ジニアは初夏から秋にかけて長い間花を楽しめる一年草で、百日草(ひゃくにちそう)という名前でも親しまれています。この記事ではジニア(百日草)の特徴と基本的な育て方、枯らさずに育てるためのコツをご紹介します。
ジニア(百日草)の特徴
まずはジニア(百日草)がどのような植物なのか、特徴や魅力について解説します。
ジニアは和名で百日草と呼ばれる一年草
ジニア(百日草)は、和名では百日草と呼ばれるキク科の一年草で、初夏から秋頃まで長い期間花を咲かせるため「百日」という名前がついています。
日本ではZinnia(ジニア)という学名よりも、和名の百日草の方が浸透していて花壇や寄せ植えでよく目にする植物です。
初夏から秋まで長く花を楽しめる
前述の通り、ジニア(百日草)は5月~11月頃まで花を咲かせる植物です。
花を季節ごとに入れ替えるのは大変ですが、忙しくてあまりガーデニングに時間をかけられない人であっても、ジニア(百日草)さえ植えておけば長期間に渡って美しい花を楽しめます。
新品種が続々登場するなど種類が豊富
ジニア(百日草)は新品種が続々と登場しており、単色だけでなく複色カラーやビビットなもの、そしてシックなカラーまで色幅が広いのが特徴です。
又も背の高いものから矮性まであるので、好みや目的に合わせて選べます。
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長い期間花が咲き続けるため花壇や寄せ植えに大活躍
長期間美しい花を楽しめるジニア(百日草)は、花壇や寄せ植えに良く用いられており、長く私たちの目を楽しませてくれます。
毎年新しい品種が出ているので、きっと好みのジニア(百日草)を見つけられることでしょう。
ジニア(百日草)を上手に育てるポイント
それでは、ジニア(百日草)の育て方を見ていきましょう。ジニア(百日草)は、夏の厳しい暑さにも耐え、小枝が多く伸び次から次に花を咲かせる育てやすい植物です。
しっかりと生育環境を整えてあげれば、初心者でも問題なく育てられます。上手に育てるコツをご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
日当たりと風通しのよい場所で育てる
ジニア(百日草)は、日当たりと風通しの良い場所を好みます。湿度が高くなるとうどんこ病になりやすいので注意が必要です。梅雨など雨の多い時期は、鉢植えの場合は軒下で管理するなど工夫すると良いでしょう。
地植えしている場合は、植えた植物の株元をビニールなどで覆うマルチングをして、雨による泥跳ねを防ぐのもおすすめの方法です。
水やりは季節に応じて
ジニア(百日草)は乾燥に強い植物ですが、水やりは土の表面が乾いたタイミングで鉢底から水が流れ出すくらいたっぷりとあげましょう。
特に真夏は水不足になりやすいので、朝もしくは夕方以降の涼しい時間に多めにかけてあげてください。
暑さの厳しい時期は、朝に水やりをしても夕方にはカラカラになってしまうこともあるので、乾燥が気になったら朝・夕2度水をかけてあげることをおすすめします。
水はけが良く有機質に富んだ土を使う
ジニア(百日草)を育てるときは、通気性と保水力のある水はけの良い土を選びましょう。市販のものを使用する場合は、一般的な草花用の培養土で構いません。
自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で配合してもOKです。
ジニア(百日草)の植え付けの際には、元肥として緩効性の肥料を混ぜておきましょう。また、1週間から10日に1度のペースで液体肥料を与えることをおすすめします。
ジニア(百日草)は開花時期が長いため、肥料はできるだけ切れないように追肥すると生き生きとした美しい花を長期間楽しめます。
また、日本の土壌は弱酸性寄りですが、アルカリ性寄りの土壌を好むため、植え付ける2週間ほど前に苦土石灰を散布し、土を中和しておくと丈夫な株が育ちます。
移植を嫌うので植え替えは控える
ジニア(百日草)は、根が地中深く枝分かれすることなくまっすぐ伸びる性質を持つ直根性の植物です。
直根性の植物は、太い根を痛めてしまうと株全体が大きなダメージを受けてしまい、うまく根付かないため植え替えには適していません。
また、ジニア(百日草)は、花が咲いたら枯れる一年草なので、植え替えは行わないのが一般的です。
起こりやすいトラブル&対処法
ここでは、ジニア(百日草)にはどのようなトラブルが起こりうるのか、またトラブルが起こった際の対処法について解説します。
うどんこ病
ジニア(百日草)のトラブルで最も多いのが、うどんこ病です。その他にも灰色かび病、立ち枯れ病などにかかることもあります。
いずれの病気も湿度の高い時期に株が蒸れることで発生しやすい病気なので、風通しの良い場所で管理しましょう。
また、梅雨の時期など高温多湿の時期は、葉に水をかけず株元にあげるなど注意が必要です。
葉の表面に白いカビが生える病気です。うどん粉をまぶしたような状態になることから名付けられました。
5~6月、9~11月頃に発生しやすい病気です。カビが繁殖して白くなった場合は光合成をうまく行えず、放っておくと葉が枯れてしまったり、菌が他の植物へ移り被害が拡大してしまいます。
症状が軽い場合は、薬剤を使って菌の繁殖を抑えられる可能性もあります。症状が重い場合は、葉を切り取るなどして対処しましょう。
灰色かび病
カビによって引き起こされる伝染病です。最初は、水が滲んだような褐色になり、やがて溶けるように腐敗し、表面に灰褐色のカビが密生します。
低温多湿の環境を好むカビで、5~6月、9~12月頃に発生が多くなります。発病した場合は花、茎や葉、枯れた葉や落ち葉は早く取り除き、病気が広がるのを防ぎましょう。被害がひどい場合は、株ごと処分してください。
立ち枯れ病
立ち枯れ病になると、始めはやや生育不良となり、病気が進行すると葉が黄色くなって立ち枯れを起こし、最終的には株元が褐色になり、茎が腐って枯れてしまいます。
立ち枯れ病は気温が上昇する4月頃から起こりやすくなり、特に春や秋の長雨が続き高温多湿の状態が続くと蔓延しやすくなります。
病気が疑われる株は、根元にある土とともに取り除き焼却しましょう。枯れた葉や花がらなども集めて、焼却処分してください。
アブラムシやハダニ、ヨウトムシなどの害虫がつくことも
気温の上昇する時期には、ジニア(百日草)にアブラムシやハダニが発生しやすくなります。発見したらすぐに薬剤を散布して駆除しましょう。
また、春と秋にはヨウトムシが発生することがあります。ヨウトムシは蛾の幼虫で、昼間は土の中に隠れていますが、夜になると出てきて活動するため「夜盗虫」とも呼ばれます。
4~5cmとサイズも大きく、食べる量も多くあっという間に葉、茎、実が食い尽くされてしまいます。成長するにつれ食害は加速するので、発見したらすぐに駆除することが重要です。
卵を見つけたら葉ごと処分し、幼虫の場合は補殺するか殺虫剤を散布して駆除しましょう。
ジニア(百日草)は基本的に種で増やす
ジニア(百日草)は、一年草のため植え替えの必要はなく種で増やします。発芽温度は20度以上なので、種まきは4月以降に行います。
キレイな花を楽しむために「花がら摘み」をしよう
ジニア(百日草)のように、たくさんの花を長く楽しめる植物の手入れで大切なのが「花がら摘み」です。
花がらとは咲き終わった花のことで、花がらを早めに摘み取ることで、次の花を咲かせるためのエネルギーを回せるようになります。
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ジニア(百日草)は育て方の基本を押さえれば簡単に育てられる!
ジニア(百日草)は、初夏から秋にかけて長い期間、色鮮やかな花を咲かせる一年草です。新品種が続々登場しており、カラー展開や咲き方もさまざまなので、好みのものを見つけやすい点も魅力のひとつだと言えます。
日当たりと風通しの良い場所で管理し、環境さえ整えてあげれば育てるのは難しくありません。ぜひこの記事を参考に、ジニア(百日草)を育ててみてください。