「アガベの葉が知らない間にしわしわになっている!」という方に向けて、アガベの葉がしわしわになる原因と復活方法を解説します。一度しわしわになったアガベの葉も、適切な対処方法さえ知っていれば、復活する可能性は十分です。ぜひチェックしてみてください。
アガベがしわしわになる4つの原因
アガベはアメリカ大陸を原産地とする頑丈な植物で、本来は過酷な環境にも耐性を持ちます。しかし、国内で観葉植物として楽しんでいると、葉がしわしわになってしまうことも珍しくありません。
アガベの葉がしわしわになってしまう場合、以下の4つの原因が考えられます。
- 水やりの過不足
- 夏の直射日光
- 冬の寒さ
- 根の傷み(特に植え替え時)
まずは、それぞれ詳しく見ていきましょう。復活方法は原因の次にご紹介します。
水やりの過不足
もっともありがちな原因が、水やりの過不足です。厳密には、以下の2パターンが考えられます。
- 単純に水やりの量が足りていない
- 水のやり過ぎでアガベが根腐れを起こし、水はたくさんあっても吸収できていない
どちらの場合も、結果としてアガベが水不足となり、葉がしわしわになってしまいます。アガベは乾燥にも強い植物ではありますが、それでも葉の様子には気を配ってあげましょう。
夏の直射日光
夏の直射日光の当てすぎも、アガベの葉がしわしわになる原因として挙げられます。
アガベは日光が大好きで、日光不足になると「徒長(とちょう:一部分がヒョロヒョロと不要に成長すること)」と呼ばれる異常が起こることで有名です。
しかし一方で、夏の強烈な直射日光に限っては、当てすぎないように注意しなければいけません。
通年を通して日光に当てつつも、あまりにも日差しの強い猛暑日には、レースのカーテンで遮光するなど光を弱めてあげてください。
冬の寒さ
意外な原因として、冬の寒さにも気を配っておきましょう。
アガベは成長すると、寒さにも暑さにも強い頑丈な植物になります。湿気対策さえ整えてあげれば、国内ならほとんどの地域で通年屋外に出していても元気に育ちます。
しかし、アガベが小さなころは、まだ寒さにもそれほど耐性がありません。小まめに葉の様子を確認し、しわしわになり始めたら室内へ入れてあげましょう。
根の傷み(特に植え替え後)
根の傷みに関して、特に気を付けておきたいのが「植え替え後の様子」です。植え替え後に急激に葉がしわしわになった場合、植え替え時に根を傷つけてしまったのかもしれません。
「水やりの過不足」の例でご紹介した通り、アガベは根の傷みが起こると水分を吸収できなくなり、水不足によって葉がしわしわになってしまいます。
残念ながら一度傷んだ根の回復は難しく、正しい手順で植え替えを行うことが予防策となります。アガベの植え替え手順は、以下の記事もあわせてご確認ください。
しわしわのアガベを復活させる方法
では、葉がしわしわになったアガベを復活させる方法を見ていきましょう。簡単にできる方法から順にご紹介しますので、順番通りに試してみてくださいね。
まずは生育環境を整える
最初に行うべきは、アガベにふさわしい生育環境を整えることです。
気温や日光など以下のポイントをチェックしつつ、現在の置き場所がアガベにとって適切かあらためて確認しましょう。
- 日光はたっぷりと当てる(ただし、夏の直射日光は避ける)
- 風通しが良くジメジメしていない場所に置く
- 水はけの良い土を使う
- (まだ苗が小さなころは)5度以下など寒すぎる環境は避ける
アガベの生育環境については、以下の記事でも解説しています。
水をたっぷり与えて様子見
適切な生育環境を整えたなら、続けて水をたっぷりと与えて様子をみましょう。アガベの葉がしわしわになっても、水を十分に与えて様子見をするだけで復活することもよくあります。
ただし、水を与えてもその場ですぐにアガベが回復するわけではありません。最低でも3日間程度はそのまま見守ってあげてくださいね。
肥料を与えるのはNG!
ちなみに、水に加えて肥料を与えるのはNGです。葉がしわしわになったアガベは何かしらの原因で弱っており、この状態で肥料を与えるとかえって逆効果になってしまいます。
「肥料焼け」と呼ばれる浸透圧のトラブルが起こり、枯れてしまう可能性さえあるため要注意です。まずは、水だけ与えて復活するか見守ってくださいね。
植え替えで根のチェックを行う
たくさん水を与え3日ほど待っても改善しない場合は、アガベの根が傷んでしまっているのかもしれません。特に、土の辺りから何かが腐ったような臭いがするのであれば、根腐れの可能性が高いです。
一度、土からアガベを取り出して根の様子を確認し、変色した根を取り除きつつ新しい鉢へ植え替えてあげましょう。
腐った部分さえ取り除ければ、復活してくれる可能性も十分にあります。
どうしても治らないなら切除を
ここまでにご紹介した方法をすべて試して、それでもアガベが復活しないのであれば、残念ですがしわしわの葉を切除しましょう。
葉がしわしわになる原因には、凍傷などどうしても治りにくいものもあります。園芸ばさみを使い、しわしわの葉を根元からばっさりカットしてあげてください。
健康な部分に栄養を集中させることで、また新たな葉も生まれやすくなります。アガベを長生きさせるために、思い切って切除してあげてくださいね。
大切なアガベをしわしわの状態から回復させよう!
この記事ではアガベの葉がしわしわになる原因と復活方法をご紹介しました。
葉がしわしわになるとビックリしてしまいますが、生育環境を整えて、たっぷりと水やりをするだけで回復するケースも珍しくありません。
ぜひ、この記事でご紹介した復活方法を試して大切なアガベを回復させてくださいね。