エケベリアを冬越しさせるためには特別な管理方法があるのでしょうか。今回はそんな疑問を解消するために、エケベリアの冬越し方法についてご紹介します。愛らしい多肉植物のエケベリアが自宅にある方はぜひ参考にしてください。
エケベリアを含む多肉植物類は冬はどんな状態?
まるで花が咲いているようにも見える美しい見た目のエケベリアは、中央アメリカやメキシコなど、温暖な地域が原産の多肉植物です。
エケベリアを含む多肉植物は、厚みのある葉が特徴。この葉の中にはたっぷりと水分が含まれています。
これは、多肉植物の多くが極度の乾燥地帯や高山に自生していて、過酷な環境に耐えるための性質です。
エケベリアは基本的に冬の間は休眠状態で生育が止まっています。この間に春夏と同じ管理をするとエケベリアが枯れる原因にもなるので注意しましょう。
エケベリアの冬越しには置き場所に注意
冬の間のエケベリアは、置き場所に気をつけます。ポイントは以下の3つです。
- 風通しの良い場所に置く
- 寒すぎる場所には置かない
- ときどき日光浴させる
ひとつずつ見ていきましょう。
風通しの良い場所に置く
エケベリアは冬の間成長が緩慢になっています。とは言っても空気が循環されない場所に長く放置していると、植物の呼吸が乱れて根腐れを起こすこともあります。
エケベリアは葉に水分を蓄えているので、適度に風を通して蒸れないようにケアしてあげましょう。
冬の間は換気目的でときどき空気の入れ替えをしたり、サーキュレーターを使ったりして部屋の空気を循環させるのがおすすめです。
寒すぎる場所には置かない
過酷な環境でも生き延びる多肉植物は、耐寒性に優れています。エケベリアも寒さが厳しくても耐えられる性質ですが、5℃を下回ると元気がなくなります。
今エケベリアを置いている場所が冬の間はどれくらいの気温になるかは確認が必要。
窓際や玄関などは朝晩の温度差が激しい場合もあるので、冬の間は温度差がない場所に移動させるようにしてください。
ときどき日光浴させる
エケベリアは日光を好む植物です。ときどき日光浴をさせましょう。
普段置いている場所も日当たりを考えて置くようにします。ただし、直射日光に当たる場所だと葉にシワが出てきて枯れる原因にもなります。
直射日光を遮るため、カーテンを引いた暖かい部屋の中にエケベリアを置ければベストです。
エケベリアの冬の水やりは種類によって変える
多肉植物には種類があり、冬の水やりも種類によって変えましょう。ただし、どの多肉植物でも冬の間にたっぷり水やりするのはNGです。
エケベリアの場合、冬の間は思い切って断水するのもひとつ。どうしても気になる場合は、月に1〜2度、状態を見ながら水をやります。
状態を見るときは、葉がぐったりしていないか、シワシワになっていないかが判断材料のひとつです。
水やりをする際は葉にはかけずに土に水をやりましょう。
エケベリアの冬の管理方法
室内でも気温が急激に下がる場所にエケベリアを置く場合は、プラスアルファの管理をしてエケベリアを育てるのがおすすめです。
発泡スチロールや段ボールで温室を作る
簡単かつ材料費を抑えられるのが、発泡スチロールの箱や段ボールの中にエケベリアを置いて管理する方法です。
どちらも100均ショップで購入できて、箱に入れておくだけで保温性を高めてくれます。
挿し芽や葉挿しをする
エケベリアの冬の管理方法の二つめは、「挿し芽」「葉挿し」をすることです。
挿し芽は元の株から枝を切って培養土に挿しておく方法で、葉挿しは元の株から葉を取って培養土に置いておく方法。
どちらも水やりや肥料は不要で春までには切ったところから根が生えてきます。エケベリアの株を冬越しさせながら、新しい赤ちゃん苗の誕生を見守れる楽しみもあります。
エケベリアが凍ってしまったらどうする?
気温が低い場所にエケベリアを放置してしまったことで、もしエケベリアが凍ってしまったらどのようにしたら良いでしょうか。
エケベリアが凍ってしまったら、まずはその場でエケベリアが解凍するのを待ちます。
急に暖かい場所に移動させると腐る可能性があるため、日中にかけてゆっくり解凍するのを待ちましょう。
エケベリアが解凍したら、数日葉の様子を観察します。葉が変色する場合は残念ながら根腐れを起こしている可能性も高いです。
エケベリアが凍ってしまう前に、冬はできるだけ暖かい場所で管理するようにしましょう。
エケベリアを上手に冬越しさせて春を迎えよう
エケベリアを上手に冬越しさせるなら、ほぼ断水で育てることと、置き場所と温度管理に注意することが大切です。
ときには日の光を当ててあげながら、エケベリアを冬越しさせて春を迎えましょう。