頑丈なことで有名なパキラですが、それでもいざ剪定をするときには、どう切れば良いのか悩みますよね。バッサリ切って良いのか、絶対しないといけないのかなど、迷ってしまう方も多いでしょう。この記事では、初心者でも失敗しないパキラの剪定方法と、剪定する理由や時期、そして剪定しないとどうなるのかについて解説します。
剪定以外でパキラの育て方に不安がある方は、以下の育て方記事もあわせてご確認ください。
パキラは剪定が必要な植物!選定しないとどうなるの?
パキラは生命力が強く枯れにくい植物です。スタイリッシュな見た目と「発財樹」の別名を持つほどの縁起の良さもあわさり、日本では観葉植物として多くの方に愛されています。
パキラは本来、自然環境で自生していると10~20mほどにまで育ちます。もちろん、観葉植物用途ではこれほど大きくはなりませんが、それでもグングンと育つ成長スピードの早い植物です。
放置するとあっという間に枝葉がゴチャゴチャとしてしまうため、健康に育て続けるためには、適度に剪定をしてあげなければいけません。
剪定しないとトラブルが起こりやすい
パキラの剪定をせず放置してしまうと、以下のようなさまざまなトラブルの原因となります。
- 風通しが悪くなり、過度な湿気で病気&害虫が発生する
- 樹形のバランスが悪くなり、転倒してしまう
- 特定の枝に過度な負担がかかり、折れてしまう
- 見た目もかっこ悪く愛着が湧きにくくなり、お世話も面倒になる
パキラの剪定は「見た目を気にしないなら大丈夫」といった任意のお手入れではなく、必ずしておきたいお世話です。
この記事で、パキラの失敗しない剪定方法をチェックしていきましょう!
失敗しないパキラの剪定の仕方!
パキラの剪定はとても簡単で、ときには「適当に気になった枝を切っても大丈夫」といわれるほどです。多少間違えたとしても、時間が経てばしっかりと芽が生えてきます。初心者でも気軽な気持ちで行えますよ。
とはいえ、失敗するリスクを減らすために、具体的に覚えておきたいポイントや手順を見ていきましょう。
時期は5~6月ごろがベスト
最初に覚えておきたいのが、パキラは5~6月に剪定をするのがベストなことです。
この頃に切ると切った直後に成長の活発な時期を迎えるため、パキラが弱りにくく元気を保ちやすくなります。
とはいえパキラは頑丈なので、ある程度園芸に慣れた方の場合は、真夏や真冬でさえなければほかの季節に切ってしまっても大丈夫です。
しかし、観葉植物の剪定自体が初めての方など、慎重に挑戦したいのであればこの時期を守るようにしましょう。
必要な道具を準備する
剪定の前には、必要な道具をあらかじめ用意しておきましょう。後から道具が足りないことに気がつくと、初心者の場合は焦ってしまいがちです。
パキラの剪定で用意しておきたい道具は以下の通りです。いずれもホームセンターや園芸ショップ、通販などで簡単に手に入ります。
- 剪定ばさみ(できれば切れ味の良いものを)
- 軍手
- 癒合剤
ポイントとして、剪定ばさみはできるだけ切れ味の良いものを選びましょう。中級者以上であれば技術でカバーもできますが、初心者の間は切り損じのリスクが高まってしまいます。
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また、以前ほかの植物の剪定に使用したはさみを使うのであれば、パキラに病気をうつしてしまわないために必ず消毒してください。同じく市販の刃物クリーナーやアルコールで綺麗に拭くだけでOKです。
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「成長点」を見つけよう
道具が揃えば、いよいよパキラの剪定…といきたいところですが、先に「成長点」を探しましょう。
成長点とは、主に植物の茎や根の先端にある「細胞分裂の活発な部分」です。新芽が出てくるなど重要な役割を果たす場所で、ここを残すことで素早く樹形が整います。
パキラの場合は、幹や茎にあるほかの場所と比べて膨らんだ出っ張り部分が成長点です。しっかりと探してみてくださいね。
後はバッサリと切り戻してOK!
成長点が見つかれば、後はバッサリと切り戻していきましょう!以下のポイントを意識しつつ、自分好みの樹形になるように整えてください。
- 切るときは成長点の2cmほど上を意識する
- ひょろひょろと1本だけ変な伸び方をした枝(徒長枝)は切る
- 全体として、風通しが良くなるようにカットする
- 下の方についた葉にも日光が当たるようにする
- 過度に生い茂った場所は、どちらかの枝をバッサリと切るなど大胆に剪定してOK
上述の通り、パキラは適当に切っても良いといわれるほど頑丈な植物です。あまり心配せず大胆に切ってみてくださいね。
切った後は傷口に癒合剤を塗り、日当たりの良い場所に置いてください。癒合剤は付属の説明書通りの量を塗るのみで良く、これでパキラの剪定は完了です!
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剪定で切り取った枝から「挿し木」もできる
もしパキラを増やしたいのなら、剪定で切り取った枝を使って「挿し木」もできます。
- 剪定で切り取った枝を、10~15cmほどの長さまで切る(切り口が斜めになるように)
- 枝の下の方についた葉を取る
- 保水性の高い培養土を入れた鉢に、切り口部分が下になるよう挿す
- 直射日光の当たらない場所に置き、水を切らさないように与え続ける
- 2~3週間で新しい根が出てくる!
失敗しないコツは、水を切らさないように与え続けることです。小まめに確認して、土の表面が乾くたびにたっぷりと水やりをしましょう。
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適切な剪定方法でパキラを元気に育てよう!
頑丈なパキラですが、適度に剪定をしてあげることでより元気に育ちます。剪定は非常に簡単なうえ、失敗しても時間とともに復活することが多く、はじめて挑戦する方も安心です。
成長点や切れ味の良い剪定ばさみを使うことなど、ご紹介したポイントだけ意識して試してみてくださいね。剪定以外のパキラの育て方に不安がある方は、以下の育て方記事もあわせてご確認ください。