手間もかかりません。
パキラは時折剪定が必要
パキラは生命力が強い植物で、放っておくとあっという間に枝葉が伸びてごちゃごちゃとしてしまいます。
剪定を怠ってしまうと風通しが悪くなり、過度な湿気のため害虫が発生したり、病気にかかってしまう恐れもあります。
また、樹形のバランスが悪くなり見た目がかっこ悪くなったり、転倒してしまうこともあるので、定期的に剪定して整えてあげましょう。
失敗しない!パキラを挿し木で増やす方法
パキラは丈夫な植物なので、多少剪定の仕方を誤ったとしても、時間が経過すればしっかりと芽が生えてきますので、初心者の方も安心して取り組んでみてください。
ポイントを押さえて行えば、すぐに上手に剪定できるようになります。
時期は5月~9月頃がベスト
パキラを選定するベストなタイミングは、5月~9月頃です。この時期に剪定を行うと、切った直後に成長期を迎えるため、パキラが弱りにくく元気な状態を維持しやすくなります。
とはいえパキラは強健なので、ある程度、観葉植物の扱いに慣れた人であれば、真夏と真冬を避ければほかの季節に行っても構いません。
しかし、剪定自体が初めての方であれば、この時期を守ることをおすすめします。
パキラの挿し木に必要なもの
パキラの挿し木をする際は、以下のものを用意しておきましょう。
- パキラ
- 育苗ポットや新しい鉢
- 挿し木用の土
- 水を入れる容器
- 割り箸
- 剪定バサミ
挿し木をするときは、必ず挿し木用の土や赤玉小粒などの肥料成分を含ない無菌の用土を使用してください。
培養土には肥料成分が含まれていて、枝の切り口部分を腐らせてしまうことがあるので要注意です。

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パキラの挿し木手順
パキラの挿し木の手順は、次のとおりです。
- パキラの枝を切り挿し穂を用意する
- 挿し穂を水につける
- 挿し穂を植える
剪定バサミを使い、先端から10~15cmほどの長さでパキラの枝を切ります。
このとき、葉や枝や付け根から2cmほど上で枝を切るのがポイント。吸水面を増やすために、切り口を斜めに切ってください。
そして、枝の切り口側にある葉は全て取り除きます。
容器に水を入れて、1で用意した挿し穂の切り口を水につけましょう。このとき、発根促進剤を適量水に入れておくと発根しやすくなります。
根が生えてくるまで、水を交換しながら管理してください。
根が出てきたら育苗ポットに挿し木用の土を入れ、水で湿らせておきます。挿し穂を植えるときは、割り箸または指で土に穴を空け、そこにパキラの枝を挿しましょう。
挿し木をしたら、たっぷりと水やりをしてください。

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パキラを挿し木したその後の管理方法
パキラの挿し木をしたら、挿し穂から根が生えてくるまでの期間、土が乾かないよう直射日光を避けた半日陰~日陰で管理します。
室内で管理する場合は、レースカーテン越しの柔らかい日光が当たる場所に置きましょう。
パキラの挿し木はハイドロカルチャーでもOK
ハイドロカルチャーとは、土を使用せず人工の資材と水だけで植物を育てる方法のこと。パキラの挿し木は、ハイドロカルチャーで育てることも可能です。
ハイドロカルチャーの資材には、ハイドロボールやカラーサンド、ゼリーボールなどがあります。どれも表面に細かい穴がたくさん空いており、保水性が高いのが特徴。
ハイドロカルチャーの資材は無菌なので、虫がわきにくく清潔な状態で管理できます。
- ハイドロボールを入れた容器を用意する
- 植え付けをする
- 容器に水を入れる
- 植え付け後のパキラは、数週間直射日光を避けた半日陰~日陰に置いて管理します。
根腐れ防止剤を、容器の底から2/3ほど敷き詰めておきましょう。そして、あらかじめ水洗いして、付着した汚れや細かい粉を落としたハイドロボールを容器に入れます。
パキラを容器の中心に植え付けして、周囲に資材を足して固定させます。
パキラを植えつけて固定したら、容器の1/5~1/4程度水を入れます。そして、パキラの葉に霧吹きで水を吹きかけてあげましょう。

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剪定したパキラは水耕栽培も可能
剪定したパキラは、水耕栽培することもできます。
- 水を張った容器に挿し穂をつける
- 半日陰で管理する
枝の先を斜めにカットした挿し穂を用意します。このとき、水につかる部分に葉が残らないよう、切り口側の余分な葉は取り除いておきましょう。
水を張った容器を用意し、水に挿し穂をつけます。容器は、小さな花瓶やペットボトルでOKです。発根促進剤を適量水に混ぜておくと、根が生えやすくなります。
根が生えてくるまでは、直射日光を避けた半日陰程度の場所で管理しましょう。水は毎日変えてあげてください。
発根したら、レースカーテン越しの柔らかい日が当たる場所に置いてください。水耕栽培で発根したパキラを、ハイドロカルチャーで育てるのもおすすめです。
パキラを剪定したら挿し木で増やそう!
パキラは生育が旺盛な観葉植物なので、時折剪定する必要があります。剪定したパキラは、挿し木にして数を増やすことも可能です。
挿し木用の土や赤玉土で発根させる方法のほか、ハイドロカルチャーや水耕栽培でも挿し木することもできます。
ぜひ、ご自分のやりやすい方法でパキラの挿し木に挑戦してみてください。


