秋の花といえばコスモスを思い浮かべる人も多いでしょう。コスモスは、生命力が強く育てやすい植物です。また、色も多く、品種改良され花の形も種類が多いので選ぶ楽しみもあります。この記事では、コスモスの花言葉や育て方ご紹介しますので、育てるときの参考にしてください。
コスモスの特徴
コスモスはキク科の植物です。
開花時期は6月頃から始まり、秋ごろまで続きます。細長い葉が枝分かれしており、直径5cmほどの花が咲きます。丈夫な植物なので、自生も簡単です。
近頃は品種改良されたコスモスもたくさんあり、八重咲きのタイプや花びらがストローのような形に咲くタイプ、花びらの縁が色づくタイプなど、さまざまあります。
コスモスの花言葉
コスモスの花言葉は、「乙女の真心」「愛情」です。
ただ、これはコスモス全体の花言葉で、色別にまた違う言葉があります。
ここでは、赤、黄色、白、黒のコスモスの花言葉をご紹介します。好きな花言葉から、育てるコスモスを選ぶのも良いですね。
色別の花言葉
- 赤(紫、ピンク)のコスモスの花言葉:「乙女の愛情」「調和」
- 黄色のコスモスの花言葉:「野性的な美しさ」「自然美」「幼い恋心」
- 白色のコスモスの花言葉:「優美」「美麗」「純潔」
- 黒色のコスモスの花言葉:「恋の終わり」「恋の思い出」「移り変わらぬ気持ち」
赤のコスモスの花言葉は、愛や優しさを感じる花言葉です。
黄色のコスモスの花言葉は、自然を感じる言葉です。また、「幼い恋心」というピュアな雰囲気も持っています。
白色のコスモスの花言葉は、優雅さと清廉さを感じさせる言葉です。
黒色のコスモスの花言葉は、切なさを感じる言葉です。黒色のコスモスは、チョコレートコスモスと呼ばれています。ほろ苦いチョコレートを感じさせる言葉です。
コスモスの名前の由来
コスモスの名前の由来は、ギリシャ語の「kosmos」から来ています。「kosumos」は「秩序」「美しい」「調和」という意味です。
また、コスモスの由来から、たくさんの星が美しく輝く様子を「cosmos」と呼ぶようになったといわれています。
これは、古代ギリシャの哲学者ピタゴラスが、秩序を保ち調和された宇宙の様を「cosmos」と呼んだことが始まりだそうです。
コスモスの育て方!必要な生育環境と枯らさないコツ
コスモスを育てるときのポイントは、できる限り植え替えをしないことです。そのため、大きく育っても植え替えが必要ない、地植えがおすすめです。
また、コスモスは背丈を高くしすぎると倒れてしまうので、50cm以上の高さに育てるときは支柱を立ててあげましょう。観賞用に育てたいときは、20cm〜50cmほどの高さであれば、支柱がなくても倒れずに育てることができます。
コスモスは、苗と種のどちらからでも育てることができます。それぞれの育て方のポイントを、以下でご紹介します。
苗から育てる場合
苗の販売が始まるのは、4月〜6月頃です。
コスモスは根詰まりを起こしやすい植物なので、購入したら早めにポットから出して植えましょう。
ポットから出す際は、根の周りについた土は解さずに植えます。解してしまうと根が傷つき弱ってしまうので、注意が必要です。
種から育てる場合
種から育てる場合は、3月〜7月に植えるのがおすすめです。
土に、手の指の第一関節ほどの穴を開け、20cm間隔で3〜4粒を蒔きます。風で飛ばないように土を薄くかぶせ、水をたっぷり与えます。
コスモスのための土作り
コスモスは、水はけの良い土を好みます。
鉢植えの場合は、赤玉土6割、腐葉土を4割で混ぜた土がおすすめです。
地植えの場合は、植える1〜2週間前に土を耕し、水はけを良くするために川砂やパーライトを混ぜると良いでしょう。
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水やりのタイミングと肥料の施し方
コスモスは水はけが良い方を好むので、あまり水やりを必要としません。
ただ、真夏の時期で、雨が降らない日が続いた場合は、日が昇りきっていない午前中か、日が落ち始めている夕方に水やりを行います。
コスモスは、痩せた土でもよく育つ丈夫な植物なので、肥料もあまり必要ではありません。
肥料を与える場合は、苗や種を植える前に、緩効性の化成肥料と堆肥を土に少量混ぜると良いでしょう。
コスモスがかかりやすい病気と害虫について
コスモスは丈夫な植物ですが、気をつけたい病気と害虫があります。
それぞれ、種類と対策をご紹介しますので、コスモスを育てる際は参考にしてください。
かかりやすい病気
- うどんこ病
- 灰色かび病
白いカビが原因で、葉や茎に細かい白い粉が付いたような状態になります。伝染する病気で、葉や茎がねじれて最後には枯れてしまいます。
症状が軽い場合は、症状が出ている葉や茎を取り除いて様子を見ましょう。予防するには、風通しがよく日の当たる場所で育てるようにしましょう。
カビが原因の病気で、葉や花が黒や褐色になりシミのようなものができます。
症状が軽い場合は、症状が出ている葉や茎を取り除いて様子を見ましょう。
伝染しやすく広がりやすいので、広範囲に広がった場合は、特定防除資材の「酢」が原料の薬剤を使用します。予防するには、こちらも日当たりがよく風通しの良い場所で育てるようにすると良いでしょう。
発生しやすい害虫
- アブラムシ類
- ハダニ類
アブラムシは油断すると、すぐに大量に発生してしまいます。
数が少ないうちに見つけ、セロハンテープなどに貼り付けて取り除きましょう。
すでに大量に発生している場合は、特定防除資材の「酢」が原料の薬剤を散布し駆除しましょう。
ハダニはは葉裏にいることが多いです。
徐々に暑くなってくる6月下旬から9月頃にかけて繁殖し、大量発生します。
数が少ないうちは、水を勢いよくかけると洗い流すことができます。大量に発生した場合は、特定防除資材の「酢」が原料の薬剤を散布し駆除しましょう。
コスモスの増やし方
コスモスは増やし方も簡単です。
ここでは、種で増やす方法と挿し木で増やす方法をご紹介します。どちらも難しくないので、やりやすい方法でコスモスを増やしてみましょう。
種で増やす方法
コスモスの種は、三日月型の細長い形をしており、花の中心部分にできます。
種の採集をするときには、湿気させないようにすることが大切なので、晴れた日に行います。採取後は、保存用の紙袋や密閉できる容器に除湿剤と一緒に入れ、カビが発生しないようにしましょう。
花が枯れた後に首部分の色が褪せていたら、種の採取のタイミングです。
採取した後は乾燥させる必要があるので、種を紙袋に入れ、袋ごと日陰干しを行います。期間は1ヶ月間ほどすると良いでしょう。
挿し木で増やす方法
コスモスは植え替えをあまりしないほうが良いので、挿し木をする場合も植え替えせず済む場所を選びましょう。
挿し木の方法は、新芽が伸びる前の茎の先3節程度を、切り口が斜めになるように切り取ります。
切り取った後は、切り口を1時間ほど水につけます。挿し木用の土に細い棒で穴を開けておき、切り取った茎を植えます。
発根するまでは、水を吸い上げる力が弱いので土が乾燥しないように水やりをする必要があります。新しい葉が出てきたら、発根がうまく行った証拠です。
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お気に入りのコスモスでガーデニングを楽しもう
コスモスは、ガーデニング初心者でも育てやすい、丈夫な植物です。
増やし方も難しくなく、種の採取をすれば翌年また植えることができます。挿し木であれば、シーズン中に増やすことができるので、やりやすい方でチャレンジしてみましょう。
色や花の形も種類がたくさんあるので、好みのコスモスを探してみてください。