アメリカノリノキ(アナベル)の育て方!初心者でも枯らさないコツや増やし方・種類まで解説

白いアメリカノリノキ

アメリカノリノキは、アジサイの仲間で北アメリカ東部原産の品種です。いくつかの種類があり、「アナベル」といわれる品種は可愛らしい花を付けるので、鑑賞価値が高く人気を集めています。この記事では、アメリカノリノキの特徴や育て方、手入れ、増やし方まで詳しく解説します。

目次

アメリカノリノキとは

アメリカノリノキ

アジサイは誰もが知る植物ですが、その仲間であるアメリカノリノキという名前はあまり聞いたことがないかもしれません。

まずは、アメリカノリノキの特徴や種類、性質など基本情報を押さえていきましょう。

“アナベル”といわれることもある花

アメリカノリノキには、“アナベル”という代表的な品種があります。そのため、アメリカノリノキといえば“アナベル”というイメージがあり、“アナベル”と呼ばれることもあります

園芸店やホームセンター、通販ショップなどで“アナベル”を見かけたら、アメリカノリノキと思って間違いありません。

花の色が変化していく

アメリカノリノキは手毬状の丸みのある花を咲かせる植物です。丸くて可愛らしい姿だけでも魅力的ですが、花の色を変化させていく性質を持っています。

緑色のつぼみ、開花までは白やピンク、開花時期が終わりそのままにしておくと水分を失ってセピアに変化するのが特徴です。色の変化で彩りを楽しんだり、季節を感じたりしながら、アメリカノリノキを育てられます。

アメリカノリノキの種類

アメリカノリノキには、“アナベル”をはじめとした、いくつかの種類があります。主な種類は以下の通りです。

  • アナベル
  • スウィートアナベル
  • ピンクアナベル
  • インクレディボール
  • ライムアナベル
  • ルビーアナベル
  • ピコティシャルマン

種類によって、花の色や大きさが異なり、それぞれ個性があります。好きな色や形に合わせて、気になる種類を選んでみましょう。

地植えでも鉢植えでも育てられる

アメリカノリノキは、地植えでも鉢植えでも育てられる植物です。

どちらかというと、花にボリュームがあるので、スペースが広く植物同士の間隔を取りやすい地植えに向いています。色の異なるアジサイと一緒に植えて、色とりどりのアジサイを楽しむのがおすすめです

鉢植えでも比較的簡単に育てられます。一株のアメリカノリノキを鉢で大切に育てて、花の色の変化や可愛らしい花の形を楽しむのも良いですね。

耐寒性の強い品種

アメリカノリノキは、アジサイの中でも耐寒性に優れた品種です。日本のアジサイは冬越しに気を遣う必要がありますが、アメリカノリノキは寒さを気にすることなく育てられます。

寒さでストレスがかかる冬は通常剪定には適していませんが、アメリカノリノキは冬でも剪定可能です。冬を越えて、春には前の年に伸びた枝に付いた花芽から花を咲かせてくれます。

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アメリカノリノキの育て方のポイント5つ

アメリカノリノキ

アメリカノリノキは比較的丈夫で育てやすい植物ですが、生育環境や日々のお世話を怠ってしまうと、元気をなくす可能性があります。

アメリカノリノキを元気に育てるポイントは、以下の5つです。

  • 日当たりの良い場所に置く
  • 土の表面が乾いたらたっぷり水やり
  • 緩効性化成肥料を適度に与える
  • 水はけの良い土に植える
  • 病害虫はあまり心配ない

ポイントをしっかり実践して、元気にすくすくと育てましょう。

日当たりの良い場所に置く

アメリカノリノキを飾る場所を選ぶときは、日当たりに注意しましょう。日当たりの良い場所に置くのがおすすめです。日差しを浴びることによって元気に生長します。

ただし、直射日光が当たる場所は避けましょう。葉が焼けてしまい、枯れる原因になってしまうので、適度な日差しが当たる場所に置くことが大切です。

土の表面が乾いたらたっぷり水やり

アメリカノリノキへの水やりは、鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷり水をあげましょう。鉢皿に水があふれるほどの量が目安です。

地植えの場合は、植え付け後は水やりの必要はありません。暑い日が続いたときやアメリカノリノキの元気がなくなっているときなどは、水やりをしましょう。

緩効性化成肥料を適度に与える

アメリカノリノキは、肥料がなくても問題なく生長してくれます。より健康的に育てたい場合は、効き目が持続する緩効性化成肥料を与えましょう。

植えつけるときに土に混ぜ、花が咲いた後や冬に葉が落ちた後など年に数回与えるだけで十分です

肥料は与えれば与えるほど効くというわけではありません。肥料焼けを起こして枯れる原因にもなるので、規定量を守って使用しましょう。

水はけの良い土に植える

アメリカノリノキを植え付ける土は、水はけの良い土を選びましょう。鉢植えの場合は草花用の培養土、地植えの場合は腐葉土を混ぜ込んだ土が最適です

アメリカノリノキは比較的丈夫であり、極端に悪い土でなければ生長します。土選びに悩みすぎることなく、植え付けの準備を整えましょう。

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病害虫はあまり心配ない

アメリカノリノキを育てる際、病害虫に神経質になりすぎる必要はありません。ただ、風通しが悪く蒸れた場合などには、うどんこ病やモザイク病にかかったり、カミキリムシの幼虫やハダニが発生したりする可能性があります。

うどん粉をまぶしたように白くなった葉やモザイク病によって濃淡ができた葉は、すぐに切り取りましょう。カミキリムシの幼虫は幹に穴を開ける性質があるので、穴を見つけたら針金などで中の幼虫を駆除します。

適切に手入れしていれば、病害虫の心配は少ないですが、万が一に備えて定期的な剪定で風通しを確保したり、目視で葉の様子をチェックしたりして予防をしましょう

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アメリカノリノキの手入れと増やし方

アメリカノリノキ

日々のお世話と合わせて、定期的に剪定などの手入れが必要です。手入れを忘れず行うことによって、健康な状態を保つことができます。また、アメリカノリノキを増やすのもおすすめの楽しみ方です。

ここでは、手入れの仕方と増やし方を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

2~3年に1度剪定が必要

アメリカノリノキは、樹形を自ら整える性質があるので、他の植物に比べると剪定の頻度は多くありません。2~3年に1度の頻度で、枝を少なくすっきり剪定しましょう。

春には新しい枝が伸び、そこから花芽を出して花を咲かせます。2~3年を経過していなくても、枝が増えすぎたり、葉が落ちやすかったりする場合は、適宜剪定を行いましょう

挿し木で増やすことができる

アメリカノリノキは挿し木によって増やすことができます。挿し木とは、若くて元気な枝を切り取り、土に挿して発根を促す方法です。

水分が切れないように水やりをしていくと、1ヶ月ほどで発根します。その後手入れを続けていくと、立派なアメリカノリノキへと生長するので、増やして楽しみたい方はぜひチャレンジしてみましょう。

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アメリカノリノキを自宅で育ててみよう

白いアメリカノリノキ

アメリカノリノキはアジサイの1種で、毛毬状の可愛らしい花を咲かせる品種です。変化する花の色を楽しむことができ、比較的育てやすい品種として知られています。

しかし、いくら丈夫で育てやすいとはいえ、適切に手入れできていないと枯れてしまうこともあります。置き場所や水やり、肥料、病害虫などに気を付けて育てることが大切です。剪定や増やし方などもチェックして、ぜひアメリカノリノキを自宅で育ててみましょう。

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この記事を書いた人

biotonique 編集部です。観葉植物で多くの方の暮らしが豊かになれるような情報を提供していけたらと思います。

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