アガベは、メキシコを中心とした中央アメリカやアメリカ南部に自生する多肉植物で、耐暑性に優れ初心者でも育てやすい植物として親しまれています。アガベは丈夫な植物ですが、元気に育てるには適切な水やりを行うことが大切です。今回は、アガベの水やりの頻度やタイミング、水やりの仕方、元気に育てるポイントについて解説します。
アガベの水やりの頻度・タイミング
アガベの水やりは、季節に応じて与え方を変えるのがポイントです。春から秋までは、土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと水を与えます。
夏場は成長著しい季節なので、多くの水を必要としますが、気温が高い時間帯に与えると湯になってしまうため、涼しい早朝か夕方にあげるようにしましょう。
アガベは葉や茎に水を溜めこむ多肉植物の仲間なので、頻繁に水やりをする必要はありません。水をあげすぎると根腐れの原因になることもあるので、必ず土が乾燥したのを確認してから水を与えるようにしてください。
冬場にアガベは休眠状態となるため、水やりは土の表面が乾燥して2~3日後を目安に行いましょう。気温が0°近くまで下がる寒さの厳しい時期には、月に数回でも問題ありません。乾燥が気になるようであれば、時折霧吹きで葉水をしてあげると良いでしょう。
アガベを元気に育てるポイント
アガベを元気に育てるためには、大きく以下4つのポイントを押さえておくことが大切です。
- 日当たりの良い場所で管理する
- 水のやりすぎに注意する
- 寒さに注意する
- 定期的に植え替えをする
それぞれ詳しく解説していきますね。
日当たりの良い場所で管理する
アガベは日の光が大好きな植物です。室内で育てる場合も明るくて風通しの良い場所に置くようにしましょう。
ただし、夏場の強い直射日光に当て続けていると葉焼けを起こすこともあるので、レースカーテン越しに日光に当てるようにするのがおすすめです。
水のやりすぎに注意する
アガベはジメジメした環境を嫌うので、水のやりすぎには要注意です。先ほど記事の中でお伝えしたように、水は土の表面が乾いたのを確認してから与えてください。
冬場は成長がストップするので、水やりは控えめにしましょう。
寒さに注意する
アガベは暑い地域原産の植物なので、耐暑性があり40℃ほどの高温にも耐えることが可能です。また、意外かもしれませんがアガベは耐寒性を持つ植物でもあります。
ただし、霜に当たると葉が痛んでしまうので、気温が5℃を下回るようになったら屋内に移動させてあげてください。
定期的に植え替えをする
同じ鉢で育て続けていると、鉢いっぱいに根が張ってしまい根詰まりを起こし、生育不良に落ちいってしまいます。
根詰まりを防ぐためにも、鉢植えのアガベは、2年に1度を目安に植え替えましょう。植え替えの時期は、4~5月頃がベストです。
アガベの植え替えについて、以下で詳しく解説していきます。
- 多肉植物用の培養土
- ひと周り大きい鉢
- 鉢底ネットと底石
- 移植ゴテ、軍手、ハサミなど
- 新しい鉢の底にネットを敷き、底石を敷き詰めます。
- 多肉植物用の培養土を底石が隠れる程度まで入れましょう。
- アガベを根本からそっとつかんで引き抜きます。根本に枯れた葉があれば取り除いてください。
- 黒っぽい根があれば、清潔なハサミでカットします。細い根も根詰まりの原因になるのでなるべく取り除くようにしましょう。
- 太い根を切った場合は、明るい日陰で1~2日程度乾かしてください。
- アガベを新しい鉢の土の上にそっと置き、隙間にどんどん土を入れていきましょう。
- 鉢の9部目まで土を入れたら、鉢底から水が流れ出るほど水やりをします。
これで、植え替え完了です。
正しい水やりの仕方や育て方を知ってアガベを元気に育てよう
アガベを元気に育てるには、適切な方法で水やりをすることが大切です。
春~秋にかけては、土が乾燥したタイミングで水やりをします。冬場は休眠状態となるため、水やりは土の表面が乾燥して2~3日後経過してからあげればOKです。
正しい水やりの仕方や育て方のポイントを押さえて、アガベを元気に育てましょう。