爽やかな香りが特徴のミントは、観葉植物としても人気の品種です。鉢植えはもちろん、地植えでも育てられ、葉を収穫すればさまざまな用途に使えるのも嬉しいポイントですよ。この記事では、ミントの育て方や手入れの方法、植え替え・増やし方まで詳しく解説していきます。
ミントの育て方の前に特徴をおさらい
ミントの香りや味などは、日用品やお菓子などで馴染みがある方も多いでしょう。ただ、植物としてのミントはあまり知らない方が多いかもしれません。育て方を解説する前に、種類や花言葉、楽しみ方などの特徴をおさらいしていきましょう。
ミントの種類・花言葉
ミントはハーブの1種で、シソ科ハッカ属に含まれる植物です。主にペパーミント系とスペアミント系に分けられ、いくつかの種類があります。
ペパーミント系はさわやかな香り、スペアミント系は甘い香りという大まかな特徴があり、ミントの個性を楽しめますよ。
ミント全般の花言葉は、「美徳」「かけがえのない時間」「効能」などです。ペパーミントとスペアミントには、それぞれに特有の花言葉があります。
主なミントの種類と花言葉は、以下の通りです。
- ペパーミント
- スペアミント
- アップルミント
- パイナップルミント
- ジンジャーミント
- オーデコロンミント
- カーリーミント
さわやかなメントールの香りが特徴。花言葉は「気分のあたたかさ」
柔らかく甘い香りが特徴。花言葉は「感情のあたたかさ」
りんごのような香りが特徴
パイナップルの香りがするミント
ショウガのような強い香りが特徴
オレンジミントとも呼ばれる柑橘系の香りがするミント
葉がカールしたミント
食用やグリーンのアレンジなど楽しみ方が豊富
ミントは、観葉植物として可愛らしい見た目や香りを楽しめる植物です。
楽しみ方は他にもあり、食用として料理やお菓子の香り・風味づけに使ったり、ハーブティーとして飲んだりできます。飲食に向かない品種もあるので、事前に確認したうえで飲食できる品種を育ててみましょう。
また、グリーンのアレンジにも最適で、ミントが他の観葉植物にアクセントを加えてくれますよ。
気持ちを落ち着かせる風水効果
ミントは、さわやかな香りによって気持ちを落ち着かせる効果があり、風水アイテムとしても人気です。
さらに、繁殖力の強さから、金運アップの風水効果があると考えられています。金運をアップさせたいという方は、西の方角に置くと効果を期待できますよ。
ミントを育てるときのポイント6つ
ミントは比較的育てやすい植物ですので、ポイントをおさえて手入れをすれば、元気にすくすく育てられます。
育て方のポイントとして、以下の6つをおさえていきましょう。
- 鉢植えでも地植えでも植え付けられる
- 日当たり・風通しの良い場所が最適
- 水やりは土が乾いたらたっぷりと
- 生長期前に置き肥するだけでも十分
- 保水力のある土がおすすめ
- 害虫を見つけたらすばやく駆除
鉢植えでも地植えでも植え付けられる
ミントは、鉢植えでも地植えでも植えつけられる植物です。
ただし、地植えの場合は、爆殖植物という異名を持つミントは繁殖力が非常に強く、ランナーと呼ばれるツルや地下茎があっという間に増えていきます。庭の手入れが大変になるので、鉢植えで管理するのがおすすめです。
地植えで育てたい場合は、できるだけ広いスペースに植えつけたり、他の植物がない状態で植えたりするのが良いでしょう。
日当たり・風通しの良い場所が最適
ミントを置く場所は、日当たり・風通しの良い場所が望ましいです。日光をしっかり当ててあげると、香りが強くなり、よりミントを楽しめます。ただ、直射日光は当てすぎると葉が焼けてしまうので、レースのカーテン越しの窓際など直射日光対策をしましょう。
風通しが良いと、蒸れを防いでくれます。蒸れて枯れる心配がなくなったり、病害虫の予防になったりするので、日光とあわせて風通しも意識して場所を選びましょう。
水やりは土が乾いたらたっぷりと
ミントは乾燥を好まないので、土が乾いたら鉢底に水があふれるくらいたっぷりと水やりしましょう。地植えのミントについては、植え付け後に水やりをし、しっかり根付けばそれ以降の水やりは必要ありません。
生長期前に置き肥するだけでも十分
ミントは、肥料の力を借りなくても持前の繁殖力ですくすく成長していきます。ただ、肥料をあげないと生長が遅れる場合もあるので、より元気に育てたいときは肥料をあげましょう。
肥料をあげるタイミングは、生長期に入る春が最適で、植え付けまたは植え替え時に土に肥料を置く「置き肥」で十分です。
保水力のある土がおすすめ
水やりの解説で触れたように、ミントは乾燥をやや苦手とするので、土は保水力のあるものがおすすめです。
ハーブ用の土や野菜用の用土で問題ありません。自分で土を用意したい場合は、赤玉土5:腐葉土3:バーミキュライト2の割合で混ぜた土を使用しましょう。
害虫を見つけたらすばやく駆除
ミントを育てる際には、メントールの香りが虫よけの役割を果たすため、それほど病害虫を心配する必要はありません。アブラムシがまれにつくので、見つけた場合はすばやく駆除しましょう。
ピンセットや割り箸などでも駆除できない場合は、害虫がついている茎や葉をカットするのがポイントです。
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ミントを上手に育てる手入れの仕方
ミントを上手に育てるためには、基本の育て方と合わせて、いくつかの手入れが必要です。枝を整えたり、葉っぱを収穫したりするなどの手入れを行い、きれいな形で丈夫に育ててあげましょう。
梅雨入りや夏前に「切り戻し」をする
ミントは生長するスピードが早いので、手入れが遅れるとフォルムが乱れる可能性があります。茎や葉が多くなると蒸れやすくなり、枯れる原因になるかもしれません。
姿を整え蒸れを防ぐために、梅雨入りや夏前に「切り戻し」という手入れが必要です。収穫も兼ねて半分ほどの高さに剪定する手入れで、すっきりと姿にしつつ、風通しを良くできます。
摘心をして丈夫に育てる
摘心とは、春に伸びだした新芽の先端にある芽を摘み取る作業です。わきから芽が伸びやすくなり、枝が増え、より丈夫な株に育てられます。
葉の収穫量が増え、香りを楽しんだり、食用として使ったりするなど、さまざまな楽しみ方ができるようになりますよ。
葉の収穫はいつでも大丈夫
葉の収穫は、特に時期は問いません。その都度摘み取り、好きなタイミングで葉や香りを楽しめます。
つぼみが開花する頃がもっとも香りが強くなるので、その時期にまとめて収穫して保存するのもおすすめです。
ミントの植え替え・増やし方
ミントの手入れとして定期的な植え替えが必要になります。また、植え替えや剪定などと合わせて、ミントを増やすのも楽しみ方のひとつです。植え替えの頻度や方法、増やし方を詳しく見ていきましょう。
植え替えは1~2年に1度を目安に行う
繁殖力の強いミントは、1~2年に1回を目安に植え替えが必要です。一回り大きい鉢と新しい土を用意して、新しい鉢にミントを植え替えましょう。
植え替えを怠ると、根詰まりや根腐れを起こして枯れてしまうので、植え替えは定期的な手入れとして欠かせません。
水挿しや種まきなどで増やせる
ミントは、さまざまな方法で増やせる植物です。カットした茎を水にさしておく「水挿し」や株分け、種まきなどで増やせます。
種まきについては、近くに他の品種があると交雑しやすいので、距離を離して種をまくのがポイントです。
ミントを元気に育てて爽やかな香りを楽しもう
ミントにはいくつかの種類があり、個性のあるさわやかな香りを楽しめます。比較的育てやすいので、置き場所や水やりなどに気を付ければ元気に生長しますよ。
繁殖力が強い点には注意が必要で、切り戻しや摘芯などで手入れしてあげるのがポイントです。植え替えや増やし方も参考にして、元気に育てて香りを楽しんでみてくださいね。
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