トレニアを育ててみたいけれど、摘芯や切り戻し、水やりなど「育て方がわからない」という方も少なくないでしょう。この記事では、トレニアの基本的な育て方や上手に育てるコツをわかりやすく解説します。これからトレニアを育てる予定の方、育ててみたい方はぜひ参考にしてください。
トレニアとは
まずはトレニアがどのような植物なのか具体的に解説していきます。基本的な情報は以下の通りです。
- 科名属名:アゼトウガラシ科ツリウリクサ属(トレニア属)
- 原産地:東南アジア、アフリカ
- 分類:一年草、多年草
- 草丈:20~30cm
- 花色:青、紫、白、ピンク、黄
- 開花期:4月~11月
次に、トレニアの特徴について詳しく解説していきます。
トレニアの特徴
トレニア(Torenia fournieri)は、東南アジアからアフリカにかけて分布するアゼトウガラシ科の植物。初夏から秋頃まで花を咲かせるため、別名「ナツスミレ」とも呼ばれています。
花の色は青、紫、白、ピンク、黄など多彩で、夏の花壇に彩りを与えてくれます。トレニアは開花期が長く日陰でも元気に育つため、初心者の方が初めて育てる花としてもおすすめです。
品種によっては室内で冬越することも可能ですが、ほとんどの品種は寒さに弱く晩秋になると枯れてしまいます。
トレニアの花言葉
なぜ「ひらめき」という花言葉が付けられたのかというと、トレニアの花は雌しべの先端が触れると閉じる性質があり、このときの鋭敏な動きから名付けられました。
そして、トレニアの花は小さく控えめな美しさを持っていることから「可憐」という花言葉もあります。
また、まるで口をあんぐりと開けたようなユニークな花姿を持つトレニアには「愛嬌」という花言葉も付けられています。
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トレニアの栽培方法・育て方
トレニアは初心者でも育てやすい丈夫な植物ですが、元気に育ててキレイな花を咲かせるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
ここでは、種まき・植え付けの時期、土づくり、水やり、手入れの仕方など、トレニアの育て方の基本をお伝えします。
【種まき・植え付けの時期】種まきは5月頃・植付けは5月~7月
トレニアの種まきは、通常、5月頃に行います。また、植え付けは5月から7月の間に行うことが一般的です。
地域によって気候条件が異なるため、地域に合った最適な時期を考慮してください。
【土づくり】水はけの良い土を好む
トレニアは水はけの良い土壌を好みます。トレニアの好む土壌を作るために、有機質物質を混ぜ込んで土壌を改良しておきましょう。
また、栄養が不足すると花付きが悪くなるため、月に1回ほど緩効性化成肥料を株元に施すことをおすすめします。
【置き場所】日当たりが良く風通しの良い環境
トレニアは日光を好む植物です。ジメジメした環境は苦手なので、日当たりと風通しの良い環境を選びましょう。
ただし、夏場の直射日光に長時間当てていると株が弱ってしまう可能性があります。暑さの厳しい7月から8月は、涼しい場所に移動させることをおすすめします。
【水やり】土の表面が乾いたらたっぷり
トレニアの水やりは、土の表面が乾いたタイミングで行います。鉢植えの場合は、鉢の底から水が流れ出すほどたっぷりと与えましょう。
【摘芯】苗の植え付けから2週間後
トレニアを苗から育てる場合は、植え付けから2週間ほど経過したタイミングで摘芯をします。摘芯を行うと分枝が増え、花数が多くなります。
【切り戻し】花が一通り咲き終わる晩夏までに
トレニアは初夏から秋までたくさんの花を咲かせますが、花が一通り咲き終わると少し疲れた姿になります。
夏の間たくさんの花を咲かせたトレニアは、遅くとも8月末までに切り戻しをしましょう。こうすることで、元気を取り戻し晩秋まで花を楽しむことができます。
トレニアを育てる際の注意点・トラブル時の対処法
トレニアは育てやすい植物ですが、いくつか注意しておきたいポイントがあります。トレニアを元気に育てるために、以下のポイントを押さえておきましょう。
- アブラムシやうどんこ病に気をつけよう
- 小まめに「花がら取り」「切り戻し」を行う
- 開花中は肥料切れに注意
アブラムシやうどんこ病に気をつけよう
トレニアは丈夫で病害虫が発生しにくい植物ですが、新芽にアブラムシがついたり、ジメジメした環境下で育てているとうどんこ病が発生することがあります。
もしアブラムシを発見したら付着している部分を切り落とすか、薬剤を散布して駆除しましょう。
うどんこ病を防ぐためには、日当たりと風通しに注意することが大切です。繁茂しすぎた葉は間引いて風通しの良い環境を作りましょう。
小まめな「花がら取り」が大切
トレニアは初夏から秋にかけて長期間花を咲かせるため、小まめに花がら取りを行うことが大切です。
咲き終わった花をそのままにして結実させると、そこに養分が取られるため花付きが悪くなったり、株の樹苗が短くなる恐れがあります。
また、花がらが鉢や花壇の土の上に溜まってしまうと、カビや病気の発生源となります。病気を防ぐためにも小まめに花がら取りをして清潔な環境を保ちましょう。
開花中は肥料切れに注意しよう
トレニアは長期間たくさんの花を咲かせるため、肥料切れには注意が必要です。
開花中はたくさんの栄養を必要としているため、月に1回は緩効性化成肥料を株元に施しましょう。
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育て方のコツを押さえてトレニアを元気に育てよう
トレニアは初夏から秋にかけて花を咲かせる夏の花壇に欠かせない植物です。丈夫で育てやすいので、初心者の方でも安心して育てられます。
ぜひ今回の情報を参考に、トレニアを適切に管理して美しい花を楽しみましょう。