ケイトウは猛暑にも耐える「夏の花」として人気があります。花もちが良く育てやすいので、ガーデニング初心者にもおすすめです。この記事では、ケイトウの基本的な育て方や増やし方、トラブルの対処法、人気品種などについて徹底解説します。
ケイトウとは?
最初に、ケイトウの特徴についてご紹介します。
ケイトウはヒユ科の一年草
ケイトウは、高さ20cm〜1.5mほどのヒユ科の一年草です。
カラーバリエーションも赤、ピンク、オレンジ、緑色と豊富で、私たちの目を楽しませてくれます。
炎天下でも咲き続ける丈夫な花
ケイトウは暑さに強い植物で、7月~10月頃花を咲かせます。
炎天下にも負けない強さがあり、暑さに強いため「夏の花壇を彩る花」として人気です。
トサカのような花形が特徴
「ケイトウ」という名前は、真っ赤な花色と形がニワトリのトサカに似ていることから名付けられました。
モコモコとした質感が独特で、他の花にはない魅力が感じられます。
花言葉
ケイトウには、その個性的な風貌から「おしゃれ」「風変わり」といった花言葉が付いています。
また、ケイトウはドライフラワーにしても色あせない特徴があるため、「色あせぬ恋」という花言葉も。女性への贈り物にもぴったりです。
ケイトウの育て方6つのポイント
ケイトウは丈夫で育てやすい植物ですが、育て方によっては枯れてしまうこともあります。
押さえておきたい育て方のポイントは、以下の6つです。
- 日当たりの良い場所を好む
- 有機質に富む土を好む
- 土の表面が乾いたタイミングでたっぷり水をやる
- 培養土の場合は花が咲き出したタイミングで肥料を与える
- たくさん花を咲かせたいなら摘心・花がら摘みをする
- ケイトウを室内で育てるなら日当たりの良い場所へ
ケイトウを元気に育てて美しい花を楽しむために、この5つのポイントを理解しておきしょう。
日当たりの良い場所を好む
ケイトウは日光を好むため、日当たりの良い場所で管理することが大切です。
ジメジメした環境が苦手で害虫が発生しやすくなるため、風通しの良い場所で管理してください。
有機質に富む土を好む
ケイトウは有機質な用土を好む植物です。苗を定植する場合は予め堆肥や腐葉土などを多めにすき込んでおきましょう。
開花時にはカリ肥料を必要とするため、カリ分が多く含まれる化成肥料を元肥・追肥ともに使用してください。
土の表面が乾いたタイミングでたっぷり水をやる
ケイトウの水やりは、土の表面が乾いたタイミングでたっぷり与えます。
夏場は日中に水をかけてしまうと蒸れて根腐れの原因にもなるため、午前中や夕方以降の涼しい時間帯に水やりしてください。
培養土の場合は花が咲き出したタイミングで肥料を与える
ケイトウは開花時には肥料を多く必要とするため、10日に1度のペース薄めた液体肥料を与えます。
前述の通り、カリ肥料を多めに必要とするので、なるべくカリ分が多く含まれる肥料を選ぶのがポイントです。
たくさん花を咲かせたいなら摘心・花がら摘みをする
美しい花をたくさん咲かせたいなら、定期的に摘心をしましょう。摘心とは植物の茎の先をカットすることで、脇芽の成長を促進することを意味します。
植物の多くは茎の先端にある芽を優先的に成長させ、それよりも下方にある脇芽の成長を抑制する性質があります。
そのため摘心をすると、先端の芽がなくなり脇芽の成長を促すことが可能です。
ケイトウを室内で育てるなら日当たりの良い場所へ
ケイトウは、日当たりの良い場所を好む植物です。室内で育てる場合も、なるべく明るい場所を選んで管理しましょう。
ただし、直射日光に当ててしまうと葉焼けを起こす可能性があるため、レースカーテン越しに日を当てるくらいがおすすめです。
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ケイトウに起こりやすいトラブル
ケイトウは丈夫な植物ですが、病気や害虫の被害に逢う可能性もあります。ここでは、ケイトウを育てる際に注意しておきたい病気や害虫についてお伝えします。
立ち枯れ病に注意
ケイトウがかかりやすい病気のひとつに立ち枯れ病があります。
立ち枯れ病は土壌から植物に感染するカビが原因の病気で、根や地面に近い茎が被害を受けやすいのが特徴です。
根が被害にあうと栄養をうまく吸収できないことで生育不良となり、植物がしおれ最悪株全体が枯れ落ちてしまいます。
立ち枯れ病はカビが原因の病気なので、ジメジメした状態にしておくと発生しやすくなります。
地上部に病気を発見したら、その部位を切除して処分しましょう。株全体に病気が広がっている場合は、感染拡大を防ぐため、周辺の土も一緒に取り除いて焼却処分してください。
つきやすい害虫
ケイトウにつきやすい害虫は、アブラムシやハダニ、ヨウトムシなどです。どの害虫もそのまま放置してしまうと株を弱らせてしうため、すぐに対処するようにしましょう。
アブラムシ:アブラムシは繁殖力が強く、あっという間に数が増え植物の養分を吸い取ってしまいます。小さくて一匹ずつ捕獲するのは難しいので、殺虫剤を使って駆除するのがおすすめです。
- ハダニ
- ヨウトムシ
ハダニがつくと、吸われた部分に小さな白い斑点が現れます。ハダニは繁殖力が強いので、発見次第すぐに殺虫剤を使用しましょう。
ヨウトムシは、ヨウトガの幼虫です。夜行性で暗くなると動き出し、葉を食べてしまいます。食欲旺盛ですごい勢いで葉を食べつくしてしまいますので、見つけたらすぐに補殺するか殺虫剤で駆除してください。
ケイトウの増やし方
ケイトウは一年草なので、植え替えの必要はありません。ここでは、ケイトウの増やし方についてご説明します。
ケイトウは種まきで増やす
ケイトウの発芽温度は25度ほどです。種まきに最適な時期は、4月〜5月末頃。遅くても梅雨前には終わらせるようにします。
用土は草花用の培養土の使用でOKです。種同士が重ならないように撒いたら、軽く土をかぶせます。
そして、種が流れてしまわないように優しく水を与えて、土を湿らせておいてください。発芽して本葉が2〜3枚出てきたら、土が乾燥してからたっぷり水やりをして管理しましょう。
ケイトウの人気品種
最後にケイトウの人気品種をご紹介します。ケイトウにはさまざまな品種があり、カラーバリエーションや花形も種類が豊富です。
ぜひ、お気に入りを見つけて育ててみてくださいね。
ケイトウ(キモノ)
ケイトウ(キモノ)は、矮性でコンパクトな草姿をしており、ふさふさした大きな花穂を持つ品種です。
赤、ピンク、オレンジ、黄色などカラーも豊富で、寄せ植えや鉢植えに適しています。
ケイトウ(八千代)
ケイトウ(八千代)は、ケイトウの中でも古くからあるタイプです。
ケイトウと言えば、この種類をイメージする方も多いかもしれません。
ハゲイトウ(葉鶏頭)
ハゲイトウ(葉鶏頭)は、色鮮やかな葉を楽しむ品種です。
品種によっては2mほどにも成長するものも。大型のものも多いので、ある程度広い環境で育てるのに適しています。
アマランサス (紐鶏頭)
アマランサス (紐鶏頭)は、ハゲイトウ(葉鶏頭)の一種です。
健康食品としても有名で、古代インカ時代から食用として用いられてきました。
ケイトウ(ハッピーキャンドル)
ケイトウ(ハッピーキャンドル)は、矮性な草姿をした品種で、小ぶりでロウソク(キャンドル)の炎のような可愛らしい花を咲かせます。
花色は彩度が高く明るいものが多いため、ロマンティックな雰囲気の庭にぴったりです。
ケイトウを自宅で育ててみよう!
ケイトウは暑さに強く、夏葉の庭や花壇を彩る花として親しまれています。日光を好み、ジメジメした環境が苦手なので、明るさと風通しに気をつけることが上手に育てるポイントです。
一年草なので植え替えの必要はありません。数を増やしたい時は種まきをしましょう。
ぜひ、今回ご紹介した育て方のコツを押さえて、お気に入りのケイトウを元気に育ててみてくださいね。
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